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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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第126号(2001年7月28日発行)

アメリカ合州国大統領 ジョージ・W・ブッシュ様
 
                 要 求 書
 
 本年6月29日未明、沖縄・北谷町で貴国の空軍兵士が引き起こした凶悪な性犯罪は、私たちを憤激させている。私たちはまず、このレイプ事件の責任があなたにあることを指摘したい。

 だが同時に、私たちにとって、今回の事件は、けっして予測できなかったものではないことも、あなたに明確に伝えたいと思う。1995年9月に起きた貴国の海兵隊兵士3名による少女レイプ事件が、どれほど沖縄の民衆を怒らせたか、あなたはよく知っているにちがいない。だが、沖縄の民衆、とりわけ女性たちの人権が脅かされ、踏みにじられる状況は、その後なんら改善されることはなかった。米軍兵士による性犯罪、連続放火、ひき逃げ、全裸での民家侵入などの犯罪が起こされつづけ、米軍は、その都度、綱紀粛正や教育プログラムの徹底を約束したが、今回の事件は、それらの約束が何の意味も持たないことを、あらためて証明した。それはまた、どのように体裁をつくろおうとも、沖縄にとって、米軍が「よき隣人」ではありえないということである。
 

 7月6日、今回の性犯罪の容疑者はやっと沖縄の警察に引き渡されたが、貴国政府は、在日米軍の特権を盾に、引き渡しをこばみつづけた。その傲慢な姿勢が、沖縄の人びとと私たちの怒りをさらに増大させたことに、あなたは気づくべきである。

 私たちは、あなた自身が被害を受けた女性に謝罪し、十分な補償をなすことを要求する。しかしそれだけではなく、あなたには、さらになすべきことがある。それは、沖縄から全米軍を撤退させることである。

 米軍基地が沖縄に存在するかぎり、米軍兵士による犯罪は絶えない。SACOの合意である「基地の整理・統合・縮小」によっては、問題はまったく解決しない。あなたは、大統領就任直後から、中国への敵意をあらわにし、アジア太平洋地域の政治的・軍事的緊張を激化させる政策を打ち出しているが、その政策は沖縄の米軍基地の固定化につながるので容認できない。
 

 沖縄から全米軍基地を撤去すること以外に、もはや、問題を解決する方法はない。あなたは、先月、米国領プエルトリコ・ビエケス島での軍事演習の中止を決断したが、その際、「ビエケス島の住民が米軍の存在を望んでいない」とのべた。沖縄の住民も米軍の存在を望んでいない。あなたは米軍を沖縄から撤退させるべきである。米国政府の最高責任者として、あなたがその決断を即刻なすことを、私たちは要求する。

                                 2001年7月10日

                             沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック 代表・上原成信