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『一坪反戦通信』
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 第144号(2003年3月28日発行)

巻頭言

イラク侵略

 大量破壊兵器を一番多くかかえ込んでいる国の大統領が、それを持っているかも知れないと疑われている国に空爆を始めた。「ならず者国家」イラクのフセイン大統領を生かしておくと何をするかわからないというのがその理由。世界中の多くの国は国連の査察によってそれが見つかったら破棄すればいいと、米英の武力攻撃には賛成しなかった。世界中で「NO WAR」「戦争やめろ」の声が広がっていく中で、ブッシュ大統領とその仲間はイラクへの空爆と地上侵攻を続けている。イラクの兵士・市民も米英の兵士たちも傷つき倒れていっている。罪のない尊い命が毎日失われている。いったい本当のならず者は誰だ? ブッシュとその仲間(小泉純一郎などを含めて)こそが、その名に値する。

 また、フセインの圧政に苦しめられているイラクの民衆を解放するともブッシュは言う。圧政であるかどうかは、その国の民衆が決めて指導者を選ぶ。外国の大統領が他の国に大統領を替えろと言うのは相手の国の自由を奪うことである。それが自由の守り神をもって任ずる国のすることか? 人民の解放は人民自身の仕事であって、誰も代行することはできない。誰かが、代行すればそれは新たな圧政への移行に過ぎない。

 侵略という言葉がある。「他国に侵入してその領土や財物を奪い取ること」と説明されている。イラクの石油を自分たちの自由にしたいというこの戦争はまさに侵略戦争である。だが、マスメディアはこの言葉を知らないらしく、空爆とか攻撃とか、しか言わない。

 親愛なる小泉首相はこの侵略を支持し、復興に貢献したいと言っている。失われた命をどうやって復興するのか? 破壊をやめれば復興は必要なくなるではないか? 子どもでもわかることをこの国の指導者たちはわかっていない。今直ちに、固い絆の同盟国アメリカに「戦争はやめようよ」と言うべきだ。それが国民に対する彼の責務である。    
(U)