シュワブ沖調査結果報告書

平成9年11月

普天間飛行場移設対策本部


 V 調査結果

 4 現地現況調査

 4−9 陸生生物調査

(1)調査目的

 調査水域周辺地域の陸生生物の生息状況を把握する。

(2)調査内容

 調査水域周辺地域における維管束植物、付着藻類、哺乳類、鳥類、両生類・爬虫類、魚類、底生動物及び昆虫類の生息状況を調査し、とりまとめる。
 調査位置は図4−9−1のとおりである。

(3)調査方法(調査期間:平成9年8月25日一10月14日)

 椎管束植物、付着藻類、両生類・爬虫類は現地踏査、哺乳類は現地踏査及びトラップ、鳥類は定点観察(キャンプ・シュワブ内5カ所、基地周辺地域5カ所)、魚類は採集、底生動物及び昆虫類は現地踏査及び採集を行った。

(4)調査結果

 今回の調査において、確認された特記すべき種は、表4−9のとおりであり、いずれも、キャンプ・シュワブ内固有の種ではなく、沖縄本島において、広く生息が確認されているものであった、なおそれぞれの調査結果は以下のとおりである。

 ア 維管束植物:97科265種が権認された。このうち「特記すべき種」は、ハンゲショウ等12種で確認位置は、図4-9-2のとおりである。

 イ 付着藻類:2網3目3科6種が確認された。特記すべき種は確認されなかった。

 ウ 哺乳類:3目3科4種が確認された。このうち「特記すべき種」は、オキナワハツカネズミ等3種で確認位置は、図4-9-3のとおりである。

 エ 烏類:10目22科56種が確認された。このうち「特記すべき種」は、カラスバト等16種で確認位置は、図4-9-4のとおりである。

 オ 両生類:1目3科4種が確認された。特記すべき種は確認されなかった。

 カ 爬虫類:1目5科7種が確認された。このうち「特記すべき種」は、オキナワノボリトカゲ1種で確認位置は、図4-9-5のとおりである。

 キ 魚類:7目11科25種が確認された。このうち「特記すべき種」は、メダカ等3種で確認位置は、図4-9-6のとおりである。

ク 底生動物(大型甲殻類):1目4科20種が確認された。このうち「特記すべき種」は、ナキオカヤドカリ等4種で確認位置は、図4-9-7のとおりである。

 ケ 昆虫類:12目97科331種が確認された。このうち「特記すべき種」は、リュウキュウルリモントンボ等5種で確認位置は、図4-9-8のとおりである。



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