2.4 ユース・サミット
〜サイドイベント・新旭町の報告〜
グローバルキャンペーンへのはじめの一歩!
滋賀県新旭町 上 原 重 治
Text by Uehara Shigeji
ナイロビ・サミットのサイドイベントでは、会報31号に紹介された「地雷をなくそう!世界こどもサミット」が報告された。日本の子どもたちの活動が評価され、世界の仲間とともに未来を変えつつあることを実感した新旭町(註)の上原重治さんが報告する。
日本の子どもたちの地雷廃絶への思いを伝える
サイドイベントでは、約40名の参加を得て、映像を使いながら8月に実施した「地雷をなくそう!世界こどもサミット」の報告を行いました。日本の美根軍縮会議日本政府代表部特命全権大使や外務省の内川通常兵器室長、アフガニスタンのナデル・シャーさん、カンボジアのコサル・ソンさんも参加していただき、日本の子どもたちの思いを十分に伝えることができたと実感しています。
まず、世界こどもサミットで採択された「地雷をなくそう!世界こどもサミット宣言」と「ユース・サバイバー宣言」を報告しました。ユース・サバイバー宣言は、ナデル・シャーさんに直接朗読していただきました。その後、新旭町が対人地雷廃絶運動に取り組むようになった経緯や難民を助ける会との協働、そして、何より子どもたちが1年かけて取り組んだ手づくりサミットであったことを報告しました。最後に、今回の世界こどもサミットの成果として、@自治体とNGOが協働して対人地雷廃絶に向けた取り組みができたこと、A子どもの自主的な活動を地域の大人が支える町ぐるみの取り組みができたこと、B地雷被害者が、地雷問題解決の実践者として立ち上がる決意をしたこと、C子どもたちが未来を変えるため力を合わせて対人地雷廃絶に向けて取り組むことを確認し合ったことを報告しました。
参加していた地雷廃絶ネパールキャンペーン(NCBL)のプルナさんからは、「サミットを運営する組織力にすごく感心しました。世界こどもサミットを子どもたちの力でできたことは大変すばらしい」というメッセージをいただきました。そして、12月1日(水)に実施されたオタワ条約検討会議では、日本政府代表河井外務大臣政務官からも「地雷をなくそう!世界こどもサミット」のことを紹介していただき、新旭町の取り組みを広く世界の国々に知っていただくことができました。
また、ナイロビ・サミットの場で、日本からカナダに託された世界こどもサミットのモニュメントがオーストリアに引き継がれたこと、ICBLがサイドイベントとして実施した絵画コンテストに新旭町の小学生の絵画が展示されていたことなど、ナイロビ・サミットの各プログラムで「地雷をなくそう!世界こどもサミット」・日本新旭町をアピールができました。
子どもたちが動かそうとしていう世界を実感
今回、ナイロビ・サミットに参加して、まったくのゼロからスタートした子どもたちの活動を評価していただき、子どもたちが動かそうとしている世界を実感することができました。地雷大国のオタワ条約不参加や絶えない地雷被害の増加等、地球規模で対人地雷を全廃するまでには、まだまだ険しい道が続くと考えられます。「NGOが国家に対人地雷の廃絶を迫り、監視する…。」NGOの参加は対人地雷廃絶をめざす国際会議の特徴です。今回のナイロビ・サミットでも、NGOが大きな役割を果たしていました。だからこそ、未来を担う子どもたちが参加できる分野であり、子どもの手によって未来を変えていける分野であると確信しました。
世界こどもサミット閉会式で子ども副実行委員長があいさつをした「この世界こどもサミットが、『今、私たちがなすべきこと〜未来は変えられる〜』をテーマに、グローバルキャンペーンとして、新旭町が、来年からは高島市がその発祥の地として、この世界から地雷がなくなる日まで続けていきたいと私たちは考えました。そして、今日は、その新しいスタートへの決意の日として、ここにいるみんなが証人となりたいと思います」のことばどおり、子どもたちがグローバルキャンペーンへのはじめの1歩を大きく踏み出してくれることを願ってやまみません。
欄外(註)新旭町は2005年1月から高島市になった。