●自衛隊をイラクから撤退させ、米英軍のイラク占領を終わらせよう!

  イラクで拘束された高遠さん、郡山さん、今井さん、3人の仲間を救うおう!●

 怪しい人間が日本人人質3名の解放を妨害している2004年4月12日
 日本人拉致に関わるイラク人への緊急声明 (2004年4月12日0:00日本時間)
 拉致された日本人3名の解放のために (2004年4月10日、欧州)
 
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●怪しい人間が日本人人質3名の解放を妨害している


ここ数日間、イラク人民主化潮流の我々の仲間は日本人人質3名の解放のために数々のコンタクトを作り、訴えをしてきた。我々は、これらの若者3名は、日本政府の公式方針とは全く関係なく、イラク人との連帯および人道支援の仕事をするためにイラクにやってきた国際的活動家である。我々は、ここイラクにおける日本政府の真の動機が何であるのか疑っていた。平和および反戦活動家の手本になることなんて、まっぴらだと思わないのだろうか。

イラクにおけるいくつかの良心的なグループが人質3名の問題を取り上げ、イラク国内で精力的にコンタクトを持った。彼らは拉致グループとのコンタクトを確立しようとして、人質3名を拘留する相当な不当性について彼らに説明した。拉致グループは肯定的な態度を示し、解放の時期を設定したようである。のちに我々は、その解放が「技術および安全確保上」の理由により遅れるということを知った。期限が過ぎたとき、解放が遅れている理由について仲介者は再度、問い合わせを行った。

我々は、きわめて怪しい人物、かつてサダム・フセイン独裁政権の治安部隊とつながりがあったことで有名な人物が介入して、人質の解放を妨害し、拉致グループに、解放と引き換えに日本に身代金を要求するよう説得していることを知った。この人物は、フセイン時代にイラク大使館での自分の仕事を通じて金銭および政治的事件を起こしたことで知られていた。現在、彼は、自分は占領への抵抗に積極的な役割を果たしていると嘘をついている。

この人物はイラクの国内および国外を自由にオープンに移動することができ、占領当局によって一切制限されずに、自分はイラク人の抵抗を代弁しているという嘘を語っている。ラティフ・アル・マヤー博士といった本当に占領に反対する人物は、シスタニ派の自由選挙の呼びかけを支援しているというだけで、占領当局が雇った殺し屋に殺害された。昨日、ムクタダ・アルサドル師を心からかつ連帯して訪問したという理由だけで、尊敬されている聖職者のアームド・バグダディ師に対して殺害未遂事件があった。怪しい人物は行動が自由であり、占領当局からほとんど圧力を受けることなく自由に扇動的な声明を出すことができる。

当然ながら我々はこの人物を深く疑っている。隠していることは何だ?統治評議会の内外で、ブレマーのCPAや裏切り者と、公表できない関係があるのではないか。

我々は再度、拉致グループに、これ以上遅れることなく、これらのイラク人の友人たちを解放し、かつそのような怪しい、いかがわしい人物の助言に耳を傾けないよう訴える。さらに、これらの若者3名は金持ちではなく、身代金として提供できるものは何もない。日本政府として、政府は君たちに解放と引き換えに何も提供しないであろう。政府はおそらく彼ら人質を好ましくない人物だと思っているからである。

最後に、我々は、この怪しい人物に対して、この妨害活動をし続けることによって、もし人質3名、イラクの友人であるこれら3名に何らかの危害がかけられるなら、これは、人生で最も愚かな行為になるであろうことを警告する。イラク人は、イラク人、イラク人の抵抗、および友人たちを汚した者を無慈悲に処罰するであろう。

イラク全国民主潮流
情報室

2004年4月12日

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●日本人拉致に関わるイラク人への緊急声明
(2004年4月12日0:00(日本時間

私たちは、イラク戦争と占領、パレスチナの占領、そして資本のグローバリゼーションに反対してきた「アルテモンディアリステ」(もう一つの世界を求める者たち)の団体である。私たちは様々な形でこの意思を表明してきた。

この度のファルージャにおけるアメリカ軍の無差別的攻撃によって約600人に及ぶ市民の犠牲者が虫けら同然に殺戮される中で、このような拉致事件が発生した。私たちは、そもそもの原因が「アメリカ-有志連合」による侵略と大量殺人、そして植民地主義的な占領であることを知っている。

しかし、今回拉致された日本人の仲間三人は、個々人の信念で危険があるのを承知でイラクに行くことを決心した、戦争に反対する人たちである。高遠さんはイラクのストリート・チルドレンたちを救うために、今井さんは劣化ウラン弾で被爆したイラク市民の現状を調査するために、郡山さんはイラク戦争の真実を伝えるためにやってきた勇気ある人々である。彼女らの後ろには大きな組織のバック・ボーンがある訳ではない。彼女らの行動は個人の決心によっていることを繰り返し表明したい。

現在、「仲裁者」を名乗るアル・ドレイミ氏が様々な提案をしているが、あなた方の当初の声明通り、無条件で、イラク民衆の真の友であるこれら三人の日本の仲間をできるだけ早急に解放することが、私たち反戦を闘う日本の民衆にとっても、イラクの民衆にとっても最善の結果をもたらすことになるだろう。そのことによって、一層、日本における反戦運動が盛り上がるだろう。

また、日本政府は自衛隊の輸送機を用意して、拉致された仲間をイラク国外に保護しようとしているが、これは、私たち反戦市民が行ってきた努力を奪い取る行為である。日本政府はいっさい、彼らの人命を尊ぶ表明をしなかったし、自衛隊を撤退する可能性についても、一言も触れなかった。逆に自衛隊のイラク派遣を正当化し、この事件すら自衛隊のイラク展開に利用しようとする日本政府の言動の一つ一つが、事態収拾を遅らせ、こじらせている。私たちは、いま「日本政府はイラク派兵を正当化する一切の言動をやめよ!自衛隊のイラクからの撤退を表明せよ!」と政府に求めている。

拉致された仲間たちは、自分たち自身でイラクに留まり続けるか否かを決める権利があるし、また、もし解放された際には、メディアの前で、彼らの気持ちを表現する自由があるのだ。

私たちは、これ以上イラク市民の犠牲者が出ないために一日も早く占領を終らせ、日本が軍隊によらず、平和的友好的手段によって、イラク民衆と連帯するために、今後も行動しつづけることすべてのイラク民衆に約束する。

                                  2004年4月12日0:00(日本時間)

グローバル・ウォッチ
コリン・コバヤシ

ATTAC Japan
秋本 陽子
田中 徹二
榊原 裕美

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●拉致された日本人3名の解放のために
(2004年4月10日、欧州)

外国市民の拉致はよくないことであり、特にこれらの市民がイラク人の友人であり、かつ戦争に反対する者である場合は非難されるべきである。

昨日と本日、いくつかの衛星テレビは、死の恐怖にさらされた誘拐された外国人ジャーナリスト3名の様子を放映していた。拉致グループは、軍隊の撤退を要求し、そうでなければ、捕虜を殺すと言って、日本政府に3日間の猶予を与えた。日本政府は引き続きイラクに軍隊を駐留させ、恐怖下におくその方針を変更しないと回答した。

日本政府のこうした対応、ならびに国民の生命を無視するという態度には驚きを隠せず、この対応に関する疑問を抱かせた。

今朝、日本在住のイラク人民主化潮流(Iraqi Democratic Current)の仲間から我々に電話があり、世界社会フォーラムに参加した日本グループで、反戦および反グローバリゼーションの運動体であるATTACが彼に連絡をしてきて、「拉致された日本人3名はイラク人に対して向けられた戦争と全く関係がなく、むしろ、数々の反戦および反グローバリゼーション大衆運動、そして特にイラクの戦争に反対する運動に関わった平和組織の友人たちである」と告げられた。
言うまでもなく、このグループは、ジャカルタ会議、パリのヨーロッパ社会フォーラム、ならびにボンベイの世界社会フォーラムの平和会議で独立イラク民主主義者とともに、イラクの米国占領に反対するために努力することを表明した。

さらに、我々の仲間は、日本の友人たちは拉致事件への我々の介入を要請し、平和と友好のために活動家3名の生命を守るために可能な限りあらゆる努力をしてほしいと語った。我々のイラク民主化潮流の同士たちは、平和活動家3名の生命を守るために、直ちにテレビ番組でのアピールを通じて可能な限りあらゆる情報を流し、可能な限りあらゆる連絡手段をとった。

ここで、我々は、イラク人の友人たちの生命を守り、彼らを解放するためにあらゆる努力をするよう、この件に関して直接または間接的な関係を持っているあらゆる者に訴えた。

日本政府は活動家3名の幸福や将来について全く関心を持っていないようであり、そしておそらく政府の軍隊イラク配置計画に反対するすべての平和活動家にも関心がないが、我々は、無辜の日本の市民に対する拉致とは、許容できない犯罪であり、かつ米国植民地主義者による凄惨なイラク占領からの真の解放闘争という高潔な目的が全く反映されない重大な誤りであることを十分に認識している。これらの捕虜は我々の名誉にかけて、ならびに侘びをもって、拉致グループから直ちに解放されなければならない。

拉致グループが自分たちの方針に固執し、彼らの解放を拒否するならば、我々はイラク解放運動の信用を落とそうとする勢力が背後にいるのではないかと疑う。米国による占領は、間接的に諜報活動、もしくは裏切り者を介して「特殊部隊」を行使するという実績がある。

我々は再度、日本人3名の友人たちの解放に協力できるすべての者に、確実に彼らを解放するためにあらゆることをやるよう緊急アピールを発する。我々はイラク解放闘争の大義、ならびにイラク民衆の蜂起と抵抗という高潔な目的のために、最も高潔な理想に値する高邁な倫理を持ち続けなければならない。敵は常に抵抗の評判を落とすための努力をする。

さらに、我々はこの機会を利用して、「民間業者」という肩書きで活動する最も悪質な国際的殺し屋を使ってイラクを血の海にしている米国占領の犯罪行為を暴露する。実際、この「民間業者」とは、チリのピノチェト時代から、南アのアパルトヘイト、欧州やアメリカのプロの殺し屋まで延々と続く無数の犯罪記録を持つ国際的傭兵である。これらの傭兵グループは現在約2万存在し、いわゆる「連合」勢力の中で第二に位置する部隊である。イラクにおいて軍事であるものと、民間であるものとの境界を曖昧にすることに最大の貢献をしてきたのは、こうした「民間」傭兵である。

アッラ・アル-アミ/イラク全国民主潮流
情報室

2004年4月10日、欧州

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