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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第159号(2004年8月28日発行)

怒ろうよ、皆で

  原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会    
                 筧 璃恵子   

 沖縄国際大学の庭に、大型ヘリが落ちた。皆がものすごく怒っている。私の友人も沖縄へ行くという。私も抗議に行きたいが、諸般の事情を振り切れない。辺野古の座り込みにも、残念だが行ってない。

 横浜市の臨海部に、MM21地区という新らしい街が出来た。そこにある、横浜市所有のヘリポートに八月一九日、米空軍横田基地所属のヘリが緊急着陸した。そこで再び飛べる迄の修理が出来ず、対岸にある米軍に貸している「横浜ノースドック」に台船で運んだと。そのヘリポートでは、民間航空会社がかろうじて夜間クルージングを予定通り実施したと。だが一ヵ月前に米海軍厚木基地所属のヘリが、横浜市の上空で機銃弾二〇〇発を落している。一九八発は回収されたが……。

 何よりも問題なのは、米軍からは通報がないこと。民間警備員からの連絡で、横浜市が防衛施設局に問い合わせ、事情がはっきりするまで四〇分かかった。機銃弾が降ってきた時も、連絡は遅れた。

 神奈川県内の遊休施設を返還するから、池子の森の横浜市側に八〇〇戸の住宅を作れだの、キャンプ座間へワシントン州から米陸軍第一軍司令部を移すだのと表明する一方で、神奈川県民の暮らしをおびやかす。
 米海軍横須賀基地の正面ゲートには、神奈川県警のパトカーと警察官が常駐し、基地に入る車は黄色い板の間を、まるで大きなパズルを通る動きをする。ギクギクと狭い所で切り返しが大変だろう。

 二〇〇八年にはジーゼルエンジンで動くキティホークが退役する予定。残るは「ケネディ」一隻。アメリカは現在、原子力空母しか造ってないから、いずれヨコスカを原子力空母の母港にする、とは言わせない。帆かけ船の帆のようなアンテナをぐるぐる回している旗艦ブルーリッヂがヨコスカにおり、あとの艦は全部いなくても訓練は可能なのだから、ヨコスカが第七艦隊の母港でなくてはならない理由はない。アメリカがヨコスカを手放したくない最大の理由は、空母を修理出来る六号ドックなのだ。しかし原子力空母がスムーズに停泊出来るよう、十二号バースの延長工事は日常の市民の目からは見えない場所で進んでいる。

 一方、市内の商人を集めて経済効果を語る在日米軍司令官。そういう場を銀行が時々設定する。

 港湾法による権限で原子力空母の母港を拒否できる横須賀市長が、私達が一〇万人の第一次署名を提出した直後から、外務省と内々の交渉を続け、今年四月にそれを公にした。「将来とも通常型空母を配備すべきであると思っており」云々。

 私達の市長への第二次署名は、第一次署名をいただいた方でもいただく方法です。よろしくお願いします。

 原子炉に排気口は当然あると思う。だが排気を規制する法律がないとしたら、私達の健康はどうなる?