辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会
kaeru
http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html
連絡先沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)、市民のひろば(03-5275-5989)



辺野古からの電話メッセージ

平良夏芽さん(平和市民連絡会)


 防衛庁前にお集まりの皆さん、お疲れ様です。本当に毎週毎週お疲れ様です。

 最近の沖縄・辺野古の状況をお伝えします。とにかく辺野古の小屋の前での座り込みはずっと続いています。選挙の後、いろいろごたごたはあるのですけれども、しかしもう一度一つになって皆で闘おうと声を掛け合っています。

 先週の土曜日からカヌーの訓練が始まりました。再開されました。これは必ずしも阻止のためではないのですけど、でも集まって海に親しんで、カヌーに親しみ続けることは大事だろうと思ってカヌーの練習が再開されています。

 米兵関連の事件なんかが続いていますけど、例えば1月22日のいわゆる辺野古事件、旅の青年が米兵に拘束された事件とか2月2日の辺野古でのレイプ未遂事件とか、その他にも色んなことが聞こえてきていますけど、とにかく米兵たちが好き勝手している。これは日本政府が自分たちの国民を大事にしようとしていない、そのことがそのまま米兵たちの蛮行に繋がっていると思っています。

 とにかく、3月の最終報告にむけて、今沖縄は出来るかぎりのことをしようということで動き始めていて、3月5日の県民総決起大会に向けてポスターを貼ったりビラを配ったり、色んなことをしようとしています。

 今度の19日、日曜日の午後には、辺野古で若者たちがコンサートを開きます。今まで辺野古の運動なんかに参加していなかった多くの青年たちがライブを開くために辺野古に集まります。こういうふうにして色んな形で、色んな人たちがうねりを作っていくということが今大事なんだろうと思っています。

 今もう一つ作業としてやっていることは、仲間たちのメールアドレスを集めるということです。一瞬にして緊急連絡を皆にすることができる、そういうシステムを今のうちに作っていかなければいけないと思って、メールアドレスを集め始めています。

 東京の皆さんも緊急連絡網を作っておいてください。今度日本政府が強行してくるときには、今までの比ではないだろうと思っています。その時にどれだけネットワークを作れているか、仲間が緊急に対応できるか、それが今後勝てるかどうか、ひっくり返すことが出来るかどうかに繋がってくると思います。東京で皆さんがずっと叫び続けてくださっていることに、沖縄は本当に勇気付けられています。

 それぞれの場所で本当に長い闘いでしんどいですけれども、最後の最後、本当に皆でよかったねという日を迎えるまで、頑張りぬきましょう。大変ですけどもやって行きましょう。

 ありがとうございました。よろしくお願いします。



抗議及び要請文

防衛庁長官 額賀 福志郎様
防衛施設庁長官 北原 巌男様

2006年2月13日
労働運動活動者評議会

辺野古崎・大浦湾沿岸の新基地計画を中止せよ!

自衛隊の第9次イラク派兵弾劾!


 まず、現在行なわれている東部方面隊のイラク派兵を弾劾する!即刻中止し、すでに派兵された部隊(航空自衛隊を含む)を帰国させよ。米、英軍によるイラク人民虐殺、暴行等の一端が明らかになっている。一部兵士が行なった事などでなく、占領軍の本質を現しているのである。自衛隊はこれに加担するのである。

 沖縄は、日本によるアジア・太平洋侵略戦争で国体=天皇制護持の捨て石決戦として住民の3分の1が殺された。日本軍が住民を徹底的に動員し、住民を"盾"にし、持久戦を戦ったからである。軍隊が住民を守らず、軍の延命の為に住民を犠牲にしたのである。その後も天皇制護持のための米軍占領や日本再併合で米軍犯罪、自衛隊犯罪など現在まで軍隊による被害が続いている。小泉の「平和と安全の恩恵を受けるには然るべき負担、代価を払え」との発言は、全く許す事ができない。二度と戦争の為に土地を使わせないという沖縄人民の意志を踏みにじり続けてきた日米が、更に沖縄を利用しようと言うのだ。

 日米同盟、軍事一体化を強化する米軍再編は、朝鮮民主主義人民共和国や中国への戦争準備であり、沖縄をより一層アジア・大平洋への出撃拠点とするものであり、我々の戦争責任をかけて阻止する。

 以下要請する。

  1. 「日米同盟一未来のための変革と再編」を破棄すること。
  2. 沖縄への新基地建設を放棄すること。
  3. 在沖、在日米軍基地をなくすこと。
  4. 日米安保条約を破棄すること。
  5. イラクなど外国派兵している自衛隊を直ちに帰国させること。

以上




内閣総理大臣 小泉純一郎様
防衛庁長官 額賀福志郎様
防衛施設庁長官 北原巌男様

大分県日出生台での米軍による実弾演習を止めてください!


 1月30日から大分県日出生台演習場にて、米軍の砲撃演習が開始されました。今回の演習が始まる前に、米軍は関係自治体の首長たちに対して拡大演習を要請したとのこと、また米軍側が1999年より実弾演習をこの地で行うにあたって、地元と福岡防衛施設局との間で取り決めた「使用協定」についてまったく知らなかったことなどが明らかになりました。防衛庁、防衛施設庁は、この米軍の姿勢に対して、押し止めるどころか地元に拡大演習受け入れを認めさせるような態度をとっています。

 拡大演習の理由は"テロ対策のため"とのことですが、私たちはこれを認めるわけにはいきません。そもそも私たちには憲法9条がありながら、1991年の湾岸戦争では莫大な資金援助という形で戦争参加をし、今回のイラク戦争では「間違って始めた戦争」であることが明白になったにもかかわらず、依然として自衛隊はサマワでの駐留を続け、また米軍の後方支援にあたっています。

 私たちは沖縄をはじめ、在日米軍基地がベトナムやイラク、アフガニスタンなどの人々を大量に殺傷するための攻撃基地となってきたことに大変苦痛を覚えます。米軍が沖縄から本土の5カ所の地に実弾演習を移転させたにもかかわらず、沖縄の米軍基地は返還されていません。しかも演習にかかる経費や施設の建設等に莫大な日本の税金があてられています。それをいいことに、米軍の演習はどんどん拡大する一方ではありませんか。経済格差が広がるような政治が行われているいま、私たちの税金はもっと多くの人々のためになるような使い方をしてほしいと思います。

 それに、米軍再編協議において普天間基地の移転先が辺野古崎に計画変更されたことにも見られますが、もっと米軍基地や米軍演習地を抱える地元の人々の生活や想いを大切にしてください。今回、日出生台での「使用協定」が米軍に伝わっていなかったのは、福岡防衛施設局がその仲介役さえ果たしていなかった、ということではありませんか。また、かつて日出生台にあった村々が演習場をつくるために移転させられ、演習場脇の狭い山裾に集落をつくって落ち着いていたにもかかわらず、演習の邪魔になるという理由でさらに移転させられようとしていることを知りました。大切にされなければならないのは米軍ではなく、そこに暮らす人々の生活や自然ではないでしょうか。私たちは、こうした本末転倒の政治改革に強く異議を唱えます。

 現在の日米安全保障関係(安保条約、地位協定を含めて)は、まったく理解しがたいものです。なぜアメリカは「正義のため」「民主主義を広めるため」に戦争をしかけ、世界中を混乱に陥れるのか。そのアメリカにどうして日本は平身低頭して意のままになるのか。これだけ多くの米軍基地や演習場を提供し、他国にはみられない巨額の経費を負担しているのに、さらに米軍人・軍属による事件や事故の場合でさえ、被害者の補償には日本の税金が当てられているのです。また、米軍の移転費用の8割もの巨額な費用をどうして日本が負担しなければならないのか、理解できません。

 私たちは日本がアメリカにのみ顔を向けた政策を続けていくことは、日本を世界から孤立させることになると考えます。日本にとって何よりの安全保障は憲法9条です。この憲法の実現を図るのに不断の努力を惜しまないことこそが、国際社会における日本の存在意義ではないでしょうか。憲法前文には戦争を起こさないための国際社会づくりについて書かれており、このことは日本国民が先の大戦で大変な犠牲が払われた結果として選び取ったことを忘れてはなりません。

 私たちは現在のような状態で米軍再編が行われることに大きな危惧を覚えます。自衛隊が米軍にいいように手足となって使われるのではないだろうか、米軍を抱える各地の住民の財産権や居住権など基本的人権が侵されることはないだろうか、米軍人による犯罪がよりひどくなるのではないかなど、心配は尽きません。以上のような理由から、私たちは米軍は本国にお帰り願ったほうがいいと考えざるを得ません。そうすれば私たちの命、暮らし、豊かな自然環境などが守られ、税金も無駄にすることなく、アジア各国とも友好関係を築いていくことができるでしょう。

 どうか首相、防衛庁長官、防衛施設庁長官の皆様におかれましては、憲法98条、99条を念頭において政治を行ってください。日出生台の地元住民の安全を確保するという立場に立って、米軍に対して演習の拡大を拒否し、実弾演習を止めるよう要請していただけるよう、お願い申し上げます。

2006年2月13日

基地はいらない!女たちの全国ネット