国際調整会議 報告(3月7日 記者会見)

国際調整会議 報告(3月7日 記者会見)

 3月7日、参議院会館第四会議室で、G8サミットに異議をとなえるアジアの社会運動活動家4名によって記者会見が開かれた。参加者はおよそ40名、今年7月に開催される洞爺湖サミットへの関心が高まるなか、大勢の取材陣があつまった。

 海外ゲストはいずれも、G8サミットはアジアの民衆の声を反映するものではない、サミットの約束はほとんど守られることがないとして、サミットの非正当性を訴えた。韓国民主労総のイ・チャングンさんは「わたしたちはFTAなどの自由貿易の問題に関心をもっている。それは企業の利益を優先する一方で、労働者や農民の生活を犠牲にしている。G8サミットはこうした企業主導のグローバル化を容認する場にほかならない」として、サミットが推進する自由貿易に警鐘をならした。

 また、主催者側からは記者会見に出席する予定であったキム・エーファーさん(CAW:Committee for Asian Women)が入国拒否にあい、強制送還された旨がつげられ、抗議声明が読みあげられた。記者会見に出席していた社民党党首の福島瑞穂さんは、「入国拒否の理由が、サミット関連の集会への参加にあるとしたら大変な人権侵害。即刻、法務省に問い合わせる」と発言した。

※ 翌日、エーファーさんは再来日し、ふたたび数時間にわたって入管で拘束されましたが、無事入国することができました。詳しい経緯や抗議声明については、別報告を参照のこと。