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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』
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 第145号(2003年4月28日発行)

【報告】
嘉手納基地前

抗議のダイ・イン

五千人がイラク侵攻に抗議



 米英軍によるイラクへの武力侵攻が始まった三月二〇日からちょうど一ヶ月を経た四月二〇日(日)、「地球の絆」県民大行動が展開された。この間、さまざまな形で平和運動に係わってきた五四団体が参加する実行委員会(平良夏芽共同代表)の呼びかけによるもので、去る三月一五日と三〇日に続く第三波の行動となった。北谷町砂辺の国道五八号線に面した嘉手納基地第一ゲートから北へ四キロの間を五千人(主催者発表)が手をつなぎ人間の鎖を作った。一番北の平和市民連絡会の持ち場へ向かう途中で、伊江島地主会の黄色い旗と謝花悦子さんの姿。辺野古の「命を守る会」の金城裕治さんとオバーたちが日よけテントを設営している。

 私たちもこの四ヶ月余り集会やデモで掲げてきた横断幕、プラカード、写真パネルのあるだけ全部をならべ、金網には等間隔に赤いリボンを結んだ。うりずんの季節を迎え、木陰は涼しいが今日は太陽を遮るものもなく、とにかく暑い! 午後四時から集会が始まり、平和市民連絡会がイラクへ派遣した団員によるアピール、歌、シュプレヒコールが挙げられ、「ピース!」の掛け声でウェーブも作られた。イラクで傷つき亡くなった人々に思いを馳せ、米英軍に抗議の意思を表す「ダイ・イン」が全体で行われた。たぶん、沖縄では初めての試みではないだろうか? 

 二ヶ月前、具志川東中学校の生徒たちは派遣団員からイラクのこどもたちの話を聞いた。とても人なつっこいこと、ストリート・チルドレンのこと、生きるために働いていること、そして長期経済封鎖の中で薬がなくて治る病気も治らないことなどなど。

 女生徒有志が平和への思いをパフォーマンスで表現し、彼らのために募金を呼びかけてきた。
 この日は集めた二〇万円を再びイラクヘ向かう派遣団へ託した。与勝高校の生徒による詩の朗読もあり、若い人たちの力を感じる場となった。米政府は戦後、日本の占領をモデルにイラクの当地を進めようとしている。二七年間米軍政下におかれ、なお三〇年間基地を抱え込まされている沖縄が発信することの意味はとてつもなく大きい。          
 (YUKO)