61. 大木晴子新宿西口地下広場で反戦意思表示!!『市民の意見30の会・東京ニュース』2003.04.01(2003/04/01搭載)

「今のうちだけだ、所帯でも持ってごらん。子供でもできてみろ、デモなんかできないないぞ」と男は言った。「おじさん、それは違うよ。子供ができればもっと平和な社会を考えるし、頑張るよ」と若者が応える。1969年の新宿西口地下広場のあちらこちらで人々の語らいがうまれていった。反戦フォークを歌う若者を見ながら、はじめは遠くにいた父親ぐらいの人が次の週には100円の歌集を買い読んでいた。そして翌週には輪の中で一緒に歌っていた。お互いの生き方を認めながら、なお話し合おうとする力が漲り、新しい行動を始めようとする仲間に感心を持ち、一緒に参加しなくてもそこには、温かい眼差しがあった。私は地下広場で戦争反対の声が広がっていくのを肌で感じることができた……。
 2003年2月、私は友人の細井明美さんと「殺すな」のプラカードを持って毎週土曜日の6時〜7時の一時間、反戦の意思表示をこの新宿西口地下広場ですることにしました。最初の日は、持っていった「殺すな」バッジも昨年12月8日に旧ベ平連の仲間と行った集会の記録集も売れずショックは大きかったのですが、一つ心がほっとする発見がありました。それは、人々の視線です。遠くから私たちの持っているプラカードを見た目は、そのまま吸い付けられるように通り過ぎるまで「殺すな」の文字にくぎづけになる人がたくさんいました。「なあに!あの人たち」という見方ではなく「自分も同じ」と言っている視線のように感じられました。
 立ち止まって「うん、うん」とうなづいていく人。歩みがゆっくりになり、納得いくまで見ていく人。私は、心の扉を少し開ける事ができるかもしれないと感じました。細井さんも同じ気持ちを持ったようで、「立ち続けよう」 始めは、第1土曜日と決めて出かけましたが私たちは毎週土曜日、頑張る……私たちの心が動きはじめました。

 私は、極く普通の生活の中で反戦の意思表示をしたいといつも思っています。お互い同じ気持ちでいることが確認できれば、心強いし、広がりも大きくなると信じたい。
 私は昨年の9月から我が家の塀に掲示板を作りました。いつも必ず貼ってあるのは「殺すな」マーク。「WORLD・PEACE・NOW3・8」のポスターを貼ると二人の若者が見ていました。「来てね」と声をかけると「僕たち、この企画に参加しているんです。ポスター貼ってあって、すげぇー嬉しいです」と久し振りに見る爽やかな笑顔に「私も、嬉しい! 頑張ろう」と思いました。
 新聞の声の欄に3・8のデモに家族で参加すると書かれた投書に心が温かくなり直にコンビニに走り拡大コピーをとり、掲示板のポスターの下に貼りました。すると、昨日まであまり反応が無かったデモの内容が詳しくわかるアドレスを印刷した紙がたくさんちぎられていきました。
 
デモの前、3月5日の毎日新聞「特集ワイド」で作家の澤地久枝さんの記事も直に掲示板に貼りました。きっと、読んだ方は、次の行動を起してくれると確信できるほど素晴らしいお話でした。お話の最後に言われた言葉「意思表示することで、私は後戻りできないよう、自分を追い込んでいますよね。でも、それこそ自分で希望を見つけている、ということなのです。」私も同じ気持ちです。私たちが西口で始めた事は良かったと心から思え嬉しくなりました。自分で決めて動き出しました。私は、いつも大らかに優しさ、温もりを忘れず前に進みたいと思います。
 
一人一人が出来ること、身近にいっぱいあります。私は「殺すな」バッジや意見広告運動のチラシを持って暫く、新宿西口地下広場に出かけます。皆さんも10分でも20分でも一緒に反戦の意思表示をしませんか。(おおきせいこ)
 
   『市民の意見30の会・東京ニュース』77号 2003年4月1日発行 より

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