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『一坪反戦通信』
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 第171号(2005年9月28日発行)

9・4 交流集会アピール

宮城 保(命を守る会事務局長)



 今晩は。昼間は防衛庁前での始めての人間の鎖の成功おめでとうございます。

先ほど節子さん、せっちゃんですが、言っていたように700人で喜んでいてはいけませんというのもまた事実ではありますけど。

 私がここに何で立っているのかと思っている人もいるかと思いますので、自己紹介も含めて、と言いますのは、私は命を守る会の事務局長をしておりまして、命を守る会を作る前から代表の祐治さんと一緒にコンビでこの闘いを10年以上ですけれどもやってきまして、その関係で事務局長も今やっています。今年になってちょっとなまけておりまして最近来ている若い人たちは私の顔を知らない人もたくさんいると思います。

 去年の4月のボーリング調査の強行の時には、反対協の大西さんが私たちの運動は完全非暴力運動だと言ってましたけれど、実は実力阻止で阻止したというのが実態でありまして、非暴力と言いながら実力阻止、現在海上で阻止しているのも実力阻止でありますので、これが非暴力になるのかどうかよくわかりませんけど、いずれにしましても自然までが私たちに味方して単管ヤグラも撤去しました。あくまでも台風の被害を未然に防ぐためと言うことではありますけれども、せっかく撤去されたんですからそのままずっと再び建たないようにまた頑張っていきたいと。

 オバーたちの話もせっちゃんからもありましたけれど、私たちの命を守る会というのは正式名称はヘリポート建設阻止協議会です。建設を阻止するために作った会なんです。協議会という変な名称になっているのは、実はその時に、この組織を、この会を作り上げた時には実は自民党も青年部長だったりとか自民党の応援者だったり支持者だったりする人たちが中心になって作った関係で、最後の所は変な名前になっていますけど、そういうことで作られてきて10年間頑張ってきました。

 去年から私たち泳げないものが参加できない海上闘争になってしまいまして、大変心苦しいわけなんですけど、話がありましたように心あるヤマトの若い皆さんが沖縄辺野古まで来て実力阻止に参加していただいたおかげで今日までボーリング調査は実力で阻止しています。ボーリング調査を止めるために我々は運動しているんじゃなくて、基地を作らせないためにやっているわけなんですけど、とりあえずはボーリング調査をさせないということでヘリ基地反対協を中心に日夜頑張っております。

 防衛庁の前でも申し上げましたけれども、ヤマトの皆さん、ぜひ火の子の元の東京を変えてください。そうしなければいくら現地現場の、皆さんがすばらしいと思っているかもしれない沖縄の闘い、運動がどう頑張ってもこの火の子は消えないわけです。元を断たなければどうにもならないというのがこの闘いであります。私たち琉球、沖縄県民だけの問題ではないと確かにおっしゃいますけど、でも例えばマスコミ等の世論調査なんかやれば、古いんですけど日米安保は必要だと、日米安保のおかげで今日の日本があるんだということを言います。この10年間の中で我々の所に支援に来た若者でさえも、東京や大阪で金を稼いでいるからその余りが皆さんの所へ回ってくるんでしょうということを平気で言う人たちもいるんです。

 日米安保があったから今日の日本があるんだという人が世論調査をすれば75パーセントくらいの人が、東京を中心にして人たちだと思いますけど、答えて。それじゃあですね、日米安保そのものである米軍基地を皆さんは引き受けますかと言ったら、80何パーセントがいやだという。これは今日の日本の姿だと、ヤマトの姿だと。これが今でも殆ど変わらないんじゃないかと。だからこそ平気で戦後60年経っても米軍基地をみんな沖縄に押し付けて、それどころか今なお新たな米軍基地を作るのは沖縄だけだと。沖縄にだけ押し付けるんだということをやり続けることは、そういうことがあるからなんだろうなというふうに思っています。

 皆さん、今日こちらにいらっしゃる皆さん、今日の抗議行動、人間の鎖に参加された皆さんを始め、ぜひ一人でも多くの人たちに職場や地域や家庭や色んな場で、ぜひ私どもと思いを共有できる、私たちの痛みもわかるような仲間を増やして、一人一人増やしていって日本を変えていただきたいと、そうすることを私たちは強く願っております。

 話は変わりますけど、これまでの多大なカンパや実際の現地への闘争支援にも大変なお力をいただきました皆さんには代表の祐治さんに代わりまして厚く御礼を申し上げまして私の挨拶にします。ありがとうございました。

録音・撮影・編集 編集部I