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 第180号(2006年7月28日発行)

日米軍事再編と横田基地

 7月1日の「辺野古実」の発足集会で、安次富さんと高里さんお2人の沖縄からのお話しを聞きながら、横田基地のことを考えてみた。

 私は、米軍横田基地からおおむね南東13qのところに住んでいる。

 横田基地は、少なくともこの10年の間に、厚い、高い鋼板で覆われ中を見ることは全くできない(以前、あそこに核爆弾の格納庫があると言われたところなんか全く分からない)堅固な要塞に変わった。望楼からは銃を構えた兵士が、基地の外を監視している。市民に対する基地からの監視と威嚇は、一段と強化されている。基地にとって市民は、敵なのだ。

 この横田基地に日米共同でミサイル防衛(MD)の「統合作戦調整センター(統合作戦司令部)」が設置される。日米の空軍司令部の一体化とMD司令部の新設によって、横田基地は、日米共同の武力行使の作戦・共同訓練計画の立案、情報収集、輸送業務などその機能は現在よりもはるかに強化される。当然、騒音被害も増え、基地の警備は今以上に強化され、私たちの暮らしは、より監視され管理され、そして脅かされることになる。

 最近は、飛行機の騒音が以前ほどではない。飛行回数がやや少なくなっているからなのか、それは分からない。今度の日米軍事再編で、府中にある航空自衛隊総司令部が横田基地に移転してきても、飛行回数は1日1〜2回増えるぐらいの認識で、航空機騒音の被害についてはこれを受忍しようとする動きが、周辺自治体の首長や関係者の中に生まれてきた。「横田基地の縮小・撤去」の悲願は吹っ飛び、基地の永久化を認めたも同然だ。更に、日米軍事再編の閣議決定に自治体として合意を与えるところも出てきた。私たちの闘いの弱さを感じざるを得ない。

 横田基地が、米軍がおこなう戦争に自衛隊が一体となって参加する基地に変貌することの危険性を広く訴え続けなければ、と思う。  
 (会員 F)