軍用地を生活と生産の場に!
 
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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第124号(2001年5月28日発行)

巻頭言

 軍事基地のない(レーダー基地はある)我が故郷宮古が、今、基地問題で大きく揺れている。事の起こりは、伊良部町議会が、下地島パイロット訓練飛行場(下地島空港)に自衛隊機訓練誘致を決議し、県に要請したこと。さらにそのさなか、米軍機やヘリが相次いで飛来していることである。

 宮古住民が一番危惧しているのは、民間パイロット訓練飛行場>自衛隊機訓練飛行場>自衛隊空軍基地>自衛隊・米軍の共同基地へと突き進むことである。そのことは、下地島空港建設当初から指摘されていたことでもあった。

 しかし、当時は、那覇・伊良部間の定期便就航(一九九四年六月運休)と、『軍事目的には一切使用しない』等、国と県との確認事項もあって、反対運動もうやむやになった。

 今回、国が用意しているアメは、平良・伊良部間の架橋である。札束をちらつかせ、『生活苦、離島苦等々の解消に役立てたい』といって、住民どうし、さらには親兄弟をいがみあわせ最悪の結末を用意していくのだ。  

 沖縄本島で、多くの人が基地被害、人権侵害の犠牲になり、怒り。苦しみ、悲しんでいる。その現状を変えようと、沖縄の人々は粘り強く基地撤去・縮小の闘いを続けているというのに、何故自衛隊誘致を? 伊良部町議員の皆さんは、本当に住民と基地が共存できると思っているのだろうか。宮古島の面積は琵琶湖の三分の一しかない。そんなちっぽけな島に騒音、事故が起きればどうなるか誰にでもわかることだ。危険と背中合わせ、そして基地依存の生活。こんなところに若い人の未来はない。若い人に未来を託すなら、宮古を愛するなら、厳しくても、若者と共に自立を模索することが大切だと思う。       
  (ミャーク・N)