沖縄の独立・目立をめぐって 一坪反戦通信 No.78-5

一坪反戦通信 No.78


松島君が国連で勇気ある発言

沖縄の独立・目立をめぐって

        


 沖縄の独立は現実のものにすることができる。そうしなければならない時が来た!

 七月末にジュネーブで開かれた国連の先住民作業部会に沖縄人として参加、こう主張したのは早稲田大学在学中の松島君(市民外交センター)。国連で沖縄の独立を主張したのは彼が初めてだ。

 各国から参加した民族独立をめざす人々は七○○人。すべて国内では先住民族だ。いずれも困難な課題をかかえて、「どうしたら独立・自立できるか?」はもちろん、「ほんとうに独立・自立できるのか?」悩みつつ参加した人々も多かったという。

 在京の沖縄出身者からのカンパと激励を受けてジュネーブに出発した松島君は元気いっぱい、自信に満ちて帰国。去る八月二日午後に、中野で六○人が参加して報告会を開催した。

 先住民会議ではエリカ・ダイスさんが「民族として認められるための四項目」を提案。この四項目すべてを沖縄人は、彼によるとクリアーできているという。沖縄人は独立志向で一致した認識に達しているのかどうか、という厳しい質問もあったが、彼は「現在のところはそこまで達していないが、希望はもてる」と報告したという。

 彼によると、沖縄に居座っている米軍も国際法からは住民の合意を得ていない点で重大な「違法」性が指摘される可能性があり、基地撤去運動の発展が独立・自立志向の運動を強化させることにもなると指摘する。

 報告会では沖縄から日雇労組(沖日労)の嶺井さんも参加。本人の沖縄人としての闘争経験の紹介し、「勇気ある独立の主張をした松島さんを評価し今後も注目していきたい」と発言した他に会場からは松島君を支持、協力したいという多数の発言があった。

 今回彼はたった一人で参加したためジュネーブでは他の参加者との連携や事務局とのロビイングなどもすべて自分だけでしなければならず、たいへんだったという。しかし自信に満ちて帰国した彼の報告を聞いて、来年は彼と一緒に参加したいというメンバーもいるようだ。そうすればもっと大きな声でジュネーブで「沖縄人も独立したい!」と語ることができる。その第一歩を彼が踏み出した意義は大きい。


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