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『一坪反戦通信』
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 第144号(2003年3月28日発行)

【報告】
 あふれるデモ参加者
 日韓沖の連帯を確認


 三・一五日韓連帯アクションは三月一五日、午後三時三〇分から千駄ヶ谷区民会館で集会、宮下公園まで渋谷周辺デモをした。会場の参加者は四五〇人。デモの参加者は一、〇〇〇人。「戦争反対! ノー・モア・ウォー!」の訴えが原宿・渋谷にこだまし、沿道の人たちでデモに飛び入り参加した人たちもあったほど。渋谷周辺の人々のデモに対する好感がはっきり感じられた。

 集会は韓青同(在日韓国青年同盟)による民族楽器パフォーマンスとコール「戦争反対! 小泉反対!世界に平和を!」で始まった。

 開会挨拶は富山洋子さん(日本消費者連盟)。「国家の安全保障ではなく人間の安全保障を」強調。「それには日本国憲法を生かしていくことが重要だ。イラク攻撃情勢が緊迫しており、次回三月二一日芝公園の行動にもぜひ参加を!」と発言した。

 主催者挨拶したのは渡辺健樹さん(日韓民衆連帯)。「本日の行動の最初の提起をした」団体だ。「切迫しているアメリカによるイラク攻撃をくいとめよう。そして朝鮮をめぐる情勢にも行動を起こそう」と訴え。また「アメリカのANSWERの呼びかけに日本でもこたえていこうではないか。ペリー報告は仮に朝鮮で戦争が起こると数十万人の犠牲者が出るとシミュレーションしているが、この時日本は直接参戦となり日本が主舞台となる。朝鮮(半島)を植民地下に置いたことについて何の対応もないのに、トマホークが今、平城に照準を合わせられているのはどういうことか? アメリカこそ危機的情勢を醸成している当の本人だ。アジアに配備されている米軍八万人の9割が韓国と沖縄。ここと米国内部で反対の声があがれば、アメリカの横暴はとめらるはずだ」と発言した。

 次にこの日の行動に遠路参加した二人の発言。「沖縄と韓国からの生の声です」と司会者。

 まず沖縄の平和市民連絡会・共同代表の新崎盛暉さん。「ブッシュは九・一一を利用している。同盟者であるパーレビやフセインを利用してきた、その手法がもはや限界に来たのだ。小泉首相は北朝鮮『問題』への協力が得られなくては困るからといって対米協力しなければ、と言うがそれはおかしい。日朝間の自由往来保障が第一なのに、国家的敵対関係が前提になっている。これでは解決ができない」などと発言した。

 次にチョン・スヨンさん。約七〇〇の団体で構成された韓国の反戦平和ネット・ワーク=「戦争反対平和実現共同実践」の状況室長だ。いま韓国で反米のロウソクデモが盛り上がっているが、昨年の中学生轢殺事件はそのきっかけであって、これまでに積もり積もったものが爆発したものだと発言。それは「民衆の血の教訓だ」。また韓国での世代間のギャップについて触れ、あるエピソードを紹介した。ある署名運動で年配の人が若い世代に「君たち、こんなことで解決すると思っているのか? 米国は動かない。同じことをしているのではだめだ」という趣旨のことを言って緊張したことがある。だがロウソクデモでは世代を超えて一つの心につながった。「ロウソクデモは過激ではないかもしれない。しかし静かなロウソクも世の中を変えるかもしれない。韓国の反戦運動は本質的には反米なのだから」。そして「アメリカの汚い戦争政策は、平和を願う世界の民衆によって必ず破滅する」と発言を結んだ。

 このあと生田卍&sosoの歌と海外団体からのメッセージ紹介があり、午後六時四五分にデモ=ピース・ウォークに出発。会場前には集会閉会前に六〇〇人ほどの人がすでに待っていた。参加者は合計一、〇〇〇人。若い世代が多く、従来とは様相が一変。私がいた所では会場内にいなかった人がほとんどで、「戦争なんかいらないよ!」の掛け声でアピールした。      
 (Y)