チカーノ・バンド「ケッツアル」トーク・セッションのご案内
 
今回は、サパティスタ支援委員会の主催ではないのですが、私たちも協力している催し物のご案内をいたします。ケッツアルは、このかん毎年のようにメキシコのチアパスを訪れているといいます。サパティスタ運動への関心には並々ならぬものがあり、そこでコンサート(8月3日)とは別に、日本にいて、同じ関心をもつ人々との出会いを求めているということで、私たちとの接点が生まれました。いつもの集まり方とは少し雰囲気のちがう番外編として、ぜひお集まりください。
【メキシコ先住民運動支援委員会】
QUETZAL(ケッツアル)を招いての公開トーク・セッション"NOS ENCONTRAMOS"『私たちは出会う!』チアパス、ラティーノ問題を巡る対話(演奏もあります)。

8月2日(水)18:00 開場、18:15 開演
早稲田大学大隈小講堂にて(地下鉄東西線早稲田駅徒歩5分)
入場無料
出演:ケッツァル・フローレス、マーサ・ゴンサーレス、レイ・サンドバル
ゲスト:太田昌国、東 琢磨 他未定 (敬称略)
主催:早稲田大学にケッツアルを呼ぶ会
  (早稲田大学公認「聞く」サークル"LE GRAND JEU"を中心に。)
上記企画の詳しいインフォメーション&問い合わせは
http://hello.to/discsまで。

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企画内容
1。開演時間までチカーノ音楽のヴィデオ上映
2。ケッツアルからの報告
3。日本側ゲストからの報告
4。学生からの発言を招き入れつつ、自由な対話の時間へ。
5。ケッツアルによる演奏数曲
司会進行:吉田

ポピュラー・ミュージックとは「製作」と「流通」の音楽である。限定的な目前のコミュニティー内部のみでの流通を図り、音楽が外部へ「持ち運ばれる」ことのない(武満徹)音楽では決して無く、製作段階から複数のレベルで積極的に流通の意志が導入された音楽、それが(いい意味での)ポピュラー・ミュージックである。

近年の、例えば一部の「ワールド・ミュージック」一部の「J-POP」のようなものは、かような登録商標のもとにさかんに商品形態としての流通は果たしながらも、製作それ自体における流通の要素(伝えたいこと、伝えなければならないこと)がどれほどの強度でもってミュージシャンの側にあるのか不明である。

伝えたいことがあるということ、伝えなければならないことがあるということ、その時に立ち上げられる音楽の強度を僕達は久しく体験していなかったように思う。だからケッツアルの音楽は極めて重要である。彼らは「コミュニティー」を記憶する。彼らは新しいコミュニティーを準備する。

彼らの「証言」に耳を傾ける時、僕達の奥深くにしっかりと根付いたあの、音楽が始まる瞬間の記憶が蘇る。

"NOS ENCONTRAMOS"『私たちは出会う!』は、彼らが僕達を、僕達が彼らを記
憶する試みである。多数の参加を期待する。
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