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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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第97号(1998年7月27日発行)


大きな輪フェスタ! イン南部

安次富さんが訴え

 去る七月五日、JR大森訳近くで「沖縄・大きな輪フェスタ! イン南部」が開催された(同実行委艮会の主催による)。沖縄物産展とバザー、多数の模擬店のほか、子供向けのアニメ『対馬丸』(1944年8月22日、九州へ向かった学童疎開船。米軍によって撃沈され、約1500人が死亡した。最近、洋上慰霊祭が行われた)・『カンカラ三線』を上映。関東ブロックも公開審理の記録『くさてい』販売の他、写真展に参加した。

 またヘリ基地いらない名護市民の会から安次富浩さんが参加、ヘリ基地反対運動の経過と基地「問題」の今後について訴えた。また、沖縄関連の創作曲などで人気がある寿のコンサートがあり、シンガーのナビーが今日の沖縄をめぐる語りをまじえて歌った。

 参加者のひとりは「近くに沖縄出身の人がいるらしく、この日初めて知った。これからもイベントの企画があれば、そういう人と参加してみたい」と語っていた。

 主催した実行委員会は、一昨年の関東ブロック企画の「語やびら! 交流キャンペーンの時、東京・南部での交流集会を引き継いだもの。全労協系の労組のほか〈ストップ海外派兵! 大田共同行動〉などの市民団体が中心メンバーだ。

 沖縄の基地「問題」は、「本土」ではもう忘れられかけている。橋本首相は海上ヘリ基地の移転について「大田知事もはっきり反対だとはおっしゃらなかった」と言う(国会での答弁)。しかしそういう橋本首相も、移設が条件だと「はっきりおっしゃらなかった」ではないか! 大田知事に「撤去可能な施設」とか意味不明なことを言ったために、いま普天間返還は宙に浮いている。

 沖縄の「基地問題」はまだ解決していない。それなのにもう報道もされなくなってきつつある。

 支援・連帯を表明していたたくさんの運動体も、関心が広がって盛り上がっていた時にだけ「沖縄、沖縄!」と言って、あとは知らぬ顔のところが多くなってきた。

 その中で、沖縄にこだわり沖縄と連帯していこうとしたこの日のフェスタはすばらしかった。スローガンの「大きな輪」というのは「おきなわ」の意味で、実行委員会のリーダー得意のシャレでこうなったと思われる。シャレも使って楽しく闘いを続ける、これからはこうでなくては!