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『ACT―市民の政治―』195号(2003年6月9日)

Line Up

  ◆辛口レビュー セクシャルマイノリティの立場から政治を変える
               上川あや さん(世田谷区議会議員)
  ◆CATCH UP  ◆いずみ(編集長コラム)
  ◆[案内]有事法制反対集会
  ◆5・23 狭山再審請求総決起集会朝鮮半島をめぐる情勢――問われる反戦平和の闘い
  ◆[案内]ビッグ・ブラザー賞授賞式
  ◆[案内]イラクとパレスチナは今 広河隆一・森沢典子帰国報告会
  ◆〈1面関連〉性同一性障害の性別変更を可能にする特別立法
  ◆6・29 ビッグブラザージャパン2003授賞式
  ◆続報・石川中裁判
  ◆〈写真コラム・路傍の片隅から〉I
  ◆[案内]趙博さんライブ
  ◆[案内]おんなたちが語る沖縄
  ◆旧日本軍遺棄毒ガス・中国人被害者の国賠訴訟請求棄却  栗原優子(衆議院秘書)
  ◆経介☆政子の永田町たちばなし(14)
  ◆[案内]松葉ダイオキシン市民参加調査
  ◆がんばれ! ACT Frirends [結果報告−全]
  ◆市民派議員リレートーク56 竹花郁子さん(函館市議)
  ◆[案内] 映画『チョムスキー9・11』上映拡大運動
  ◆ECOひいき  ECO・エコ省エネゲーム
  ◆BOOK Review
     姜尚中+酒井啓子 日弁連 編 『イラクから北朝鮮へ――「妄想」の戦争』
     『世界』編集部 『NO WAR! 立ちあがった世界市民の記録』
     袴田事件弁護団 編 『はけないズボンで死刑判決 検証・袴田事件』
  ◆[映評] 『パイラン』(2001年/韓国/監督:ソン・ヘソン)
  ◆[案内] 映画『チョムスキー9・11』上映拡大運動
  ◆広告(3面) 『創』7月号……創出版
            『軍縮』7月号……宇都宮軍縮研究所
            『QUEST』No.25……オルタフォーラムQ
            『地域ユニオン・コラボレーション論』ほか……インパクト出版会

辛口レビュー

セクシャルマイノリティの立場から政治を変える
 上川 あやさん
(世田谷区議会議員)

少数者の抱える問題は多数の側の問題です

多様な人びとが暮らせる社会こそ


上川あや
かみかわ あや
 1968年、東京生まれ。大学卒業後、公益法人に就職し、広報部門のスタッフとして勤務するが、男性として働くことからくる極度のストレスにより、体調を崩し、95年に退職。「女性として生きる」ことを決心し、ホルモン療法など、性別移行の手続きを始める。公的書類の性別を訂正する制度がないため、正規採用を受けることができず、以後、契約やアルバイトとして複数の企業で勤務。98年、精神科医により「性同一性障害」の診断を受ける。2000年から今年まで、TNJ(Trans-Net Japan=性同一性障害を持つ人々の自助・支援グループ)の運営メンバーを務める。今年、世田谷区議選に立候補し当選。TNJを通して出会ったパートナーも性同一性障害の当事者で、現在は事務所の専従スタッフとして上川さんを支えている。[上川あやさんのホームページ→http://ah-yeah.com/index.html] 【構成・写真 加田斎】


 4月の統一地方選で世田谷区議選に出馬し、大きく注目された上川あやさん。心と体の性が一致しない性同一性障害の当事者として、社会的弱者の人権問題を取り上げ、見事6位で初当選を果たした。上川さんに区議となったいまのお気持ちをうかがった。
 ――議員になられて1ヵ月経ちますが、いかがですか。。
 選挙が終われば、ちょっとは休めるとも思ったんですけど(苦笑)。いまは、国会で審議される「性同一性障害者性別特例法案」(性同一性障害者が、戸籍の性別を変更できるようにする法律案=2面参照)についての陳情のため、毎日国会周辺に張り付いています。忙しくって1日1食摂れるかどうかって感じですね。事務所の専従をパートナー(性同一性障害の当事者)がやってくれているんですが、毎日事務所に泊まり込んでる有様です。彼、選挙に向けての2ヵ月間のうち、家に帰ってきたのは3日だけなのに、終わってから帰ったのは1日だけなんです(笑)。
 ――法案は成立しそうですか?
 1週間前までは、かなり切迫してたんですけど、多くの人たちの協力もあって、なんとかギリギリのラインまでこぎつけました。
 ――ところで性別の変更といえば、議会では、上川さんはどちらの性で登録されているんでしょう?
 それなりにこちらの意見も尊重してくれていて、区の広報には「女性」として掲載されています。ですが、やはり行政書式への記載は戸籍の性で処理されていますね。これから区の事務局とも話し合っていくつもりですが……。


以下、本紙をご参照下さい。
                  


いずみ

 尾辻かな子の大阪府議選は市民派にとって、考えてみるべき材料をいくつか提供しているが、そのひとつに労働組合との関係がある。
 市民派と労働組合との関係ということでは、今回の府議選に限らず、大阪では各種選挙で良好な関係にある。連帯労組、全港湾、全労協の3つの労組は、市民派議員を積極的に応援してきたし、市民派議員もそれを歓迎してきた。両者の関係は選挙にとどまらず、反戦闘争や社会運動においても、他の地域より緊密な関係にある。
 そうした経験にくわえて、今回の府議選では、自治労府本部と新しい関係をつくることができた。自治労は連合の最大単産であり、支持政党は民主党である。堺選挙区でもすでに2名の候補者を擁立していたが、あえて市民派の尾辻を推せんしたのである。
 推せんの申し入れをうけた尾辻陣営は、自治労の真意を計りかね、疑念も抱いたが、最終的には相互の自立的関係を尊重することを確認したうえで支援を受けた。
 そもそも労働組合と政党、議員の関係は自立的関係にあるものである。労働組合は労働者(組合員)の利益を第一義に追求するものだし、政党や議員は市民の意向を尊重する。両者はときに対立し矛盾する。矛盾を認めないばかりか、いずれかが優位にあるかのように捉えてきた旧来の発想がおかしいのだ。尾辻と自治労のこれからの関係が、こうした問題を考えるうえで価値あるテストケースになれば何よりの成果だろう。
 自治労は地方行政において豊富な経験と情報の持ち主である。たとえば数十年の歴史をもつ自治研の報告集はその宝庫である。にもかかわらずこの宝庫は市民に対して充分開かれてきたとはいえない。これは自治労にとっても市民にとっても不幸なことではないか。市民派議員はこの隠れた宝庫を開放し、市民と労働者の蝶番になるべきだ。
 尾辻かな子と兵庫県議の稲村和美。若い2人に託したいことは旧弊の打破である。打破すべき旧弊は、旧来の政治や左翼運動だけではない。市民派の閉じこもり的発想も同様である。  

                                                     小寺山康雄 


ECOひいき

ECO・エコ省エネゲーム
 *楽しみながら学ぶ地球温暖化対策*

 「地域で・楽しく・実践する」をモットーに地球温暖化対策を考え実行する環境NPO「足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわ(足温ネット)」が考案したゲームがこのたび合同出版から発売されました。
 この『ECO・エコ 省エネゲーム』は「お買い物ごっこ」の感覚で現実の省エネを学ぶことができる新しいゲームです。4〜8人程度のグループを作り、ワークショップ形式で進めていくので、大勢で遊ぶことが可能。地域の集まりや学校で活用できます。
 これまで「省エネ」というと、「努力と忍耐」のイメージが強くありました。政府が「地球温暖化対策推進大綱」なるものを決めましたが、そのなかで人びとに要求されていることは実に窮屈なもの。いわく「1日1分間、シャワーの時間を減らせ」、「家族は1部屋にまとまって同じテレビを見ろ」……。こんな対策では誰もついていけません。
 そこでこのゲームの登場です。このゲームはすべて現実のデータを利用し、標準世帯の家財の買い替えを行っていきます。車もありますし、家電製品も一式ありますし、エアコンも冷蔵庫もあります。家も標準の1戸建て。そのなかの家財を買い換えたり、雨水利用やら太陽光発電、太陽温水器などを買い足したりするわけです。どれを選ぶかはそのチームの選択です。
 さて、その結果はどうなるでしょう。二酸化炭素の削減量はどのくらい? 300万円かけた分は全部損になってしまうの? それはやってみてのお楽しみ。「楽しみながらやる!」のが長く続ける秘訣です。どうぞ、このユニークなゲームをお楽しみください。
[定価] 書籍:1680円(B5判並製120ページ)/ゲームキット:1050円
[お申し込み・お問い合わせ]
  ●合同出版株式会社
     〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-52
      TEL03-3294-3506 FAX03-3294-3509(担当:坂上)
  ●足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ
     〒132-0033 東京都江戸川区東小松川3-35-13-204
      TEL&FAX03-3654-9188 FAX03-3654-4727
      E-mail:yamachan@jca.apc.org(担当:山崎)


店・モノ・活動を‘ECOひいき’!!

 ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
 @お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)


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