1月からスタートした代官山アカデミアの第２回は、西部忠氏を講師にお招きします。西部氏は、進化経済学を専門とし、「地域通貨」について著作、論文を多く発表されています。地域通貨は現在、世界各国で約2000、国内でも30地域で導入されています。その単位や発行方式は地域によって様々で、今のところその多くはボランティア活動に価値交換性をもたらそうというものです。 　西部氏は地域通貨について「一定の地域やコミュニティの内部で流通し、財やサービスを自発的に交換し合うためのシステムであり、それは近代社会が実現した個人主義と自由主義を基本としながらも，新たな互恵的なコミュニティを再生し，信頼と自己責任にもとづいて，経済と言語におけるコミュニケーションを活性化することを目的としている。」とし、地球規模で市場経済が広がっていくなか、コミュニティーの再生とコミュニケーションの活性化を促す新たなメディアとして注目されています。 　新しい視点で地域のあり方を見直す、興味深いお話になると思われます。皆様のご参加をお待ちしております。 問い合わせ/お申し込み ： アーバンヴィレッジ代官山プロジェクト「代官山アカデミア」カリキュラム部会 （アートフロントギャラリー内）担当：木田、小平　　　　　　 　　TEL:03-3476-4868　FAX:03-3476-4874

「地域通貨が開く個人とコミュニティの新しい関係」 2001年2月16日（金）午後6時30分〜8時　　　　　　　　 場所：ヒルサイドプラザ　東京都渋谷区猿楽町29-10　会費：700円

講師紹介：西部忠 プロフィール：1962年生まれ。カナダ・ヨーク大学大学院経済学研究科修士課程修了、東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程修了。現在、北海道大学経済学部助教授。進化経済学専門。主な著作に『市場像の系譜学-「経済計算論争」をめぐるヴィジョン』など。

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