軍用地を生活と生産の場に!
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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『一坪反戦通信』 毎月1回 28日発行 一部200円 定期購読料 年2,000円

第136号(2002年5月28日発行)

 後藤聡の
 沖縄・新刊案内

◆『カトリック教会と沖縄戦 ー「平和への決意」の実行を祈りつつー』西山俊彦著 サン パウロ発行 二〇〇一年一〇月一〇日 一八〇〇円 ISBN4-8056-1494-3
 西山氏はカトリックの司祭、日本カトリック司教団は「沖縄の焦土化にカトリック教会は責任がある」と告白する。

◆『木の国 日本の世界遺産 琉球王国のグスク』高良倉吉、真栄平房昭、福島清、平良啓 他著 財務省印刷局 二〇〇一年一一月二六日 八八〇円 ISBN4-17-160013-8
 財務省ってこんなのも作ってるんだ。ちなみにNHKで紹介された首里城を作った赤瓦屋さんは「つぶれた」とのうわさ。

◆対米協研究シリーズ10『沖縄観光人材育成フォーラム』社団法人 沖縄県対米請求権事業協会発行 問合せ=098-863-1632 二〇〇二年三月 四〇〇円
 二〇〇一年一二月二一日開催されたフォーラムの全記録。四〇〇円で出版される怪。経済界は今後の沖縄は「カジノ」だと。

◆『うたばうたゆん ー奄美 島唄への旅』毎日新聞社発行 二〇〇二年三月五日 二五〇〇円 ISBN4-620-31556-7
 朝日は沖縄に思い入れがあり、毎日は奄美なのか。写真集、そして六曲入りのCDがついている。島唄、ピアノ伴奏版、唄者・朝崎郁恵はベテラン。近頃、「元チトセ」聞いてますか、今日ラジオ沖縄でインディーズ時代のゴスペルのようなものを聞いた。しびれた。

◆『ガラスの器ーハンセン病退所者の闘いー』砂川昇著 文芸社発行 二〇〇二年三月一五日 一〇〇〇円 ISBN4-8355-3467-0
 著者は宮古島で三四歳(一九七九年)ハンセン病発病、妻子を残して多摩全生園入所、一九八四年退所し社会復帰を勝ち取った。東日本退所者の会・副代表、東日本国賠訴訟原告。

◆日本復帰30周年記念特別展『資料に見る沖縄の歴史』沖縄県公文書館編集 沖縄県発行 問合せ=098-888-3875 二〇〇二年三月二五日 一五〇〇円
 県では「本土復帰」ではなくて「日本復帰」というらしい。本島や宮古、八重山で資料展が開催される。そのための記念品的パンフレット。

◆『読めば宮古ー あららがまパラダイス読本ー』さいが族編著 ボーダーインク社 二〇〇二年四月二〇日 一五〇〇円 ISBN4-89982-022-4
 今年の正月、宮古で過ごした。また行きたい。さいが、とは「間違えたさいが」とか「あんたが悪いさいが」とか使うみゃーくふつ(宮古語)。

◆NHKライブラリー148『沖縄・米軍基地の素顔 ーフェンスの内側からのリポートー』NHK沖縄放送局編 日本放送出版協会 二〇〇二年四月二〇日 八七〇円 ISBN4-14-084148-6
 二〇〇〇年四月二五日発行の「隣人の素顔」の文庫版。その八章だけを欠落させて再発行している。意図は不明。

◆『島唄』平良とみ著 講談社 二〇〇二年四月二二日 一九〇〇円  ISBN4-06-211027-X
 「ちゅらさん」のおばあ、平良とみさんの本が続々出版されている。これも嶋津与志さんらが協力している。島唄を手がかりにエッセイ、ポイント解説がある。

◆『世界は、沖縄は、これでいいの? ー中村医師に聞くアフガンの現状ー』沖縄県教育文化資料センター編集 問合せ=098-884-4555 二〇〇二年四月二三日 四五〇円
 二〇〇二年一月一九日、沖縄大学を会場に開催された中村哲氏講演「アフガン一七年と私の提言」の記録。この会の準備で重要な役割を沖縄の高校生が果たした。沖縄でもそういう時代なのだが、定年過ぎの人たちが元気。

◆『こどもたちのオキナワ 1955〜1965 ー山田實写真集ー』山田實著 池宮商会 二〇〇二年四月二八日 一〇〇〇円 ISBN4-87180-017-2
 山田さんは沖縄在住の写真家。貴重な写真!もっとみたい。「一フィート運動」事務所が入っている池宮商会が出版社だったとは知らなかった。

◆『図説 琉球の伝統工芸』天空企画編 河出書房新社 二〇〇二年四月三〇日 一八〇〇円 ISBN4-309-76014-7
 沖縄の手仕事を紹介している。どうせなら全編カラーがよかった。

◆『沖縄島嶼経済史 ー一二世紀から現在までー』松島泰勝著 藤原書店 二〇〇二年四月三〇日 五八〇〇円 ISBN4-89434-281-2
 石垣出身の著者は島嶼にこだわっている。名前で検索されたし。

◆『沖縄オバア列伝番外編 オジイの逆襲』沖縄オバア研究会オジイ調査室編 双葉社 二〇〇二年四月三〇日 一三〇〇円 ISBN4-575-29373-3
 何歳からおじいか、定義は難しい。仮に七〇歳以上とすれば沖縄戦の時一三歳。一四歳で「陸軍二等兵」にさせられた人がいるから七一歳以上の人は「戦闘行動」に参加させられている。今、おじいを笑ったりするのはいかがなものか。まあ、でも、おかしなおじいも、もちろん社会的な役割をなお果たしているおじいはいっぱいいる。

◆『光の島 2』尾瀬あきら著 小学館 二〇〇二年五月一日 五〇五円 ISBN4-09-186382-5
 原作は森口豁の「子乞い」、ビックコミックオリジナル連載、映画化の話も。後藤は事情があり各巻発行の度に紹介する。

◆『和風百』チャイルドフッド発行 二〇〇二年五月一日 六八〇円 問合せ=098-882-0677 雑誌86353-03
 要するに沖縄の、和風料理屋の案内本。行ったけど、もう、つぶれてなかった、といっても、沖縄ではよくある話。

◆『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編 新報出版 二〇〇二年五月一日 二六〇〇円 ISBN4-916224-11-6
 家のベランダに毎朝飛んでくる鳥がいる。この本で調べたが良くわからなかった。

◆『夢田舎 NO.25 ーたった60万円で1年暮らせる! 癒しの島沖縄に住もうー』ヌーベルグ
発行 二〇〇二年五月一〇日 一四二九円 ISBN4-86048-035-X 雑誌67291-35
 ま、ともかく沖縄で暮らしたい、という方は一読を。貸室、貸家は山のようにある。穴場もあるだろう。でも仕事はそんなにないから、車とお金は必需品。運がよければいい仕事もみつかる。とりあえず凍死はしない。

◆『カラカラ3号 ー沖縄薬草楽園ー』プロジェクトシュリ発行 主婦の友社発売 二〇〇二年五月一〇日 六六七円 ISBN4-07-234360-9 雑誌61406-37
 泡盛を全国に、世界に広めたい広報雑誌。

◆写真記録『沖縄 世替わり 30年』琉球新報社編 琉球新報社 二〇〇二年五月一五日 二〇〇〇円 ISBN4-89742-045-8
 あの日、あの時、あの人が写っている。

◆『沖縄の記憶・日本の歴史』上村忠男編 未来社 二〇〇二年五月一五日 二二〇〇円 ISBN4-624-11190-7
 東京外国語大学海外事情研究所の・近代国民国家形成における国民的「記憶」の総合的研究・の「日本部会」の成果。沖縄から、宮城公子さん屋嘉比収さん仲里効さんが参加。

◆『唄に聴く沖縄』松村洋著 白水社 二〇〇二年五月一五日 一九〇〇円 ISBN4-560-03849-X
 和光大学人間関係学部で「沖縄の音楽文化」の講義ノート。

◆『検証 沖縄問題 ー復帰後30年 経済の現状と展望ー』百瀬恵夫・前泊博盛著 東洋経済新報社 二〇〇二年五月一五日 一五〇〇円 ISBN4-492-21126-8
 百瀬さんは明治大学教授、前泊さんは琉球新報記者で九州大学助教授出向中。新聞記者の視点がおもしろい。

◆『三十にして起つ!』岡田清美著 文芸社 二〇〇二年五月一五日 九五二円 ISBN4-8355-3804-8
 本土女性の、沖縄移住全記録。いつか沖縄で生活してみたいという人には参考になるかも。もっとも、この人沖縄で、何で収入を得ているかわからない。「さんしん」が楽しいことだけはわかる。

◆『グスク探訪ガイド ー沖縄・奄美の歴史文化遺産「城ぐすく」ー』名嘉正八郎著 ボーダーインク 二〇〇二年五月二〇日 一八〇〇円 ISBN4-89982-024-0
 五六ヶ所を紹介しているガイドブック。写真、全カラーが望ましい。挿絵のカラーの色がいまいち。

◆『潮』二〇〇二年六月号 潮出版社 二〇〇二年六月一日 六二〇円
 特集・沖縄復帰30周年。又吉栄喜・高良勉・名嘉睦稔・池澤夏樹対談、稲嶺県知事論文、他。潮は創価学会機関総合誌。