4月30日銀座大パレード

〜11カ国 約250名がGW中の銀座を練り歩きました〜

APFSでは4月30日午後2時より京橋プラザ(東京・中央区)で「第11回 移住労働者のメーデー」を、引き続き、午後3時より、京橋から銀座を経由して、日比谷公園までの約2キロを共に歩く「在日外国人による銀座大パレード」を行いました。

「GIVE RIGHTS AS LABORS TO FOREIGNERS」と英語や母国語で書いた大人たち。「日本が好き!」と鮮やかなマジックぺンで周りに花や動物をちらしながら描いた小学生。「私たちを追い出そうとせずに、新しい法律を作ってください」と切々と綴った中学生。思い思いの言葉を書いたプラカードを手に歩く人たちの国籍はバングラデシュ、パキスタン、イラン、フィリピン、ビルマ、中国、ブラジル、インド、スリランカ、ネパール、ルーマニアと11カ国を数え、働き盛りの男性たちを中心に、民族衣装を身にまとった女性たち、さらには赤ちゃんや子どもたちなど250名を超える外国人が参加したにぎやかなパレードとなりました。

参加者のほとんどは80年代以降に就学や就労を目的に来日した人たちとその家族です。すでに入管に出頭し、2月に在留特別許可が認められた家族や、現在、日本人との結婚や日本で生活基盤が築かれていることを理由に在留特別許可を求めて入管に出頭中の人たちなどが中心となり、在留特別許可を認めてほしいことを訴えました。

日頃のさまざまな思いが募ったのか、当初はシュプレヒコール等は行わずに、プラカードを手に歩くだけの予定でしたが、最前列を歩いていた30名くらいを中心に「がんばれ! がんばれ! 外国人」というコールが自然発生的にわきあがると、次々に自分たちの現状を訴えかけながらのパレードとなり、前方は非常に熱気のこもった雰囲気。その一方で、最後尾では子どもたちがマイクを使って、いつの間にかリレートークを初めていたり、列の中程にいた20名程度のビルマ人からは、ビルマ語でのシュプレヒコールが上がっていたりと、全体として「まとまりがある」とは決していえませんが、それぞれの立場から、今、自分たちが何を思い、何を考え、日本の社会に何を望んでいるかを訴える機会とすることができたようです。

GW真っ最中の銀座はかなりの人出。足を止め「何が始まった?」とばかりに目を点にして呆然とパレードを見ている人もいれば、「がんばれ!」と声援を送ってくれる人など、道行く人たちの反応はさまざまでしたが、思わぬ妨害やトラブルもなく、3時40分頃には、日比谷公園に到着。お弁当を食したあと、全員が無事帰宅しました。

バングラデシュの庶民の足リキシャーも登場。パレードと共に銀座の街を駆け抜けました

なお、以上の報告はある方面より不適切な表現があるとの指摘を受け、5月8日付けで修正しました。

  


   

ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)