ビルマ人献血拒否事件

去る6月24日、池袋の街頭で、献血に協力をしようとしたビルマ民主化同盟のビルマ人の方が、献血を拒否される、という出来事が生じました。献血拒否の理由は、献血前に提示される日本語による注意書きを、読めない為、という理由でしたが、すべての献血会場で、そうした対応が取られているわけではなく、対応の不備が目立ちました。その後、献血を主催していた赤十字の方に対して、注意書きを多言語で準備する、等の今後の対策について申し入れをいたしました。


無料健康診断

6月25日に、SHAE、FM G(フィリピンマザーズグループ)、APFSの協力のもと、恒例の無料健康診断が行われました。協力してくださった皆さん、どうもありがとうございました。 FMGのメンバーから、当日の様子をリポートして頂きました。

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6月25日に板橋区産文ホールにおいて、SHAREとAPFSにより、無料健康診断が実施されました。APFSは在日外国人のためのボランティアグループであり、SHAREは医療保険に加入できない非正規外国人に対する医療的な支援を行うボランティア団体です。 問診 、胸部X線、血圧、検尿 が実施され、11時〜4時の間に109人の参加が有りました。中でも、バングラデシュ人が最も多く、51人の参加者がありました。ボランティアスタッフにとっては、とても大変な、疲れる一日でありましたが、APFSの事務局長のトニー氏とグリーン氏が昼食を準備してくださり、ほっと一息つくことが出来ました。 無料健康診断が成功に終わり皆満足しましたし、また在日外国人の多くが、依然として支援を必要としているという事実を目の当たりにしました。成功は、ボランティア全員の協力の結果であり、こうした人道的なサービスによって助けられる人は多いことでしょう。また次のプロジェクトの実施を心待ちにしています。

R.Y(F.M.G.)

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移民政策プロジェクトのヒヤリング開催

去る7月27日に移民政策プロジェクトのヒヤリングが開かれ、「多民族国家・日本の構想―社会統合政策の提言―」というテーマで慶応大学の柏崎千佳子さんと明治大学の山脇啓造さんが報告をしました。お二人は九州産業大学の近藤敦さんと共に先ごろ月刊誌「世界」に政策提言をしています。今回のヒヤリングでお二人は雑誌「世界」に掲載された論文に沿ってお話をされました。移民受け入れを前提とした統合政策のあり方や、教育、自治体の対応など分かりやすくお話はすすんでいきました。当日は約20名の方々が出席しました。
この移民政策プロジェクトは、本年5月から市民政調の呼びかけで始められたものでAPFSからは吉成勝男代表と渡戸一朗顧問が参加しています。その他のメンバーは在特弁護団の児玉晃一、村田敏両弁護士、前述の山脇助教授が参加をしています。この間、1ヶ月に1度のペースで会合を開いていましたが、今秋には緊急提言を行おうということになり、取りまとめを急いでいます。一口に移民政策といっても入国管理政策から子どもの教育、統合政策などなど広範囲にわたっており、どこまで今回のプロジェクトで深められるかは疑問ですが、メンバーは夏休みを返上して具体的な提言作りをしています。これまで学者、研究者、そして経済界などからも様々な提言が出されてはいるものの現状を把握しているものは多くはありません。今回のプロジェクトでは90年当時のように議論を中途半端のままで終結をさせないようにと気合を入れて追い上げています。興味のある方は下記までご連絡をください。

<移民政策プロジェクト連絡先>
 市民がつくる政策調査会 T E L :03-5226-8843
                 E‐mail:kobayahi@c-poli.org


APFS運営委員会開催


運営委員会開催 7月29日、APFSの運営委員会が開催されました。6月、7月の活動について報告があり、今後のイベント等について計画が練られました。さらに、8月3、4日にはAPFS相談員を対象に、夏季研修会を開催予定です。
ここ数年で、APFSでは、中心スタッフの退職や、新たなスタッフの加入等、変化が見られます。それに加え、相談件数の増加、さらに相談内容の複雑化などによって、現在のシステムでは対応できない部分も生じています。今回の相談員研修は、相談員相互の連絡、協力体制の見直しと今後の相談活動の在り方についての展望を得ることが目的となります。研修の様子等については、おってニューズレターでお知らせします。


外国人のためのパソコン講座

昨年末からは APFS といっしょに、外国人のためのコンピュータ教室を開きました。
バングラデシュの人たちによってベンガル語のホームページ http://homepage2.nifty.com/apfs/ がこの講座で完成しました。ベンガル語はインターネットで現在はまだサポートされていませんので、かなり苦労しました。しかし、そこで得られた経験は想像以上に大きなものがありました。日本に滞在する外国人にとって、情報技術を活用できることはただ単に仲間や本国との連絡などに便利というのにとどまらず、日本の中で同化にたださらされるのではなく、自らの文化的アイデンティティをうち立てていく上でもひじょうに有効な武器になると感じます。日本では本国での情報が得にくい状況があると思いますが、たとえばバングラデシュのベンガル語の情報はインターネットへのアクセスさえあれば、かなりの情報を得ることが可能です。ビルマのように本国からの情報を得るという意味では現在は期待できない国や地域もあると思いますが、それだけに海外にいる人たちがどんな情報を発信していくことがその国の民衆の未来を大きく変えていくことも十分ありえるでしょう。最近、インターネットの接続料がきわめて安くなってきていますからスペースさえあれば、中古の寄付パソコンを使って、自由にインターネットにアクセスできる環境を滞日移住労働者のために提供することも大きな費用負担なしにできるようになってきていますし、そうした場を新しいコミュニティ活動の拠点とすることも可能になるのではないかと考えています。もちろん、現在、コンピュータやインターネットの技術が手放しで賞賛されるようなものではなく、両刃の刃であり、否定的な部分をしっかり見据えることが必要でしょう。そうしたことをふまえて、今後、Passo では多言語での情報技術を共有していくような場を作る活動を進めていきたいと思っています。

PASSOとは…
スラムの中に「情報技術と市民権のための学校」建設を支援するユニークな NGO (CDI、情報技術民主化委員会)がブラジルで生まれ、日本から中古コンピュータを送るなどして交流を進める活動をしています。



   


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ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY(APFS)