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『ACT―市民の政治―』180号(2002年10月28日)

Line Up

  ◆辛口レビュー 尼崎市長選にチャレンジ
          白井 文さん(前尼崎市議会議員)
  ◆CATCH UP  ◆いずみ(編集長コラム)
  ◆自然再生推進法に反対意見書
  ◆「チェチェンの子どもを支援する会」通信C
  ◆拉致問題報道
  ◆レイバーテック会議報告    安齋徹雄(レイバーネット日本/出版ネッツ)
  ◆6・18 STOP有事法! 戦争はいやや市民のつどい
  ◆ACT平和講座・「有事法制」3法案と立憲主義の危機B
          古川純(専修大学/憲法学・平和学)
  ◆Hot Issue in the World(11) コロンビア・カウカで戦闘
  ◆〈案内〉第6回 共生共走5時間リレーマラソン
  ◆11・17 松戸市議選  吉野信次さんを再び議会へ!
  ◆虹と緑・03統一地方選キャンペーンスタート集会 田中康夫長野県知事きたる!
  ◆市民派議員リレートーク(54) 横井美由紀(静岡県富士市議)
  ◆前号リレートーク・小林俊さん上位当選
  ◆ECOひいき 東京・足温ネットえどがわ
  ◆[映評] 『ブレッド&ローズ』(イギリス/監督:ケン・ローチ)
  ◆BOOK Review
     河宮信郎・青木秀和 著 『「現代社会の倫理を考える」4 公共政策の倫理学』 
     吉岡逸夫 著 『なぜ記者は戦場に行くのか 現場からのメディアリテラシー』
  ◆〈販売のお知らせ〉2003年ニンジャ(NINDJA)カレンダー
  ◆〈案内〉変えないで!! 教育基本法
  ◆広告(3面) 『オバハンからの緊急レポート』・『言論の覚悟』……創出版
            『記録』11月号ほか……潟Aストラ
            『補助犬法ができた…ワン!』……中川ともこ応援団事務所

辛口レビュー

尼崎市長選にチャレンジ
 白井 文さん
(前・尼崎市議会議員)

個人の応援と勝手連方式で戦います

市民一人ひとりが市政を担うそれこそが真の地方自治です

白井文
しらい あや
 1979年、親和女子高校卒業後、大阪外国語大学に入学するも中途退学して全日空に入社。フライト・アテンダントとして11年3ヵ月勤務し、その後は大阪YMCA国際専門学校で講師などを務める。93年の尼崎市議会解散、出直し選挙の際に立候補し当選。2期8年の議員生活では、政党や会派に所属せず、一貫して市民の立場で活動を続けた。2001年5月に「市議会議員卒業宣言」をおこない、9月に尼崎市長選挙(11月10日告示、11月17日投票)への立候補を表明した。【構成:丹羽通晴】
 兵庫県尼崎市では、11月10日告示、17日投票で市長選挙がおこなわれる。開発重視、市民無視の現職市長に対抗して、尼崎市議会議員を2期8年、政党会派に所属しない無所属市民派議員として全うした白井文さんが立候補を表明。市民一人一人との関係性や対話を大切にしたいという白井さんの考えから、政党や労働組合などの団体からの推薦は受けず、個人の応援と「勝手連」方式での選挙スタイルを決めた。すでに革新系政党と、いくつかの尼崎市議会内会派、労働組合などが支持を表明し、事実上の選挙戦がはじまっている。忙しい合間をぬって、立候補を決意するまでの思いや意気込みを、白井さんに伺った。
 ――今年の5月に「市議卒業宣言」を発して、11月の市長選に立候補することを表明されたわけですが、そのあたりの気持ちの推移はどうだったのでしょうか?
 市議を辞めた当初は「次は県会? 国会?」などと尋ねられたり、ささやかれたりしましたけれど、自分にはまったくそんな気はありませんでした。たいへん晴々とした気分に包まれ「さあ仕事、仕事」と意欲満々だったのです。
 しかし今年に入って、期せずしていろいろな立場の方から熱のこもった要請を受け、市議時代から尼崎市政に対して抱いていた思いが再びわきあがってきたのです。そこで思いきって、出馬することにしました。このままでは無投票で現職市長の再選が決まってしまいますし、開発重視の市政が継続すれば、尼崎はさらに悪くなってしまうという思いも強くありました。
 ――その尼崎市政に対する思いですが、2期8年の議員生活の中で、どんなふうに感じられていたのでしょうか?
 市議時代は文教委員として教育問題に取り組んだり、小児救急医療問題に取り組んだりしてきましたが、それらの件も含めて、市は国や県のほうばかり向いていました。まるで市民のほうを見ていないんですね。だから今の尼崎は何をやってもだめという閉塞感さえありました。自治体として市民のために必要なことは国や県の意向に反してでも堂々と実行する、そんな姿勢が見られないことにもっとも大きな不満を感じていました。

以下、本紙をご参照下さい。
                  

白井文さんの10の改革提案
1.まちづくり改革
    開発重視の市政運営を改め、市民と対話しながら、ともに財政再建に取り組みます。
2.福祉改革
    生きることが喜びとなる、福祉重視のまちづくりをすすめます。
3.人づくり改革
    あまがさきの財産である、人づくりに徹します。
4.環境づくり改革
    公害克服の歩みをすすめ、環境都市づくりをめざします。
5.行政サービスを利用する市民の側に立ち、徹底した情報公開などによって、透明度の高い
  市政運営に努めます。
6.全国一律や横並びではなく、市民の立場から「あまがさき」らしいまちづくりを進めます。
7.女性がいきいきと暮らせる真の男女共同参画社会を実現します。
8.自治体の責務として、差別のない平和なまちをめざします。
9.地域の連携を重視して、子育て支援を積極的に進めます。
10.職員の能力を最大限に活用し、活発な意見交換を行い、職員の働く意欲と能力を高め、
  市役所を活性化させます。
会員募集中! ボランティア募集中!

■連絡先
「フレッシュ尼崎の会」
 〒660-0052 兵庫県尼崎市七松町1-3-1-134
          TEL 06-6411-0380 FAX 06-6411-0389
          http://www1.kcn.ne.jp/~imashu/freshamagasaki.htm
          freshshirai@mui.bigobe.ne.jp
◎カンパ(1口千円)振込先
 尼崎信用金庫 立花支店   普通預金 1108325
 フレッシュ尼崎の会会計 北林良昭

いずみ

 尾崎ムゲンが逝って、まもなく1ヵ月になる。病名は胃ガンだが、ガン細胞がリンパ腺など身体中を冒し、最後は肝腎機能も不全になった末の力尽きての死だった。
 身体の異変に気づいた尾崎が京大病院に入院したのは、6月13日。検査の結果、胃ガンが判明したが、ガン細胞は胃壁内ではなく、周囲のリンパ腺にいくつも転移するという特異なガンだった。胃を切除しても無意味ということで、抗ガン剤を体力が続くまで投与する治療にした。京大病院で8週間、なぜか日本パプチスト病院に移されてからも四週間、身体が受けつけなくなるまで投与したあげく、ついに生命果てたのだった。
 つれあいの百合子さんから見舞いに来てもらってもいいと連絡があって、ぼくと妻がかけつけたのは9月14日。ベッドに横たわる尾崎は、一瞬我が目を疑うほど変わり果てていた。フサフサしていた頭髪は、針山の針のごとく数えられるほどに抜けていた。痩せ衰えた身体を小さく折って、何を言っているのかほとんど聞きとれない声で語りかける姿にぼくは声を失ってしまった。近藤誠の『患者よガンと闘うな』が圧倒的な現実感をもって、脳裏をよぎった。
 尾崎は1%の可能性でも、それに賭けると決意して、医者も驚くほどの頑張りでガンと闘った。百合子さんはそんな尾崎の姿に感動し、これからの闘いを続ける勇気をもらったという。尾崎の最後の闘いは、彼の最愛の人にとって何ものにも代え難い餞*ルビ*はなむけ*になったにちがいない。
 思えばぼくは、尾崎から一方的に友情をもらってきた。どうせ読みもしないと、思っていただろうに、尾崎は著作を必ず贈ってくれた。感想どころか、礼状すら忘れるのに。ぼくの還暦、妻の退職など、節目節目にご馳走してもらった。2回一緒に行った海外旅行の段取りは尾崎が引き受けた。そして十数年も続いたカンパ。ACTの講読。
 見舞いに行って尾崎の凄絶な姿を見たとき、何も報いてないことに気づかされた。洒落で見せた寅さんの帝釈天の護符を尾崎は置いていけと言ってくれた。最初で最後のお返しだった。

                                                     小寺山康雄 


ECOひいき

足温ネットえどがわ (東京)
 *グリーン電力証書販売*

 東京・江戸川区の環境NPO「足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ」は、このほど、同NPOが区内で建設・運営している太陽光発電所について、市民版グリーン電力証書の販売を始めました。
 証書の販売が行われるのは、昨年につづき2回目となります。
 証書が発行される発電所は、区内東小松川2丁目にある寺院「寿光院」の屋根に設置された「市民立・江戸川第一発電所」で、出力5.4キロワットの太陽光発電パネルからなっています。
 99年7月から発電を開始し、年間約六千キロワット時を発電しています。
 ここで発電された電力の余剰分は、東京電力によって買い取られますが、買取価格は一キロワット時当たり約22円と、55円で買い取るドイツに比べ安いものになっています。
 そこで、差額の33円は環境に対して貢献した「プレミアム分」であるととらえ証書化しました。
 証書は「EDOGAWAT(えどがわっと)」と名付けられ、1枚につき30キロワット時分を1000円で購入することができます。
 証書には、中国雲南省の少数民族の絵文字「トンパ文字」があしらわれ、販売収入は発電所建設時の借入金返済に充てられています。
 また、証書購入者はコミュニティー通貨「えどがわっと」に参加することができます。証書1枚につき、えどがわっと10キロワット時券が3枚与えられ、購入者どうしでインターネット情報発信へのお礼など、円で取引できない財やサービスと交換することができます。
 環境貢献アイテムとコミュニティー通貨を組み合わせたこの証書は昨年四月に第一回分が発売され、年間発電量に応じた発行分をほぼ完売しました。
 購入者には、区内在住の市民のほか自然エネルギーや地域通貨に取り組む方々もおり、関心の高さを示しています。

【連絡先】 環境NPO「足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ」
         TEL 03-3654-9188  FAX 03-3654-4727
         E-mail:yamachan@jca.apc.org(事務局担当:山崎)


店・モノ・活動を‘ECOひいき’!!

 ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
 @お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)


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