辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会
kaeru
http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html
連絡先沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)、市民のひろば(03-5275-5989)


辺野古からの電話メッセージ

平良夏芽さん(沖縄平和市民連絡会)


 防衛庁前にお集まりの皆さん本当にお疲れ様です。

 沖縄は先週、ずっと名護市役所に集まって1日中過ごしたり、那覇空港に張り詰めて1日過ごしたり、駆けずり回っていました。本当に大変な思いで、皆必死に動き回っていましたけれども、皆さんご存知のように名護市長が受け入れを表明すると、しかも北部4町村長たちはこれを歓迎するという事態に陥っています。

 このことは、勿論うれしいことじゃないし、許してはならないことだし、これからも責任を追及していきます。そして、陸路も含めたそういう動きをヘリ基地反対協を中心に作り上げていかなければなりませんけれども、しかし事態が悪化したというふうには私たちは思っていません。

 沖縄県が受け入れ、名護市が受け入れ、そして実際に工事が始まろうとするそういう状況の中で辺野古は体を張って闘ってきました。今はまだそういう状況になっていません。ですから、前に比べるとまだまだはるかに余裕がある状態です。

 この中で、今何ができるのか、何をしなければならないのか。基地建設阻止の熱い思いを持ちながらも、頭を冷やしてそして全国の皆さんとしっかりと連携してやるべきことをきちんとやっていかなければならないと思っています。

 稲嶺知事がどこまで頑張るのか、頑張らないのか、すでにシナリオが出来上がってしまっているのか、出来上がっていないのか、ここはまだ読めませんけど、先日稲嶺知事が東京に行くとき私たちは空港に駆けつけて、稲嶺知事を激励しました。日本政府に負けるなと、沖縄を売り渡すなと激励しました。稲嶺知事は立ち止まってしっかり頷いて東京へ行きました。この瞬間の頷きを私たちは信じたいし、支えていきたいと思っています。

 希望を持ち続けなければこの闘いは負けます。どんなに厳しい状況が想定されていたとしても、最後の最後まで希望を持って、そして妥協点やそんなものを探して闘うんじゃなくて、本当に完全に基地建設の白紙撤回を勝ち取るまで皆さんと一緒に闘っていきたいと思います。

 皆さんが、東京の皆さんも本当に大変だと思いますけど、最後の最後まで一緒に闘ってくださると信じていますから、私たちも沖縄で頑張れます。これからも本当によろしくお願いいたします。ありがとうございました。






2006年4月10日

内閣総理大臣 小泉純一郎様
防衛庁長官 額賀福志郎様

米軍基地の拡大としかいいようのないV字滑走路合意案の白紙撤回を求めます


 4月7日、名護市長と防衛庁長官が滑走路を2本にするV字滑走路案で合意しました。この案は「沿岸案そのもの」であり、米軍にとって都合の良い基地強化としか言いようのない案です。また、サンゴ礁の上に建設し、海草も場への影響も大きくなる案でもあります。「沿岸案反対」は昨年11月名護市議会決議であり、今年1月の市長選挙での島袋市長公約です。公約違反以外のなにものでもありません。名護市民や沖縄県民の72%は沿岸案に反対し、米国への移設を求めています。

 3月中や4月4日から6日にかけて行われた審議官級協議の内容はほとんど明らかにされないまま、13日からの再度の審議官級協議にて、V字滑走路案を米政府に提示するあなた方の心中を察することが出来ません。米政府に大きなプレゼントを贈ることが出来てホッとしているとすれば、それは大きな誤りです。基地に反対する沖縄の人たちの、そして日本全国、世界中で平和を望む人たちの「悲鳴と怒り」で包まれたプレゼントであることに気づいていないのでしょうか。あなた方の政治判断が誤りであることは、今後の反対運動・阻止行動によって必ず明らかになるでしよう。

 繰り返しになりますが、3月5日に集まった3万5千人の沖縄の人たちは本気です。必ず今度の基地建設計画も覆されます。あなた方は、辺野古沖案のように、予算をつぎ込んでから失敗を認めるようなやり方をまたくり返すのですか。私たちは沿岸案撤回、沖縄ジュゴン保護のIUCN勧告履行を求める第2次請願署名で最後まで闘います。

要請事項:
普天間基地を即時返還して下さい。
辺野古崎V字滑走路案を米政府に提示する前に、市民の声を聞いて下さい。
ジュゴンの海を破壊する辺野古崎V字滑走路案の白紙撤回を求めます。

ジュゴン保護キャンペーンセンター