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『ACT―市民の政治―』178号(2002年9月23日)

Line Up

  ◆辛口レビュー 反骨の知識人を撮る
              ジャン・ユンカーマンさん(映画監督)
  ◆CATCH UP  ◆いずみ(編集長コラム)
  ◆集会―あなたは許せますか? 石原都知事の「ババァ発言」を
  ◆9・11 1周年反戦キャンドルデモ
  ◆9・14-15 浜岡原発ツアー
  ◆平頂山事件訴訟判決とその意味(下)
  ◆今野求さんを偲ぶ会
  ◆末端私論 「市民派とは?」
  ◆法談閑談(13) 経済苦境に乗じ懸案を有利に運ぶのは慎め―北朝鮮民衆への責任果たすべき
  ◆〈集中連載〉貧乏記者のアフガン現地ルポE カンダハールへ
  ◆Hot Issue in the World(10) トービン税めぐってOECDとATTACが論争
  ◆ACT平和講座・「有事法制」3法案と立憲主義の危機A
          古川純(専修大学/憲法学・平和学)
  ◆いまなぜ教育基本法を改定するのか(下)
          矢倉久泰(教育ジャーナリスト)
  ◆インドネシア コトパンジャン・ダム訴訟
  ◆OLのつぶやき(17) 出世の魅力
  ◆市民派議員リレートーク(52) 木村ゆり子(千葉県船橋市議)
  ◆ECOひいき 大阪・みのおフェアトレード 楓
  ◆BOOK Review
     吉村宗夫 著 『会社がなくなるとき―雪印食品の企業破壊を許さず』* 
  ◆[映評] 『チョムスキー9.11 Power and Terror』(監督:ジャン・ユンカーマン)
  ◆〈案内〉「私が心に刻んだ写真」展
  ◆〈案内〉個人情報拒否! 9・28東京頂上決戦
  ◆広告(2面) 『天皇制・「慰安婦」・フェミニズム』ほか……インパクト出版会
            『オバハンからの緊急レポート』・『言論の覚悟』……創出版
            『補助犬法ができた…ワン!』……中川ともこ応援事務局
            『記録』8月号ほか……潟Aストラ
       (6面) 『虹と緑』12号……虹と緑・地方自治政策情報センター

辛口レビュー

反骨の知識人を撮る
 ジャン・ユンカーマンさん
(映画監督)

            [写真提供:シグロ]

アメリカに報復する資格はない

チョムスキーのことばにみな力づけられるんです

John Junkerman 1952年、米国ミルウォーキー生まれ。69年、慶応大学志木高校に留学。74年、スタンフォード大学東洋文学語科卒業。ウィスコンシン大学大学院修士課程修了後、国際政治、経済、労働運動、環境問題などの分野でジャーナリストとして活躍。そのかたわら、映像作家として活動を開始。87年、「原爆の図」を描いた丸木位里・丸木俊夫夫妻を追った『劫火』を自主制作。翌年のアカデミー賞ドキュメンタリー部門 にノミネートされる。90年、沖縄与那国島でカジキ漁をする82歳の老人の姿を描いた『老人と海』を監督。92年に監督した『夢窓〜庭との語らい』はNHK教育テレビとアメリカPBS系テレビ局で放映され、翌年、米国エミー賞などを受賞。また、トム・セレック、高倉健の主演で92年に公開された映画『Mr.ベースボール』の原作者としても知られている。
                                 【9月12日インタビュー/構成:加田斎】


  言語学者として世界的に知られるノーム・チョムスキー博士。そのチョムスキー氏のもう一つの顔が、平和運動の活動家であることはあまり知られていない。彼は同時多発テロ以降のアメリカの姿勢を一貫して批判し、全米を講演行脚する日々が続いている。今月末から公開される『チョムスキー 9.11 Power and Terror』は、講演の様子とインタビューで構成された異色のドキュメンタリーだ。映画を撮ったジャン・ユンカーマン監督にお話を伺った。
 ――昨年の9・11同時テロ事件から一年が経ちましたが、その後の情勢を含め、どのようにお考えでしょうか?
 あの日の出来事は大変ショックでした。ニューヨークには友人もいますし、飛行機が飛び立ったボストンには長く住んでいましたので、本当に身近なことに感じました。
 しかし冷静に考えれば、世界にはこのような悲劇はあふれています。かつて、ルワンダにしろベトナムにしろ、数えきれない人が死にました。つまり、アメリカで犠牲者が出たからといって、それは特別なことではないのです。
 事件後、アメリカの一般の人はもちろん、政治家やオピニオンリーダーといった人たちが、そういう過去の歴史に思いが至らないのはおかしいと思いました。
 ――そんなときチョムスキー氏の話をまとめた『9・11 アメリカに報復する資格はない』(文藝春秋社)を読んで映画の製作に着手したと伺いましたが……。
 彼の言葉はこれまでの歴史をふまえて、「残忍なテロであろうと軍事介入であろうと暴力には参加しない」という明確な主張でした。それは、どんな圧力にも屈しない自由の声です。うれしかったですね。安心しました。そして、励まされました。
 ――チョムスキー氏の活動については、それまでご存じだったんですか?
 ベトナム戦争のとき、反戦活動をしている知識人の代表として、一部ではよく知られていました。その後も彼は、ニカラグアへの軍事介入や、東ティモールを抑圧するインドネシアへの軍事支援などアメリカの外交政策を、一貫して批判してつづけています。
 だから彼は、昨年の事件があって初めてそういう発言をしているのではなく、四十年ものあいだ平和のメッセージを発信しつづけている知識人なんです。

以下、本紙をご覧ください。


チョムスキー 9.11 Power and Terror


9月28日(土)より
渋谷・ユーロスペースにてモーニングショウ

10月12日(土)より
京都朝日シネマにてレイトショウ


◆お問い合わせ
(株)シグロ  TEL 03-5343-3101 FAX 03-5343-3102 URL:www.cine.co.jp


いずみ

 9・11から一年経った。一年前は、アメリカからの情報を一方的にたれ流すだけだったこの国のマスメディア、とりわけテレビがそうであったが、この傾向は一年経った今も変わっていない。
 「誤爆」によって、すでに9・11を上回る数千人のアフガニスタン人が殺されている。アルカイダが潜んでいるという不確実な情報で村ごと吹っ飛ばされる。結婚式で花火をあげただけで「敵対行為」と見なされ、空爆される。
 一方的に始めたにもかかわらず、これは戦争でないとして、タリバンの兵士は捕虜という最低限の人間扱いもされない。戦死者は指を切り落とされ、埋葬すらされない。五十度を超えるグアンダナモ米軍基地に収容され、精神に異常をきたすまで拷問される。通風孔のないコンテナに数百人も押し込まれ、窒息死するまで「解放」されない。
 そのほかありとあらゆる非人道的行為が「無限の正義」の名によって、終わることなく続けられている。そのうえブッシュは周到にも、「国際刑事裁判所」の設置に批准することを拒否している。「戦争犯罪、人道に対する罪、大量殺戮などを犯した個人を裁く常設の国連機関(ICC)」は、ミロシェヴィッチにはふさわしいが、ブッシュ様のふるまいを判定するとはもってのほかというわけだ。まるで西部劇の極悪保安官気取りなのだ。ついでにいうと、日本はICCの設立に積極的だったのに、一転して慎重派に寝返った。ブレアが極悪保安官の助手とすれば、小泉は二人の腰巾着なのである。
 政府が腰巾着であるとすれば、マスコミは保安官の広報係だ。保安官がやっていることは、私刑そのものなのに、それを咎めようとしない。アメリカのマスコミが私刑を煽っているのに対して、日本のマスコミは見て見ぬフリをしているのだ。
 ブッシュは次はイラクと広言しているが、わが政府とマスコミはまたぞろ追従するだろう。デージーカッターを使ったブッシュは、次は核兵器を使うかもしれない。なのにわがマスコミはタマちゃんの身の上のほうが、何倍も気にかかるのだ。

                                                     小寺山康雄 


ECOひいき

みのおフェアトレードの会 楓 (大阪)
 *無理せず、楽しく*

 今を遡ること5年。「フェアトレードって何?」という、素朴な疑問から始まったふつうの学生やおばさんやお兄さんの集まりが、私たちのグループです。手探りで一歩一歩、地域の祭りや学校の文化祭などにお店を出しては、「フェアトレードって何?」「なんでもいいわ、まけてえな」の声に、しどろもどろで答えながら、それでも1人2人とメンバーを増やし、学生から社会人になって巣立っていく人や、引退して顧問に退く人たちもいる中で、続けることに意味があると楽天主義を絵に描いたように無理せずぼちぼちとやってきました。
 今は、箕面市国際交流協会の中に展示コーナーを持ち、箕面市立ライフプラザの中のお店≠艪チくりにも、商品を置いてもらうことができるようになりました。
 もちろん夢は、自前のフェアトレードショップ&枚を持ち、開発途上国のNGOと協力して、スタディーツアーを組んだり、途上国の人たちがつくった品物を直接販売したりできるようになること。そんな私たちと一緒に、活動してくれる人を募集しています。箕面市在住かどうかは問いません。無理せず、楽しく、ほのぼのと!!
 そんな活動してみませんか?

【連絡先】 大阪府箕面市粟生間谷西1-2-1 (財)箕面市国際交流協会内
       TEL 0727-27-6912 FAX 0727-29-6920 
       または TEL 0727-22-5689(江口)


店・モノ・活動を‘ECOひいき’!!

 ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
 @お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)


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