ものづくり塾 2000年の活動日誌


2000年におこなった、ものづくり塾での
日々の取り組みを紹介します。



12月24日 (日) 1年間ありがとうございました

先日の「きものでクリスマスパーティーU」を以って、2000年の京都ものづくり 塾の活動は終了しました。
思えば、昨年末に「瀕死の状態」であった塾がメンバーみんなの熱意と行動で甦 り、3月末で市の支援が終了した後の「新生ものづくり塾」でも、活発な活動を 続けることができました。また、4つのワーキンググループによって、活動そのも のも具体性を持ったものになり、営業活動(?)の成果か、知名度も上がってき たように思います。
そして何よりの成果は、塾内の結束力が強まったことと、他団体や企業とのネッ トワークが広がってきたことでした。それこそメンバーが「休みの日のたびに」と いってもいいくらいに集まってミーティングをしたり、どこかへ出かけたりし て、そこで知り合いや賛同者をつくって来ます。それでまた輪が広がっていく… そんな活動がようやく根付いてきたのでしょう。
武蔵工大の長野教授曰く「活動が3年続いたらその団体は大丈夫」ということで すが、いよいよ正念場の3年目に突入します。もちろん、残された課題もまだまだ ありますが、来年スタートの「西陣」「和楽」「オーダーセッティング(仮)」 の各プロジェクトにむけて始動します。
本年も、京都ものづくり塾にご支援いただき、誠にありがとうございました。
そして、メンバーのみんな、本当にありがとう。
それでは皆さん、Merry Christmas and Happy New Year!! (塾長)


12月17日 (日) きものでクリスマスパーティーII

昨年に引き続き、「きものでクリスマスパーティー」を木屋町御池にあるフレンチレストラン「カフェリュイソー」で行いました。
昨年好評につき、今年も行うことになったのですが、あいにくの雨降りにもかかわらず、35人の参加者を数え、旬の食材と和のテイストをさりげなく取り入れたフランス料理のランチを楽しみながらの歓談と、昨年に引き続き各自持ち寄りのプレゼントを輪になって回していくというプレゼント交換会の2本立てで、あっという間の2時間あまりでした。
「着物は好きだけど着ていく場所や機会がない」と思われている方は多いと思いますが、自由な着こなしで、気軽に着ることができる機会はわりとつくれると思います。 また、このような機会やイベントをしていきたいと思いますので、奮ってご参加ください。
なお、「きものでクリスマスパーティーII」の詳しい報告はホームページ、情報誌「もの蔵」で後日お伝えいたします。お楽しみに!! (塾長)
12月16日(土) 歴史考勉強会 テーマは「柳行李」と「風呂敷き」

12月17日、雅楽之助邸にて歴史考の勉強会を行いました。地道ですが、少しづつ 和の道具とは何かが見えてきたような気がしています。今日は「風呂敷」と「柳 行李」です。
「風呂敷」は同じ「包む」(運ぶ)という用途での西洋の鞄に比べ、収納場所に 困らない、どんなモノでも適応する、雨に濡れても大丈夫、洗えるなど、いろい ろな利点があります。何度も、何にでも使えるという意味で地球にやさしい。そ れが「風呂敷」からみる「和」ではにでしょうか。
「柳行李」は軽く、弾力性があって、代償自由につくることができます。素材も 植物ですから呼吸をします。柳行李が日本の生活道具にあったと言うことは、何 でも箱に入れてしまうという、物持ちのよい「和」の暮らしの象徴ではないでし ょうか。現代の透明の収納ケース。日本の発明だと聞きました。どっこい「柳行 李」の思想は生きています…。(雅楽之助)


12月16日(土) ホームページ改造計画会議

今日は、歴史考の勉強会終了後、雅楽之助邸にて新世紀ホームページリニューア ルについてのミーティングを行いました。
これまでのホームページの内容を基礎に、もう少し、見やすく楽しいホームペー ジをということで話し合いました。
トップページはできるだけ、簡素に目次的なものにする予定です。キャッチコピ ー、3つの年間プロジェクトを配置したり、参加してみたいなーと思った人がア クセスしたくなるようなレイアウトにしなくてはならないと話し合いました。 (雅楽之助)


12月10日(日) 列伝ミーティング

職人列伝W/Gでは、定例ミーティングをおこないました。
前回の見学の反省と、今後の西陣織プロジェクトの進め方などについて話をしました。
今回は新しいメンバを迎え、その思いを聞かせてもらいました。実際に綴織りをしているので、その世界にもずいぶんと精通しています。これからの活動への大きな力となってくれそうな予感です。
職人列伝としての今年の活動はこれまでで終了です。
来年は西陣織プロジェクトを進めます。もちろん、それだけでなく、他の分野でものづくりをされてる方の思いを伝える仕事もしていきます。活動の成果は随時、ホームページで紹介していきますので、みなさん、楽しんでくださいね。また、いっしょに見学して、記事を書いてくださる方を募集しています。興味のある方は、お気軽にものづくり塾までご連絡ください。(やっち)


12月9日(土) 学生のパワー2

高倉御池下ルにあるかわら塾で公開講座「伝統文化は今、学ぼう!」 が開催されました。
それは、AIESECという学生によるグループが主催したもので、 これから海外へ行く学生を対象に日本の伝統文化についてふれ、 考えようという企画でした。
衣・食・住のテーマにそっての講演、お茶会や着付け体験が ありました。また、住のテーマでは、歴史考のリーダである雅楽之助 が講師として熱く講演していました。
参加者は皆、熱心に聞き入り、楽しんでいる様子でした。
日本の伝統文化について知りたいという参加者の姿を見て 私がものづくり塾に入ったばかりの頃の事を思い出しました。 日本の伝統文化について何も知らない自分に気が付き、知りたい という思いからものづくり塾に入り、自分の眼で見て、考える機会 に恵まれました。
それは、私にとって大きな成長だったなと今回、 しみじみ と感じました。
今回のような自文化を知るきっかけを探している人は多いと思います。 そんなきっかけがもっと増えればいいと思います。
私も、ものづくり塾を通してそんなきっかけ作りをしていきたいな と思いました。(みちこ)


12月8日(金) リーダミーティング

ひさびさにものづくり塾の各ワーキンググループのリーダや、運営に関わっているメンバが集まり、ミーティングをおこないました。
各ワーキンググループの活動は活発に進んでいて、多岐に渡っているのですが、2000年の活動を整理して、来年の活動の方針について話をしました。
ホームページのことや、その他の広報のあり方、今年度の会計、それぞれのワーキンググループの現状と来年のプロジェクトの話などなど...3時間のミーティングはあっという間でした。
今年、ものづくり塾はそれぞれのワーキンググループが自分たちにできることから始めて、少しづつ形にしてきました。ホームページを立ち上げ、10000カウントを越えました。来年は、ワーキンググループの枠を越えて、新しく3つのプロジェクトを始動します。それぞれの蓄えた力を有機的につないでいく仕事はとっても大事なことです。
こうして今年1年間、なにも知らない私たちが勉強してきました。まだまだ大きな力にはなりませんが、「次の1年でまた成長できる」と確信することのできるミーティングでした。(やっち)


12月3日(日) 四春屋、大風流へで出店!

四春屋が大風流に出店しました。
さまざまなお店が出ていらっしゃる中で、ものづくり塾のリーフレットやもの蔵、四春屋のリーフレットを持っていってくださるかたがいらっしゃって、いろんなかたにアピールできたように思います。
売り上げはいまひとつでしたが、やすぴこさんのポストカードや、ちあきのバッグ、そして、わたしの持っていった紋紙を買ってくださる方がいて、あらためて嬉しく思いました。
みんなで、楽しんでイベントでの出店ができでよかったのでした。でも、今日はちょっと寒かったです。次は、暖かくなってからにしましょう。(やっち)



12月2日(土) 四春屋」から「ものづくりマーケット」へ

これまで、4回のフリマなどに出店し、1回のパーティーを開催してきた四春屋ですが、活動の目的はフリマだけではないはず。来年以降の活動のあり方について話し合いました。
ものづくりマーケットW/Gの活動はもともとは、フリマへ出店することだけではなく、どんなものが市場で求められているのかを調査すること。そのための手段として、実際に私たちがものづくりをして、消費者の方と直接触れ合う機会をつくってきました。「和」のものが生活の中に溶け込めるような形で置いてもらいたい、という思いから伝統産業など、「和」の素材にこだわってものづくりをしてきました。
これからは、もっと枠を広げて、「和」のものについていろんなひとと話をする場をつくっていきたいと思います。2001年1月1日から、ものづくり歴史考W/Gと共同で新しいプロジェクトが始まります。お楽しみ。(やっち)


11月25日(土) 歴史考勉強会 テーマは「鏡台」「針箱」

歴史考では「日本の生活道具」について勉強しています。今日のテーマは 「鏡台」と「針箱」です。
面積の大きな鏡を簡単に作れるようになったのは明治以降です。西洋から入っ てきた鏡台をもとに、螺鈿・蒔絵を施した、日本的な鏡台が生まれました。 そういうものを庶民が使うようになったのは、花嫁道具として揃えるように なってからのことです。
日本の針箱は和裁のために考えられた形です。絎台(くけだい)がついている のが特徴ですが、絎台は単独のものを、足で固定する方が実用的で、持ち運び しやすいので、針箱も花嫁道具の1つとして揃えるものだったようです。 今回のテーマは見かけ重視の道具でしたが、その背景にある日本の生活とスタ イルを知るきっかけとなります。いろいろ話がふくらんでおもしろいもので す。
次回は12月16日(土)。テーマは「風呂敷」と「柳行李」です。お楽しみに。 (まき)


11月18日(土) 富坂綜絖店さんで列伝見学会

ホームページでもおなじみの富坂綜絖店で西陣織「綜絖(そうこう)」の見学をさせていただきました。
「綜絖」とは、西陣織の織機(しょっき)の心臓部を組み立てることです。
西陣織の織機では、たて糸に対して、横糸を組み合わせながら模様を作っていきますよね。その組織をどのようにつくるか、どう糸を通せば模様が作れるかという情報を紋紙というものから受けとって、織機を制御していきます。その、制御する部分を組み立てるのです。織機の綜絖板や筬(おさ)に一本一本の糸を通していくのは、ほんとうにすごい技です。
綜絖職人として西陣織にかける思い、クラフトを通じて和のつながりをつくっていくこと、そして、西陣織の良さを世界に伝えること...とてもいいお話を聞かせていただきました。
詳しい活動報告は列伝のホームページに掲載しました。こちらもご覧ください。(やっち)


11月12日(日) 歴史考勉強会 テーマは「火鉢」「踏み台」

歴史考では「日本の生活道具」について勉強しています。今日のテーマは「火鉢」と 「踏み台」です。
「踏み台」はもともと、新米大工さんが腕試しのために作っていたとか。それを建て主 に差し上げていたそうです。つまり一種の教育システムから生まれた、真心の作品なの です。これも日本人の心の象徴ですね。
火鉢は暖をとるための道具ですが、それだけで部屋全体が暖まる訳ではありません。そ れならせめて、目で日の色を味わおうという心があったのでしょう。また、人と人との 仲立ち的な役割もあります。話題がつきた時など、火箸で炭をつつきながら、間をもた せたのです。
今では火鉢その物を使うことは少なくなり、また一酸化炭素中毒など、危険な面もあり ます。それなら、火鉢が持つ役割を継承した道具は何か?それを探って、日本の道具と して受け継いでいきたいものです。
歴史考では、このように、物の歴史と使い方を中心に勉強しています。 次回は11月25日(土)。テーマは「鏡台」と「針箱」です。お楽しみに。 (まき)


11月12日(日) 職人列伝ミーティング

職人列伝W/Gが、新たにプロジェクトを立ち上げ、大きく動き出しました。その名も、「西陣織プロジェクト」です。
西陣織というのは、糸をつくるところから、織機(しょっき)で織るところまで、また、織機をつくっているひとやその設定をする職人さんなど、さまざまな工程に分かれています。それぞれの高い技術を持った職人さんたちが、分業してひとつの帯をつくっているのです。
その各工程をきちんと説明したものって、ないんですよね。それを、職人列伝では、各工程に関わる職人の方にお話を聞きながら、その思いをみなさんに伝え、わかりやすくその仕組みを紐解いていきたいと思います。
近年、不景気で新しいものづくりのあり方が問われている西陣の現状をみなさんに伝えて、これからのあるべき姿を探っていきたいと思います。
まずは18日(土)に、ホームページでもおなじみの富坂綜絖店さんに取材をさていただくことになりました。これからが楽しみです。(やっち)


11月10日 (金) 第6回ものづくり円卓会議

10日の夕方からこのところ「メイン会場」となった京のアジェンダ21会議室にて ものづくり円卓会議が開催されました。
今回で6回目を数える円卓会議ですが、前回「そろそろ具体的な討論と行動を」 という意見も出ており、これまでのような「つくり手と使いのの意見交換の場」 という以上の機能と役割が求められてきており、今後の会議の進め方を 再検討する時期にきていたのですが、今回は「注文生産の京都における可能性」 というテーマでの議論になりました。
京都の伝統産業は個々のユーザーにぴったりあったものをつくり、 供給してきたという歴史があるのですが、それが戦後の高度成長以降 大量生産を進めたことにより、元来得意としてきた顧客の個別注文によるものづ くり によって可能としてきた「モノを通じた作り手と使い手の対話」 が出来ない状態になっています。そんな状態をどう打破し、 知り合いに問屋さんや職人さんがいるから特別で出来るのではなく「システムと しての」 注文生産の可能性を話し合いました。
現在「IT革命」という言葉を聞かない日はないくらいですが、 「双方向性」というITの特質と個々の顧客に希望にきめ細かく応じ、 多品種少量生産を得意とする京都のものづくりの特性を融合した中に 新しい可能性があるのではないか、というところで時間切れとなりました。
この「注文生産の可能性」という問題、次回の円卓会議で引き続き議論されるこ とになりましたが、 突き詰めていくことによって、次世代の京都のものづくりのシステムを提案した いものです。(塾長)
10月22日(日) 四春屋パーティー

四春屋では、その活動の中でメンバが知り合った方、興味を持ってくださる方を紹介し、みなさんに交流していただくイベント「四春屋パーティー」を開催しました。
ゲストの方8名、四春屋/ものづくり塾のメンバ14名もの大勢の方が集まり、下鴨洛翠荘で、アルコールあり、持ちこみの料理ありで、わいわいと賑わいました。
1回目なので、どんなふうになるのかわからなかったのですが、それぞれ、みなさんが楽しんで参加者どうしで盛り上がっていただけたのではないでしょうか。
おいでくださったゲストのみなさん、どうもありがとうございました。
また、次回は2001年2月ごろに開催したいと思います。
ぜひ、賑やかに楽しみましょう。(やっち)


10月21日(土) 歴史考勉強会 テーマは「卓袱台(ちゃぶだい)」「炬燵(こたつ)」

歴史考では「日本の生活道具」について勉強しています。 今日のテーマは「卓袱台(ちゃぶだい)」と「炬燵(こたつ)」です。
卓袱台は食事用の台ですが、最近は洋式のテーブルが増えてきています。卓袱台のよいところは、必要のない時、脚をたたんでしまえることですが、これは日本の生活道具の特徴の1つです。
炬燵はもともと、囲炉裏(いろり)の上に櫓(やぐら)を置き、ふとんをかけたのが始まりです。囲炉裏を火皿に変え、櫓を可動式にしたものが、現在の電気こたつの基となっています。
歴史考では、このように、物の歴史と使い方を中心に勉強しています。いずれ皆さまに勉強の成果を発表するつもりです。次回は11月12日(日)。テーマは「火鉢」と「踏み台」です。お楽しみに。 (まき)



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