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『一坪反戦通信』
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 第171号(2005年9月28日発行)

9・4「人間の鎖」行動


 辺野古での基地建設の白紙撤回めざす九・四防衛庁「人間の鎖」は去る九月四日午後三時過ぎ、七百人の参加者で実現できた。

 参加・協力してくれた会員、労組、市民のみなさん! ありがとうございました。名護の辺野古ヘリ基地反対協と命を守る会と辺野古実行委員会三者共催のこの行動は成功できた。参加目標だった五百五十人を越える参加者が、防衛庁・防衛施設庁に向かって手をつなぎ「辺野古新基地建設は撤回!」のシュプレヒコールをあげた。「人間の鎖」は二度にわたってつながった。

 米軍再編の中間報告が九月に想定されており、この報告に「普天間は辺野古移設」を盛り込ませてはならない! と必死の願いで行動はとりくまれた。また奇しくも十年前に米兵が沖縄で少女をレイプした、その九月四日でもあった。

 その中間報告は現在も漂流中だ。米軍基地の重圧下の沖縄では辺野古新基地建設に八十%余の人が反対しているが、その声・その願いがこの「人間の鎖」に込められた。昨年四月以来の辺野古での海上阻止行動も、この防衛庁・防衛施設庁前の「人間の鎖」としっかりつながった。沖縄は孤立してはいない!

 辺野古からは大西照雄さん、金城祐治さん、宮城保さん、宮城節子さんの四人がやってきた。防衛庁に対する強い抗議と、参加者への訴えを宣伝カーのマイクで行った。防衛庁は沈黙したまま。参加者からは「そうだ!」の声があがった。防衛庁門前は参加者でいっぱいになり、さながら解放区。いつもの警備はだれも姿を見せなかった。

 午後四時過ぎ、申入書を防衛庁に対して読み上げて手交した。

 このあと午後六時から文京区民センターで二百七十人が参加して交流集会。沖縄からの四人が昨年以来のボーリング阻止行動の経過など、熱い思いを語った。宮城(節)さんは「おばあたちはいつも『沖縄戦後、辺野古の海があったから生きてこれた。その海を殺すわけにはいかない。自分らも殺すことになる』と言っている」と語った。

 翌日午前、沖縄からの四人を含む二十人が外務省と防衛庁・防衛施設庁に申し入れを行い、辺野古の新基地建設撤回を訴えた。外務省では、先日の沖縄での高速道路での米軍車両の事故について「日米地位協定上、高速道路での訓練もできる」などの発言があり、金城さんらが外務省を強く非難。防衛庁・防衛施設庁でも基地建設の「合理性を説明」したため、大西さんは「命をかけてでも阻止する」と発言した。

 「人間の鎖」参加者はいわゆる<組織動員>ではなく、自発的な草の根運動による参加だ。はたして「鎖」がつながるかどうか、内心ハラハラしていた。ほんとうにつながってよかった。しかし宮城保さんが語ったように「七百人ではまだまだ」。気持を引きしめて、辺野古白紙撤回までもっと運動を強化していこうではないか!
(Y)