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『一坪反戦通信』
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 第170号(2005年8月28日発行)

基地の縮小、返還を!!

キャンプ座間への米陸軍第1軍団司令部の移駐を歓迎しない会
事務局 武尾昌子

 神奈川県は沖縄県につぐ基地県です。厚木飛行場、キャンプ座間、相模補給廠、横須賀海軍施設、池子米軍住宅等の大きな施設から小さな施設まで陸海空の基地があり一つの大きな基地群となっています。

 キャンプ座間は神奈川県のほぼ中央に位置し、座間市とその北側に隣接する相模原市にまたがり面積は235ヘクタール、横浜スタジアム90個分の広さです。

 その歴史は1937年に旧日本軍が農民から土地を取り上げ陸軍士官学校を設置したことから始まります。戦後は米陸軍に接収されキャンプとなり現在にいたっています。リトルペンタゴンと呼ばれている在日米陸軍、第9戦域陸軍地域軍の司令部がおかれており、緑豊な広々とした環境の中に軍人住宅が点在し、密集した座間の市街地とは別天地の様相をなしています。18ホールを持つゴルフ場、公園、その他さまざまな球技場、スポーツ・娯楽施設、厚生施設があり兵士達の生活の質の高さが伺い知れます。

 米国は現在、地域紛争や近年の大量破壊兵器の拡散、テロ対策として米軍再編成(トランスフォーメーション)を進めています。その中で、米国ワシントン州フォートルイスにある米陸軍第1軍団司令部をキャンプ座間に移駐することを計画していることが報道されています。この司令部は東は米国西海岸から西はアフリカ大陸東岸まで地球の約半分を作戦行動範囲に置くものであり、その中には中国、北朝鮮をはじめ中東にある不安定の弧と名づけられた地域があり、現在はイラクでの米軍の作戦行動にもかかわっている軍隊です。

 座間、相模原両市の市民は基地縮小、返還を願っています。地位協定により米兵が罪を犯しても裁くことができず、市民は泣き寝入りを余儀なくされます。

 思いやり予算でいつまで米兵の質の高い生活を保障するのでしょうか。この強大な司令部の移駐は益々の基地強化と恒久化を招き、思いやり予算を膨らませます。またテロの標的にもなる不安も募ります。市民はいったいいつまでどれだけの我慢を続けれぱよいのでしょうか。

 米軍再編成の推進役のラムズフェルド国防長官は、「歓迎されないところには行かない」と言っています。私達市民はその言葉を受け、昨年11月に「キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を歓迎しない会」を結成しました。移駐反対のポスターを家に張ったり、ラムズフヱルド国防長官に宛てに歓迎しないハガキ(印刷済み切手貼ったものをカンパ込みで100円で買っていただいています)を送っています。1万枚を目標に8月現在6500枚ほどを売り上げました。

 2月19日には土砂降りの大変寒い日にもかかわらず、キャンプ座間の司令部側を約3000人の人間の鎖で包囲しました、また自治会では座間市6万、相模原市21万の反対署名を集め米国に突きつけました。米国は秋には軍再編について具体的な中間報告を出すといわれていましたが国政選挙のため発表は遅れそうです。NLP(夜間離着陸訓練)を厚木基地から岩国基地へ移転するとか、相模原補給廠の一部返還とか、普天間基地ヘリ部隊の嘉手納基地への移転など様々ささやかれています。地域エゴのぶつかり合いを利用して反対行動の弱まりを狙っています。

 沖縄の反対活動の方々には本当に頭が下がります。私たちも屈することなく諦めずに、今後は毎月デモ等を行い反対の意思表示を重ねてゆく予定です。ハガキも10000枚を目標に送り続けます。

 今こそ改めて基地のあり方、日米のあり方、平和のあり方、命の安全保障など考えるときではないでしょうか。いっしょに頑張りましょう。

歓迎しない会
http://www.ne.jp/asahi/gundan/kangei-shinaikai
神奈川県相模原市東林間4-21-20
TEL/FAX O42-741-0232