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『一坪反戦通信』
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 第176号(2006年3月28日発行)

新刊紹介

米軍再編と沖縄の基地

国外移転こそ民衆の願い

山内 徳信著

 一九九五年九月に米兵三人に小学生がレイプされるという事件が起きてから普天間基地の五年ないし七年の返還が発表されました。

 沖縄では日本復帰後も米軍基地による事件、事故があったにもかかわらず、少女が人権蹂躙されるまで日本政府は沖縄の基地削減に重い腰を上げないできました。返還発表後、七年目も何事もなかったかのように経過しました。日本政府、米国から実現しない理由と謝罪はなく、返還はウソと騙しでした。許すことはできません。

 昨年一〇月末に「中間報告」が発表されて日本政府は沖縄県に対して「沿岸案で理解」を求め、県は「拒否」を何度繰り返したことでしょうか。ノーと言っている以上、他の手を考えるべきではないのでしょうか。小泉首相も県外移設もあると発言していたにもかかわらず、沖縄県民の意向を無視したままです。

 本書にある米軍基地のある都道県を示した図をじっくり見て下さい。いかに沖縄に米軍基地が集中しているかがわかるはずです。なぜ、沖縄県に集中しているのでしょうか。誰が「押しつけて」いるのでしょうか。不公平、理不尽な状態がそこにあります。

 読谷村の村長として基地の中に役場を作った山内徳信さんの「想い、訴え」に耳を澄まして下さい。沖縄の悲鳴が聞こえてくるはずです。本土の人も沖縄の「怒り」を共有し、沖縄に「米軍基地を押しつけるな」との声を上げる一助となるよう願うものです。

(創史社 小原)TEL・FAX:03-3253-7556