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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第148号(2003年7月28日発行)


施設局を厳しく追及しよう

普天間の返還はどうなった? 

新基地はつくらせない!


 会員のみなさん! 支援・連帯のみなさん!

 来たる8月21日(水)午後1時15分から、沖縄市民会館・大ホールで公開審理(第2回。嘉手納関係も併合)が開催される。審理の対象は@普天間飛行場の強制使用A嘉手納基地の強制使用。審理する沖縄県収用委員会は当山尚幸(とうやま・なおゆき。弁護士、沖縄県消費生活センター専門相談員)会長以下の七人。

 11年前の公開審理では当時の収用委員会会長は、起業者側にたびたび助け舟を出して窮地を救った。この会長は途中で審理を打ち切って地主側の発言を抑圧した。予定されていた「意見陳述もなされないうちに、公開審理が打ち切られてしまうという事態となったのであります。私は、このことに大きな失望感を覚えたものであります」と6年後の審理で発言した人がいたほど、一方的な会長だった。

 前回審理の当山会長(兼城前会長と途中で交代)は、起業者側と地主側が双方向で論議する対審構造での審議を保障した。

 普天間飛行場は7年前、橋本・モンデール間で返還に日米合意していた経過がある。返還が決まっているのに、なぜ強制使用の申請をするのであろう? 今回の公開審理ではこれらの点について那覇防衛施設局・政府側に厳しく迫り、私たち地主側から求釈明を行う予定だ。

 前回まで起業者=那覇防衛施設局・政府側は、求釈明の回答に窮すると「それは審理になじみません」と言って逃げた。今回も同様の対応でかわそうとするかもしれない。しかし「5年から7年で返還します」と明言しておきながら、7年を過ぎても強制使用申請するのではその理由も、申請自体も当然審理の対象になるはず。「審理になじまない、これだけ言えば、すべて通ると思っているのか。他人の土地をただ使いして、強盗的な使い方をして」と、6年前の公開審理で地主の知花昌一さんは抗議している。今回それで逃がすわけにはいかない!

 嘉手納基地に関しては2ページの裁判闘争の報告(一坪反戦・事務局長)に経過が載っている。今回の公開審理では、本年九月で期限切れになる嘉手納基地内対象地について起業者説明が行われる予定。いったんは地籍不明地として却下裁決された土地。登記簿と実測値も食い違っていて、その後地籍が明確化された事実は示されていない。それなのになぜ強制使用申請するのであろう?  

 多忙の人も多忙でない人も、ぜひ都合をつけて、審理に参加して強制使用の行方を鋭く監視しよう! 「基地のない平和な沖縄」はごく当たり前のことだ。このあたりまえのことを実現させよう!

 なお、参加する会員は収用委員会から送付された受付票を持参、会場受付に提出の必要がある。また地主でなくとも審理の傍聴が可能。審理会場の沖縄市民会館は沖縄市八重島1丁目1番1号、受付開始は同日正午から。