現代企画室

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開戦前夜の「グッバイ・ジャパン」
あなたはスパイだったのですか?

伊藤 三郎/著
2010年6月刊行
定価2200円+税
4-6並製・368頁
ISBN978-4-7738-1008-0 C0036

スパイとは何か、ジャーナリストとは何か? 日米開戦をめぐり情勢が緊迫し、ゾルゲ・スパイ団などの諜報機関が暗躍した1940年代初頭の東京。さまざまな思惑や駆け引きが交錯する混沌の最中から歴史的スクープを連発した駆け出しの米国人記者、ジョセフ・ニューマンの謎に迫る。
「第二次世界大戦は東京とベルリンが発火点になった。ニューヨーク・ヘラルド・トリビューンの東京特派員記者のジョセフ・ニューマンは、戦争を決意したドイツと日本の極秘情報をスクープした。その余りにも鮮やかな取材ぶりに疑念を抱いた同じ新聞記者で親交のあった伊藤三郎がその謎を追う。その視野にあのゾルゲ尾崎諜報団が現れる。この追跡の記録から、読者はジャーナリズムの使命の非情さと歴史の運命のせつなさに直面する。」篠田正浩

【著者紹介】伊藤 三郎(イトウ サブロウ)

ジャーナリスト。1940年、兵庫県生まれ。63年、慶応義塾大経済学部卒、朝日新聞社入社。経済部記者を経て78—80年、ロンドン特派員。雑誌「AERA」副編集長、編集委員、フォーラム事務局長、朝日カルチャーセンター・札幌社長、福山大学客員教授などを歴任。94—96年、「政府税制調査会」特別委員。現在、日本記者クラブ会員。著書に『軍拡症を診断する』(朝日新聞社、1986年)、『日本共産党』(共著、朝日新聞社、1973年)など。

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