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第120号(2001年1月28日発行)

沖縄県収用委員会 公開審理

 楚辺通信所と牧港補給基地についての強制使用の第一回公開審理が一月一七日那覇市の自治会館で開催された。当該の地主は知花昌一さんと古波蔵豊さんの二人。知花昌一さんの土地は通称「象のオリ」といわれている施設の中にあり、面積は二三六・三七平米で今年の三月三一日まで強制使用されることになっている。古波蔵豊さんの土地は牧港補給基地の中にある一四八・〇五平米。一九八八年の契約で今年三月三一日まで使用できるが、それ以後の契約は拒否されている。

 那覇防衛施設局の職員が約一〇人、地主を支援する傍聴者が約一〇〇人参加していた。審理は一〇時五分に始まり、当山収用委員会会長の「期日にこだわらず、公正公平に審理に臨む」との発言の後、施設局の栗原精治施設部長が『裁決申請理由』(一三〜一六頁に掲載)を読み上げ、一〇時四五分に終わった。


知花昌一さんの談話

 那覇防衛施設局は、苦しまぎれのつじつま合わせをしている。私の土地は在沖米海軍艦隊活動司令部の下で、国防通信沖縄分遣隊が使っていると言っているが、実際にはそうではない。民間会社が使っているようだ。

 海軍のハンザ通信群は九七年四月に「九八年六月一日に部隊を解体する」という命令が出ていて、期日より前の九七年九月に解体式が行われた。「象のオリ」はキャンプハンセンに移すということがSACOで合意されており、金武町も受け入れを表明している。それが実行できていないのは、施設局の職務怠慢であり、そのしわ寄せを地主におっかぶせるのは全く許せない。

 政府はことある毎に、SACO最終報告を錦の御旗として担ぎまわっているが、そのSACO報告を自分たちが守れなかったことを沖縄県民に謝り、不法占拠状態に陥る土地を姑息な手段で取り繕うのではなく、さっさと地主に返すべきである。