辺野古への基地建設を許さない実行委員会
kaeru
http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html
連絡先沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)、市民のひろば(03-5275-5989)


防衛大臣        久間章生殿
防衛施設庁長官  北原巌男殿

2007年4月25日

沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック

抗議文

 昨日午前、那覇防衛施設局は辺野古、大浦湾海域での事前調査に着手した。
 強行された事前調査では、雷の中の海上作業を那覇防衛施設局はダイバーたち作業員にさせている。労働安全衛生法違反にあたるはずである。
 自分たちは安全なところに身をおいて、危険作業を作業員にさせるやり方は許されない。ジュゴンとサンゴとはその事実を見ていたにちがいない。
 事前調査は辺野古への新基地建設が前提になったものである。沖縄県知事も名護市長も新基地建設にまだ合意していない!住民に説明もしていない!
 名護市の与党議員にだけはこそこそと資料説明した、と報道されている。
 基地建設について合意したのは、日米政府の幹部間だけである。最終報告のロードマップなるものは英文の正文だけで、日本文は仮訳しか存在しない。両国の正文は存在しないのだから、日本国民はこのロードマップに拘束されるいわれはそもそもないのである。
 久間防衛大臣は国会答弁で聞き捨てならないことを言っている。辺野古に環境が少しくらいこわれても移さなければならない、それくらいならだいしたことはない−−と。大臣といえども、辺野古と名護の住民をみくびってはならない。沖縄県民を軽くみてはならない。
 基地の抑止力だけが実行されているが、負担軽減はどうなったのか? 沖縄中南部の返還も実際には一部返還ばかりである。全面返還のはずではなかったのか? 沖縄の負担軽減はリップサービスだったのであろうか?
 住民と県民は、大臣たちの嘘にだまされてきた。しかしいつまでもだまされ続けはしないだろう。以下、われわれは要求する。

一、事前調査は直ちに中止せよ。
二、辺野古の環境破壊はやめよ。




内閣総理大臣  安倍晋三様
防衛大臣    久間章生様
防衛施設庁長官 北原巌男様

抗議・要請書

アセス前に事前調査を強行したことに抗議します
1.「方法書」確定前の「事前調査」は、アセスメント法の精神に違反
 昨日(25日)、たくさんの反対の声を無視して那覇防衛施設局は、「事前調査」を強行してしまいました。悲しみと怒りの気持ちで一杯です。政府は、日本が環境保護の最後進国という汚名を、世界中に発信しました。
 アセスメントの手続きを待てないなんて、いったい何のために、調査を急ぐのですか。
 サンゴの産卵の6月を逃さないためと言いますが、6月は何度でもめぐってきます。4月18日、沖縄からの3名が行なった防衛省・環境省との交渉の中で安倍真理子沖縄リーフチェック研究会会長が「ミドリイシ以外のサンゴ種や産卵がみられない種はどうか」と質したことに対して、環境省は「特定のシーズンや特定の生殖体に限ってしまうと、全般的な調査としては足りないところがある」と問題点を指摘しました。(琉球新報07/4/19)
 辺野古への基地建設のスケジュールに合わせているため、が見え見えです。
2.「事前調査」によってサンゴを破壊し、ジュゴンを殺すなど環境破壊の恐れ
 アセス法など、どの法律にも規制をされず、環境省、環境保護団体など、どの機関、世論からもチェックを受けない「事前調査」が、環境に何の負荷も与えないという保障はありません。
 ジュゴンの調査に使われるとされるパッシブソナーは、ジュゴンの脳を痛めつけて殺す危険があることが指摘されています。そして調査の結果、ジュゴンは居なかったと結論づけて基地建設にゴーサインを出すつもりですか。
3.25億円以上もかけた「事前調査」の結果が何のために使われるのか不明確
 すでに「事前調査」のために4つの企業に受注した金額だけでも25億円を越えます。
 調査の結果はアセスに反映するのか、という質問に、防衛施設庁は「使えるどうか、やってみないと分からない」と回答。参加者から驚きと怒りのため息が出ました。何という無駄遣い!
 アセス法は、「方法書」を作成し、住民に公告・縦覧して意見を求め、関係自治体長の意見を経て、調査・評価方法などを確定してから調査を実施する、という手続きを決めています。防衛施設庁は、その手続きをきちんと踏まえると言いながら、その一方で事業者である那覇防衛施設局がアセス前に調査を強行したことは、ウソ・詭弁を弄し、アセス法を踏みにじる行為です。
 アセス法の精神は、いうまでもなく環境を保全するために、調査の方法などを細かく規定しようとするものです。アセス法の精神に則って、「方法書」の確定前に「事前調査」に着手したことを即刻中止し、謝罪することを強く要請します。

2007年4月25日
うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会(有志)



総理大臣    安倍普三殿
防衛大臣    久間章生殿
環境大臣    若林正俊殿

2007年4月25日

抗議文

 名護市辺野古での事前調査を直ちに中止せよ!
 昨日開始された、沖縄県名護市辺野古での新基地建設のための、防衛省による「事前環境調査」を直ちに中止することを求める。
 この「事前調査」は中身はすべて環境省が管轄すべき「環境影響調査」でありながら、環境アセス法を無視している。
 また省庁間の管轄を規定する法律を逸脱した、違法な「調査」をただちに中止すべきである。
 環境庁でさえ、「このような調査では不十分」といっている防衛省による調査は、昨年度補正予算および、今年度予算を数十億円も食いつぶす無駄使いである。
 さらにこの「事前調査」は、住民の納得を得る努力を何もしていないインチキな調査である。一体どこの学者に依頼したのかも不明な手前勝手な方法を用い、その手法を公開さえしていない。この「事前調査」は保護すべき自然と動植物を、環境影響調査の段階で壊滅させる恐れがある。音波探知機と電子機器によってジュゴンを追い払おうとしている。
 無意味なばかりでなく犯罪的な環境破壊をもたらす「調査」である。
 またこの「調査」は米軍の都合に合わせた、拙速な米軍基地建設計画推進のための調査であり、最終目的は米軍の世界展開に都合がいいだけの米軍事政策の一端にすぎない。
 日本全国に米軍と自衛隊を一体化させて永久に存続させるという「米軍再編」強化に、果てしもない巨額の税金をっぎ込み、ゼネコンを群がらせて利権のおこぼれで生き延びようとする政治家と役人の所業である。
 イラク戦争に始まる米軍戦争政策はすでに泥沼と化し、撤退することも不可能となっている。何よりも数十万人のイラク人死者と瓦礫と化したイラクの町並みを見みながら、ぼろ儲けを喜び微笑んでいられるものだけがこの新基地建設を期待している。すべての役人と政治家は責任をとらなければならない。米軍はイラクでの戦闘を直ちに終了して撤退する以外にはないのだ。ブッシュの戦争はもう終わりだ。
 自然破壊と税の浪費、殺戮と破壊に資する他ない違法「事前調査」を直ちに中止せよ!

ピースサイクル三多摩ネット 大森 進