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『一坪反戦通信』
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 第173号(2005年11月28日発行)

大浦湾にサンゴはない?

県民会議が政府に抗議

 
 去る十一月十六、十七日の両日、県内移設に反対する県民会議が防衛庁・防衛施設庁、内閣府に対して「県民不在の日米合意」に抗議した。

 十月三十日に那覇市・与儀公園で行われた日米合意に抗議する県民大会(県内移設に反対する県民会議主催)で採択された決議文を持って東京へやってきた県民会議は山内徳信代表ら七人。

 同日の県民大会参加者は主催者発表で五千人。しかし実際には七千はいたという参加者も、一万人近くだったのではないかという参加者もいる。小雨降る中で、「沖縄は無視された」という強い抗議がわきあがった集会とデモ行進だった。

 抗議の県民会議に対して防衛庁の副大臣は「私も三沢の出身。沖縄がたいへんだというのなら、北国の雪もたいへんなのを知らないでしょう」と発言。県民会議は「雪は自然現象。基地被害といっしょにはできないはず」と憤慨。防衛施設庁も(「普天間飛行場対策本部」の前田氏)は、今度合意した辺野古崎が大浦湾側に突き出ていることについて、「調査でサンゴはない、と判明している」と発言した。県民会議ではその調査は二〇〇〇年のもので、その大浦湾はサンゴがかなり群生していることすら知らないとはなにごとか!と怒りの声。さらに防衛施設庁は「大浦湾は磁気調査もやった」と言っているが、県民会議では「大浦湾で先日、不発弾二発が発見されたのはどういうことか? 磁気調査をやったというのはウソだ、と証明されたではないか」と言っている。

 また内閣府では倉庫みたいな部屋で待たされて、待合室みたいなところで大会決議を渡した、とのことだ。
 なお県民会議では今後、抗議の県民大会を五万人、あるいは八万人くらいの規模で開催したいと考えている。東京・関東でも十万人くらい集まる抗議集会をやってほしい、とも言っている。また来年一月十五日の地元二紙に「抗議の全面意見広告」掲載を検討中だそうだ。沖縄在住者五千人の氏名掲載を目標にしており、そのための資金カンパは本土側からのものも受け付けたいとのことだ。

 さらに来年一月二十日日から、国会開会に合わせて沖縄出身の野党国会議員による抗議の国会前座り込みも検討中だ。沖縄では自民党沖縄県連が次第に孤立してきており、県内移設反対で超党派の抗議行動ができるようにしていきたい・・とのことだ。

 三月の米軍再編・最終報告に必ず沖縄の負担軽減が実現できるよう、本土でも全力をあげよう。

                (会員・Y)