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『ACT―市民の政治―』212号(2004年2月23日)

Line Up

  ◆自衛隊の即時撤兵を! 〜各地で派兵反対集会
  ◆CATCH UP  ◆いずみ(編集長コラム)
  ◆なぜ私は白いリボンをつけるか 〜久保厚子さん(旭川市議)に聞く
  ◆[ニュースの焦点]7月参院選・東京選挙区で市民大連合を
  ◆[わたしのザ・主張]自治労「21世紀宣言」への疑問
  ◆法談閑談
  ◆末端私論―読者の声
  ◆〈新連載〉世界・緑の政治事情〜ラテンアメリカ編@
  ◆2・7 「虹と緑の500人リスト運動」総会報告
  ◆七転八倒 緑の市民が今日も行く
  ◆小田急線高架訴訟・最高裁に向けての闘い(上)〜木下泰之議員に聞く
  ◆Hot Issue in the World(21) インド・プラチマダで世界水会議
  ◆[映評] 『ニュータウン物語』(2003年/ビジュアルトラックス、戸山創作所/監督:本田孝義)
  ◆みんなで救おう!秋田内陸縦貫鉄道
  ◆BOOK Review
     村上龍 著/はまのゆか 絵 『13歳のハローワーク』
  ◆広告(3面) 『創』3月号……創出版
            『記録』3月号……潟Aストラ
       (6面) スーパー酵素……許恊ャ食品   

インタビュー

なぜ私は白いリボンをつけるか
 久保 厚子さん
(旭川市議)

自衛隊員やその家族のこころに訴えかけたい

久保厚子
くぼ あつこ
 1952年、旭川市生まれ。明治大学中退。77年、 劇団「河」に入団。83年、「幌延高レベル核廃棄物問題を考える旭川市民の会」設立。93年、国立ヴィクトリア大学(ニュージランド)に語学留学。95年、北京世界女性会議に参加。98年、旭川市女性プラン推進懇話会委員。98年、市への提言組織「旭川女性プラン研究会」設立し代表として活動。98年、東アジア女性フォーラム(モンゴル)に参加。99年、旭川市議選に立候補、惜しくも次点。99年、母が病気になり、家業の焼き鳥屋「ぎんねこ」を継ぐ。2001年、「9・11」直後の10月、「テロも報復戦争も許さない・生かそう憲法・女性たちの集い」を設立、「白いリボン運動」やピースウォーク、集会、講演会に取り組む。2002年、「男女共同参画を推進するための条例に私たちの意見を反映させる会」世話人。2003年、旭川市議会議員に初当選。http://www.kuboatsu.net/ 
                         【インタビュー・構成/大島正裕】

※「黄色いハンカチ運動」については旭川商工会議所のHP http://www.ccia.or.jp/


 ――ACT211号でも紹介しましたが、旭川では1月中旬以降、イラクに派遣される陸上自衛隊員の無事を祈るメッセージとして「黄色いハンカチ運動」が広がったということですが……。
 この運動は旭川の大手スーパーの社長さんを中心とした商工会議所の一部有志が始め1月17日の北海道新聞で大きく取りあげられました。黄色いハンカチといえば、夕張炭坑を舞台にした高倉健さんの映画がありましたよね。それにイメージを重ねたのでしょうけれど、自衛隊のイラク派遣の是非にかかわらず、ただ無事を祈って……ということでした。
 私たち「テロも報復戦争も許さない、生かそう憲法、女性たちの集い」でも、この動きが今後、反戦・平和の流れになっていくのか、それとも大政翼賛的に「頑張って行ってこい!」となるのか、ずっと気になっていました。
 ところが市議会に行くと、保守系議員を中心にポケットチーフが黄色くなっていて、というか、今までポケットチーフなんかしたこともないのに、突然、黄色いポケットチーフをして、委員会とかに来ているんですよ。なんだこれは? と思っていたら、そのうち議長までしだしてね。彼らに聞いてみると「いやあ、政治的なアレはないから、ただ無事に帰ってきてほしいから」なんて言ってるんです。
 そのうち旭川市生活交流部の中に設置された「イラク派遣自衛隊員留守家族支援チーム」の職員たちも、黄色いポケットチーフをしたり、黄色いリボンをつけ始めたんですね。聞くと、ほしい人にあげてくださいと、たくさん作って持ってくる「善意の市民」がいたそうで、安全を願ってということだと置かざるをえないということでした。また旭川の中心のロータリーでも北海道開発局の高さ35メートルのポールの下に三角形のロープを張りめぐらし、黄色いハンカチ168枚がはためくようになりました。
 ――そうすると、始まって1週間くらいで市内が黄色一色は大げさにしても、だいぶ黄色が増えてきたなあ、と。
 うちの商店街でも黄色いハンカチをウインドウにつけたり、じわじわと広がっていきました。ちょうど旭川でも冬まつりのときだったので、駅から続くメインストリートにならぶ雪だるまの胸元に、黄色いハンカチが一斉に飾られるということもありました。
 ――一方の「白いリボン」ですが、1月末から2月初めにかけて、「運動めぐり対立……久保市議『黄一色に違和感』」というかたちで、全国的にも報道されましたね。
 その前の1月24日に市民3団体の共催で、水島朝穂さん(早稲田大学)の講演会を旭川でやったんです。講演の中で水島さんは「旭川じゅうが黄色いハンカチになっているけれども、派遣の是非は置いてとなると、どうしても派遣ありきに流れてしまう。いっそ白いハンカチなんかどうでしょう。白は降伏、参ったっていう意味だから」と、おっしゃったんですよ。
 私も黄色いハンカチ運動について「どうしたものか」と考えていたときだったので、フリートーキングのときに発言しました。「水島さんがおっしゃった白いハンカチだとどうしても対立してしまうし、黄色いハンカチをしてる人の中にも、派遣に対して釈然としない思いをもちながらそれでも安全に帰ってきてほしいという人たちもいるんですよね。そういう人たちと少しでも共感し合えるように、白いリボンを黄色いハンカチの上につけるという折衷案はどうでしょうか」と提案して、それはいい、ということになったんです。
以下、本紙をご覧ください

        


いずみ

 北朝鮮を標的にした外国為替法改定案が、有事立法と同様、まともな議論もなく国会を通過した。反対したのは共産党だけで、社民党は衆院で賛成し、参院では棄権した。
 北朝鮮に対する制裁はこの後もひき続きおこなわれる。万景峰号などをターゲットにした特定外国船の入港禁止法や、永住外国人(大半は在日朝鮮韓国人)の再入国禁止法などがそれである。マスコミは経済制裁と称しているが、北朝鮮にとっては「宣戦布告」と同様の政治的恫喝である。
 過日おこなわれた拉致問題をめぐる日朝協議の場で、北朝鮮側は「あなたがたは懐中にナイフをしのばせて交渉に来た」と、非難したという。なんせこの国は90余年前に兵馬の圧力でかの国を併合した前科があるのだから、北朝鮮の危惧には歴史的根拠があるというものだ。
 経済制裁がどんな事態を惹き起こすかはイラクで確認済のことである。ミサイル、劣化ウラン弾で殺された以外に10万人近くのイラク人が経済制裁で殺された。大半は乳幼児、老人、病人の弱者である。それでなくても、大量の餓死者が続出している北朝鮮である。いささかなりとも想像力を働かせればわかることだ。
 在日朝鮮人はこの国の植民地支配の産物以外の何ものでもない。まともに謝罪も償いもしてこなかったこの国と国民が、彼らの移動の自由を制限し、彼らの親族の生存権を奪うというのだ。朝鮮人蔑視と差別、敵対視は綿々と続くこの国の醜い伝統である。
 「救う会」どころか「家族会」の中からも、北朝鮮にもっと掣肘(せいちゅう)を加えよの声が跡を絶たない。右翼テロリスト団体の最高顧問である拉致議連の国会議員は、核武装して北朝鮮を抹殺せよと怒号する。マスコミは弾劾するどころか彼らの妄言を煽り立てる。
 在日朝鮮人が主催する集会で、「家族会」のメンバーは「拉致も強制連行も国家による犯罪。被害者として同じ思いを共有する」と、語った。
 日本人はこの地に居る朝鮮人に、朝鮮人はかの地に居る日本人に思いを馳せることによって、共生共助の関係が始まると思ったのは幻想にすぎなかったか。

                                                     小寺山康雄 


店・モノ・活動を‘ECOひいき’!!

 ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
 @お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)

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