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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第174号(2006年1月15日発行)

反戦地主・我(ワン)が闘ぃんどぉ二〇〇六年


◆甘い期待は禁物 

池原秀明さん(談)

 今度の米軍再編では地元の意向を尊重するといいながら、ふたを開けてみると日米両政府だけで決めて沖縄に押しつけるという構図で、中間報告ではなく実は最終報告だということもいわれていて、県民だましもいい加減にしろという思いだ。アメリカの都合でまた沖縄が踏みつけにされるのかと憤(いきどお)っている。反戦地主としては、生きている間、ずっとこうやって土地を取り上げられるのかと。ただ稲嶺知事は「ぶれない」と言っているので、超党派ですべての県民がひとつになって知事を支えれば、知事もぶれないでやっていけるのではないかという気もするけど、甘い期待は禁物。最後は私たちひとりひとりの努力を積み重ねていく方が確かなものになるはずです。

◆少数派こそ真実 

照屋秀傳さん(談)

 反戦地主は数としては圧倒的少数派だが、こころは圧倒的多数派だと思う。六八年生きてきて、少数派の中にこそ真実があるのだなァと実感している。国民的課題を抱えて、それをぼくらが代表して闘っているという誇りがあるからね。

 普天間の移設先が辺野古であってはならないし、新基地をつくらせない、今ある基地もなくしていく。
 二〇〇六年は「ヤッタァ!」と乾杯のできる年末を迎えましょう。二一世紀はこころの時代。少数派のものたちがもつこころのあたたかさがきっと時代を動かすでしょう。

◆〇六年、沖縄はもっと元気に!

有銘政夫さん(談)

 阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)さんが残した「ああ、生きててよかった」という言葉がある。百歳近い年齢だったと思うけど、裁判に勝った時の感想だったのですが、阿波根さんがおっしゃるから重味がある。打ちひしがれて打ちひしがれてどうしようもない時もあるけど、やり続けていると喜びもある。闘いは負けてもともとと常々思っているので、話し合いで決着がつくことならそうすればいいと思っている。

 命がけの闘いというのは、死ぬまで信念に燃えてなお価値のあるものに立ち向かっているわけだから、闘うことはすばらしい、楽しいわけよ。ふだん言いたいことがあっても簡単にはなかなか言えないけど、訴えていると向うから「言いなさいよ」と言ってくれるでしょ。

 この喜びは闘いに参加した者しかわからないよ。損得の話ではないからね。ぼくは今年はいい年になりそうでワクワクしていますよ。また沖縄が元気になる気がして。

◆象のオリの解放区に遊びにおいで

知花昌一さん(談)

 今年七月に返ってくる像のオリの土地をどう使おうかと考えるのがとても楽しみ。他の地主の土地は三ヶ月後の返還だけど、ぼくの七〇坪の土地が“解放区”として象のオリの中で囲われるわけよ。

 そこを楽しく過ごせる場所にしたいね。象のオリを見たいと来る人や、これまでいろんな形で関わってくれた人たちを僕の土地に入れて、そこにテントでも張って飲んで歌って遊びたいと計画している。

 反戦地主の土地が返されたらこんなに楽しい空間がみんなで作れるよと言うことを知って欲しいんだ。そのためにも、みんなから知恵を借りたいね。