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第135号(2002年4月28日発行)

巻頭言
 小泉首相の靖国参拝

 小泉首相は四月二一日、日曜日の朝、あわただしく靖国神社に参拝した。首相秘書官が午前六時頃に連絡を開始、首相は八時半に神社に着いてテレビ取材陣が揃うまで一時間ほど時間をつぶして参拝したという。普段かけ声の大きい小泉首相にしては、随分と姑息なことである。

 本人自身があの戦争を、日本が東洋の盟主になるための聖戦だった、と言い張る右翼主義者であるための行為かも知れないが、一週間後に迫った国会議員補欠選挙に、日本遺族会という右翼組織の票を取り込もうという魂胆の方が大きいのであろう。

 靖国神社は戦前戦中を通じて、若者たちの命を要求してきた施設である。「靖国で会おう」と言って(現代若者たちのために解説すると、戦死したら靖国神社にまつられるので、お詣りしてやるから安心して死ねということ)自爆攻撃にかり出された。そういう施設の性格を不問のまま、「二度と悲惨な戦争を起こしてはならないとの不戦の誓い」を祈願したというペテンはまともな人には通用しない。戦争を企て、実行し、何十万・何百万の人々の命を奪った戦争犯罪人の慰霊、つまり、戦争の賛美にしかならない。

 残念なことは、日本国総理大臣のこの行為について、中国、韓国の民衆からの強い批判、反発に較べて、この国の民衆からの反撃が弱いことである。なぜ?   
   (U)