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『ACT―市民の政治―』197号(2003年7月14日)

Line Up

  ◆辛口レビュー 中東への支援と平和活動をつづける
          清水俊弘さん(日本国際ボランティアセンター事務局長)
  ◆CATCH UP  ◆いずみ(編集長コラム)
  ◆角川書店による「NPO」商標登録問題   三木秀夫(弁護士)
  ◆朝鮮半島をめぐる情勢――問われる反戦平和の闘い
  ◆WORLD PEACE NOW  7・7 ピースパレード
  ◆〈1面関連〉JVCの中東緊急支援と平和活動
  ◆6・29 ビッグブラザージャパン2003授賞式
  ◆世界水フォーラムに参加して・深刻化する水戦争
  ◆〈写真コラム・路傍の片隅から〉I
  ◆ザ・主張 続・「市民派」とはなにか?
           ――「市民派はなっとらん」という批判で腑に落ちなかったこと
  ◆アジア・緑の政治事情  南アジア編[ネパール・インド・スリランカ・タイ]
  ◆経介☆政子の永田町たちばなし(15)
  ◆山口・上関町/原発推進派町長の後援会長が選挙違反で逮捕・起訴
  ◆住民投票津々浦々[6月1日〜30日]
  ◆[案内] 市民共同発電所全国フォーラム2003
  ◆BOOK Review
     押川真喜子 著 『在宅で死ぬということ』
     ケンジ・ステファン・スズキ 著 『デンマークという国 自然エネルギー先進国』
  ◆ECOひいき・特別編  行商の旅で出会ったECOな人びと
  ◆[映評] 『バトル・ロワイアルU 【鎮魂歌】』(2003年/東映/監督:深作欣二・深作健太)
  ◆〈新作映画情報〉 『ヒバクシャ――世界の終わりに』
  ◆広告(3面) 『創』8月号……創出版
            『月刊オルタ』6月号……アジア太平洋資料センター
            『軍縮』8月号……宇都宮軍縮研究所
            花のえん

辛口レビュー

中東支援と平和活動をつづける
 清水 俊弘さん
(日本国際ボランティアセンター[JVC]事務局長)

恒久的な解決をみすえながら

普通の人々が安心して楽しく暮らせる環境を


清水俊弘
しみず としひろ
 1962年、東京都生まれ。大学卒業後、小学校、高校講師(政治経済)を経て、87年よりJVC職員。90年までタイ・カンボジア国境の難民キャンプでのプロジェクト調整員。その後、JVC神奈川事務所代表を経て、94年からJVCカンボジア代表としてカンボジア国内の復興支援活動に携る。97年に帰国後、東京本部総務として法人化等を推進するほか、東チモール、アフガニスタンにおける緊急対応担当を兼務。昨年7月より現職。対人地雷の廃絶をめざすNGOのネットワーク、地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)の運営委員。著書『地雷 なくそう「悪魔の兵器」を』(2003年・ポプラ社)、共著書『市民として関わるカンボジア』(1993年・JVC)、『地雷と人間』(2003年7月・岩波ブックレット)。【構成・大島正裕/写真・加田斎】


  ――日本国際ボランティアセンター(以下、JVC)の「中東 緊急支援と平和活動」を具体的にご紹介ください。
 3月20日の米英軍によるイラク攻撃開始前からの活動として、赤新月社母子保健病院などへの支援を続けてきました。経済制裁によって設備が不十分でしたので、医療機器の提供、医薬品、外科消耗品などの支援です。つい先日、岩波ブックレットから刊行されましたが、イラクの子どもたちと日本の子どもたちの絵画交流を通した平和キャンペーンもおこなってきました。これは、子どもの目線から「非戦」を訴えるものです。
 僕は開戦2週間前にイラクに入りましたが、そのとき人びとは、攻撃はあるだろうがどうなるかわからない、日々の暮らしをたんたんと続けるしかないという様子で、子どもは平日は学校で週末はサッカー場、おとなは普通に店を開け、勤め人は職場に普通に通っていました。開戦直前の状況は実際には見ていませんが、少なくとも開戦2〜3週間前は、イラクの人びとに選択肢や決定権はないという状況でした。
 「開戦」後は残念ながら、JVCの現地スタッフたちはヨルダンのアンマンに待機するしかありませんでしたが、4月16日、フランス、ドイツのNGOとともにバグダッドに戻りました。
 ――開戦前と現在、イラクの人びとへ支援の中身は、どのように変わっていますか。
 戻って最初におこなったのは、ドイツのNGOであるAPNが開設したクリニックへの資金援助です。ストリートチルドレンや家屋を失って避難生活をしている人びと、800家族分の食糧支援もおこないました。
 フセイン政権時代、パレスチナ難民への優遇政策ということで、イラク国内のパレスチナ人は住宅は確保されていましたが、政権崩壊後、多くはバグダッド市内でテント生活を強いられています。再び定住できるまで、何らかの支援をする必要があります。


以下、本紙をご参照下さい。
                  


いずみ

 ならず者ブッシュの腰巾着小泉は、何がなんでも自衛隊をイラクに派兵しようと詭弁を弄している。
 前号で書いたように、「ブッシュの戦争」は、始めから終わりまでデマで塗り固められていた。戦争の「大義」であったはずの大量破壊兵器は未だに「発見」されていないどころか、「発見」をでっちあげることもできていない。
 ならず者にとっては大義などもともとどうでもいいことである。敵をやっつけた、ヒーローはこの俺さまだと、天下に大見得を切るポーズをどう演出するかが最大の関心事だ。イラク戦争から帰還した空母リンカーンの甲板で「戦闘終結」を宣言したブッシュは、得意満面、笑いをかみ殺すのに必死だった。
 侵略者白人が先住民を殺し尽くし、その土地を奪い尽くすことが「正義」である西部劇映画大好きのわが腰巾着はならず者に「お前の支援が必要だ。分かっているだろう」と猫なで声で迫られた。「任せてくれ。親分」と応えて奉公したのが有事法制であり、イラク特措法である。
 「戦闘終結宣言」以降、60人以上の米英兵がイラク人の反撃で死亡している。戦闘は継続中なのだ。イラク特措法の「大義」は大量破壊兵器を処理することだったが、肝腎の「大義」が見つからないので法案から削除した。「戦闘」中だと自衛隊を派遣できないので、「戦闘とは国またはそれに準じるものの間」にした。ならず者の親分と同様に、腰巾着の子分にとっても大義はどうでもいいのだ。
 あまりのことに有事法制に翼賛した民主党も、イラク特措法には賛成できる大義名分を「発見」することができなかったというわけである。
 ソ連邦崩壊後、米国は、国家間紛争の時代は終わった、これからは地域紛争の時代であるとして、世界秩序を乱すと米国が考えた紛争にいつでもどこでも軍事介入することを宣言した。ならず者にとって9・11テロは新戦略を拡大解釈し、フリーハンドを得たかのようにふるまうきっかけになった。わが腰巾着もまがうかたなき戦闘行為を「非戦闘行為」として詭弁する「大義」を得た。 

                                                     小寺山康雄 


店・モノ・活動を‘ECOひいき’!!

 ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
 @お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)


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