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『ACT―市民の政治―』187号(2003年2月10日)

Line Up

  ◆辛口レビュー 世界がもし100人の村だった
          池田 香代子さん(ドイツ文学翻訳家・口承文芸研究家)
  ◆CATCH UP  ◆いずみ(編集長コラム)
  ◆1・27もんじゅ訴訟 地元住民完全勝利
  ◆[1面関連]スコット・リッターさん来日
  ◆住基ネット中止を求める国会請願署名
  ◆1・30 石原都政にNO!市民の集い
  ◆11・15 石原都政にNO! 市民の集い
  ◆4軍港都市の平和団体が共同声明
  ◆1・2〜7 アジア社会フォーラム報告
  ◆1・29〜2・1 ケリー・ネトルさん講演会
  ◆経介☆政子の永田町たちばなし(11)
  ◆がんばれ! ACT Frirends
     さいとうまことさん(愛知・名古屋市/現)
     奥山たえこさん(東京・杉並区/新)
     前田かおるさん(東京・江東区/新)
     中村まさ子さん(東京・江東区/現)
  ◆ECOひいき  愛知・ぎたんじゃり
  ◆BOOK Review
     酒井和子 監修/清水直子 著『イラストでわかる 知らないと損するパート&契約社員の労働法』
     足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ 『ハルナの力』
  ◆[映評] 『ボウリング・フォー・コロンパイン』(2002年/カナダ/監督:マイケル・ムーア)
  ◆[案内]2002年度市民ごみ大学セミナー・第4回
  ◆[お知らせ]ACT編集だより配信しております
  ◆広告(3面) 『200万都市が有機野菜で自給できるわけ』……築地書館
            『軍縮』3月号……宇都宮軍縮研究所
            健康食品ケンコウキン……泣Jルティエ
            『創』1-2月号・『オバハンからの緊急レポート』……創出版

辛口レビュー

世界がもし100人の村だったら
 池田 香代子さん
(ドイツ文学翻訳家・口承文芸研究家)

戦争をくい止めるために何かしたい気持ち繋がる

空のコップから水が溢れたのは

池田香代子
いけだ かよこ
 1948年、東京生まれ。著作に『哲学のしずく』(河出書房新社)、『魔女が語るグリム童話』(正:宝島社、続:洋泉社)、『子どもにはまだ早いグリム童話』(光文社)、『花ものがたり』(毎日新聞)など。翻訳にゴルテル『ソフィーの世界』(NHK出版)、『完訳クラシック グリム童話』(全五巻・講談社)、ケストナー『動物会議』(岩波書店)、フランクル『新版 夜と霧』、『やさしいことばで日本国憲法』(マガジンハウス)など。『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス)再話、『世界がもし100人の村だったら2』(同)編。【写真・構成 清水直子】
  ――『世界がもし100人の村だったら』を出版されるまでのいきさつを教えてください
 2001年9月11日の後、アメリカが内戦と干ばつのアフガニスタンへ攻撃を始めようとしていることを知って、いてもたってもいられなくなりました。
 私は、募金やボランティア、平和活動とはまったく縁のない50年間を過ごしてまいりましたので、自分でもはっきりと説明がつかないのですが、パキスタンやアフガニスタンで長年医療奉仕を続けておられるペシャワール会の中村哲先生が緊急支援募金を呼びかけていらっしゃるのを知り、その呼びかけにお応えしたいと思いました。
 でも、私個人が募金をするのでは自ずと限界があります。そのとき、インターネットを通じて、私のところにもまわってきた一通の電子メールのことを思い出しました。これを再話して絵本にし、印税を中村先生に使っていただこう、と思ったのです。
 「もしも今日がついていない1日だと感じたあなたも/これを読んだら現実が違って見えるかも/もし、現在の人類統計比率をきちんと盛り込んで、全世界を100人の村に縮小するとしたらどうなるでしょう……」という一文から始まる電子メールが、9月11日の後、インターネット上でやりとりされていました。環境学者のドネラ・メドウズさんのエッセイがインターネットの海に投げ込まれ、人から人へと伝えられたものです。天文学的に開いてしまった世界の経済格差を意識させる内容ですが、本にしようと読み直したら、違和感を感じるところもありました。
 ――貧富の差を指摘しながら、あなたはそういう人たちより恵まれています、と繰り返したり……
 貧しい人と比べて豊かな側にいることに満足するような表現をグロテスクだと思いました。確かにこれは、コンピュータも持っている豊かな側の人へのメッセージです。でも、「お金に執着することなく 喜んで働きましょう/かつて一度も傷ついたことがないかのごとく 人を愛しましょう/(中略)あたかもここが地上の天国であるかのように、生きていきましょう」とあります。つまり、豊かな側にいても働く喜びや生きる喜び、そして人を愛する心をどこかに置き忘れた人へのメッセージなのです。それを念頭において最初から書き直していきました。

以下、本紙をご参照下さい。
                  


いずみ

 朝青龍(モンゴル出身)がみごと68代横綱になった。朝青龍が2連覇した初場所は序の口から幕内までの6階級中5階級で外国人力士が優勝した。貴乃花引退で、横綱は武蔵丸と朝青龍の外国人2人だけになった。大相撲の国際化の本格的幕開けである。
 大相撲はプロスポーツのなかで、野球、サッカーなどと比べると、金銭的に恵まれず、因循姑息の世界なので、近年日本人の新弟子は減る一方だ。このままでは早晩存続の危機を迎えるが、それを救っているのはモンゴルなどハングリーの国からの出稼力士である。
 ところが相撲界では外国人力士の活躍を「元寇の再来」とか「伝統の危機」とか嘆き、外国人に門戸を挟めたり、朝青龍の横綱に「品格に欠ける」と何かといちゃもんをつけている。まったく了見狭い輩が巣くう世界である。
 いちゃもんつけている「品格」とは、負けて「チクショー」とか、足を怪我した貴乃花との取り組み後「足を攻めればよかった」と言ったとかのことらしい。
 横綱に推挙されるに十分の成績をあげた小錦は、そのつど「品格」を問題にされ、ついに横綱なれなかった。引退後も親方になれず、タレントになったが、タレント名に「小錦」はまかりならんといちゃもんつけられ、KONISHIKIでタレントをしている。これが「品格」立派な相撲協会がなさる外国人力士に対する仕打ちの伝統なのだ。
 マスコミの取材におぼつかない日本語でも率直に対応する外国人は言葉の端々まで問題にされるが、一言も答えない日本人力士は横綱らしい風格を称えられる。大相撲はサービス精神旺盛なのが品下ると蔑まれるまことに面妖な商業スポーツなのだ。
 かつて貴乃花が怪我をおして武蔵丸と対戦し、優勝した。観客は歓喜の声をあげ、首相までが感動した。主客が逆転していたら、あれだけ感動していただろうかと、怪しむ。歩くのもおぼつかない相手を前にして、闘う気力をなくした武蔵丸は優しいというべきかもしれないが、勝ったときの観客に恐怖を覚えただろう。やはり大相撲の国際化は遠い。 

                                                     小寺山康雄 


ECOひいき

ぎたんじゃり (愛知)
 *海外協力ショップ*

 物には物語り、作る人と使う人を繋ぎます!
 ぎたんじゃりは、フェアトレードとエコロジーを推進するお店です。暮らしのなかに環境に配慮したフェアトレード&エコロジーの商品を取り入れることで、持続可能な共生社会を目指し、誰でもできる国際協力を提案します。フェアトレードを通じて、第三世界の人たちと互いに自立した協力関係を築きたいと願っています。コーヒー豆、ココア・チョコレートの原料であるカカオなどは、アジア、アフリカ、南米諸国の人たちの大切な換金作物です。フェアトレード商品は、小規模農家で働く人たちの就業を確保し、彼らの自立を支援します。
 また、「地産地消」「身土不二」の精神で国産の農産物、エコロジー商品も応援しています。地元豊田市にあるNGOオイスカの農場でできた無農薬、有機栽培のコシヒカリや季節の野菜セットも扱っています。天然酵母パンやクッキーなどもあります。
 そのほか、オーガニックコットンの肌着や衣類、スイスアルケナ社のシルク製品など人と環境にやさしい商品をそろえています。
 輸入品、国産のいずれも無農薬、有機栽培のオーガニック商品が中心です。作る人、環境、そして使う人にやさしい商品を暮らしに取り入れてみませんか? 贈り物にも最適です。バレンタインのチョコに贈る人のやさしさを伝えてください。(¥200〜 各種とりそろえて、ラッピングいたします)
 営業時間は午前10時から夜7時まで。火曜が定休日です。
(※国際理解や協力についての講演、ワークショップ等も行っています。学校の総合学習にも協力し、関連書籍、ビデオもあります。企業、学校、地域での国際理解にお役立てください)

 平野 木恵

【連絡先】 愛知県安城市今池町2-1-26
        TEL0566-98-2699(FAX兼)
        TEL03-3387-2252(FAX兼)


店・モノ・活動を‘ECOひいき’!!

 ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
 @お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)


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