東京入管は徐さんの仮放免を即時認めろ!!

- 病気の長女と引き離し一方的に収容を続ける入管を許すな


1、在留特別許可を求めて集団で出頭

 中国籍の徐明為さんは2000年7月、日本に生活基盤が形成されたこと、子どもが公立の高等学校に通学をしており、中国に帰国しても順応していけないことなどを理由として在留特別許可を求めて他の6家族とともに集団で出頭をしました。 

2、定住する非正規滞在外国人の処遇
 現在、日本には23万2千人の非正規滞在外国人が暮らしています。1980年代半ばの高度経済成長期に子どもと共に来日した人も多く、10数年の日本での暮らしの中で強固な生活基盤を形成していきました。欧米各国やアジアの国々では非正規滞在外国人の一斉合法化や条件付の合法化措置を行い、救済をしてきました。しかし、日本政府は、合法化措置に対して否定的な対応をしてきました。これらの人たちは、非正規滞在であるために、職場では賃金未払いや理由のない解雇などの人権侵害を受け、また社会保障制度の枠外に置かれてきました。集団出頭は定住した非正規滞在外国人がやむにやまれずとった行動と言えます。

3、徐さんに在留特別許可不許可の裁決
 1999年9月から始まった集団出頭によって、入国管理局は10年以上引き続き滞在し、13歳以上の子どもを持つ家族について在留特別許可を認めざるを得なくなりました。その結果10家族・41人に対して在留特別許可が認められました。しかし徐さん家族に対して、入国管理局は本年12月6日に、徐さんの在留は認めず21歳になる長女にのみ在留特別許可を認めるという裁決を出しました。徐さんは、その日のうちに入国管理局に収容されてしまいました。入国管理局の裁決は片親家庭に対してきわめて厳しいものと言わざるを得ませんでした。

4、徐さんに仮放免を
 徐さんは突然収容されたために何らの準備もしていませんでした。長女は父親が収容されたショックで倒れてしまいました。いま徐さんは帰国の準備と今後のことについて長女と相談をしたいと仮放免の申請をしています。しかし10日以上が経過した現在も、入国管理局は仮放免を認めようとしません。入国管理局の収容制度については回復困難な損害を非収容者に与えるとして社会的な批判もあがっています。入国管理局は人道的にも一日も早く仮放免を認めるべきです。

 

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