辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会
kaeru
http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html
連絡先沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)、市民のひろば(03-5275-5989)


沖縄からの電話メッセージ

当山栄さん(平和市民連絡会)

 今日は那覇市内からお送りします。

 今日は平和市民連絡会の平和共同行動で県庁前広場における座り込みの行動を開始しました。12時半から集会を始め、6時頃まで座り込みを貫徹し、明日1時から6時、明後日1時から6時の、3日連続の県庁前広場の行動となります。

 今、沖縄県知事がヘリポート案を日本政府に出して、妥協の方向に走ろうとしています。これを食い止めるための県庁行動を市民に訴え、そして県知事との日程を取って妥協案をおろそうという行動を展開することになっております。島袋市長が合意し、それを追っかけて稲嶺知事が妥協としてヘリポート案を出していく方向に対し断固反対し、それを覆すための3日連続の行動になります。わたくしはその行動に当面力を尽くして今後の展望を開いていこうと思っています。

 東京の皆さん、関東の皆さん、一緒にがんばっていきましょう。


防衛庁への抗議文


 日米両政府は5月1日、外務・防衛担当閣僚による日米安保協議委員会(2プラス2)を米国務省で開き、在日米軍・編に最終合意した。

 共同発表によれば、「再編案の実施により同盟関係における協力は新たな段階に入る」という。このことは、世界規模で軍事展開する米軍のために自衛隊が司令部間の連携も含めて一体化して協力するというもので、国会審議もまともになされぬまま、なしくずしに進められる日米安保の再編と戦争協力体制は沖縄をはじめとする基地強化・再編を意味するものだ。これは、重大な憲法違反であり、断じて容認するわけにはいかない。私たちは、怒りを込めて日本政府および防衛庁に抗議する。

 額賀防衛庁長官は、4月末の記者会見の場で「日米の最終合意ができれば普天間飛行場の全面返還が実現する」などと発言した。しかし、この10年間、約束は反古にされ続け、住民は騒音と事故の恐怖にさらされ、イラク民衆を殺戮するためのヘリが飛び続けた。その上で新たな基地建設が決定し、実働部隊の実戦訓練は止むことはない。沖縄にとっての基地負担の増大と基地機能の強化は今回の日米合意でも明らかではないか。

 日米合意に先立って発表された辺野古崎への新基地計画案は、何と1800メートルの滑走路を2本も作るという強大な軍事基地構想であり、住民生活や豊かな自然に与える悪影響は計り知れないものがある。名護市長の合意に地元では怒りが渦巻いている。隣接する宜野座村議会は4月28日、全会一致で反対を決議、4月5日には、全村民の2割にあたる1000人が地元で抗議大会を行った。

 さらに5月5日には、北原防衛旛設庁長官が嘉手納町を訪れ、嘉手納基地の米軍戦闘機訓練の一部本土移転と同基地の航空自衛隊の共同使用について言明した。これもまた、地元住民をないがしろにした日米合意−軍事一体化の現実にほかならない。そもそもこうした合意なるものは、地元の頭越しに勝手に進められ、説明会一つ行われてはいない。「感謝しろ」といわんばかりの額賀防衛庁長官の会見は住民無視の日本政府・防衛庁の姿勢を如実に示している。防衛庁・防衛施設庁に要求する。真摯に沖縄の声に耳を傾けよ。そして、このような暴挙をただちに撤回し、新基地建設を中止せよ。

 日本に先駆けて、米軍再編が進められている韓国では、最大級の米軍拠点として基地拡張が決まった平澤(ピョンテク)基地において、基地拡張阻止を闘う住民の闘いが激化している。5月4日には、軍・警察1万6千人が投入され占拠闘争で抵抗する住民・支援者約400人を不当にも拘束し、多数の負傷者が出ている。私たちは、弾圧に抗議するとともに平澤と国境を越えて連帯し、韓国・沖縄と結び日米軍事再編と対決して闘うことをここに宣言する。

2006年5月8日

 安保−沖縄共闘委員会