軍用地を生活と生産の場に!
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
http://www.jca.apc.org/HHK
東京都千代田区三崎町2-2-13-502
電話:090- 3910-4140
FAX:047-364-9632
郵便振替:00150-8-120796


県民意思を踏みにじる米軍再編日米最終合意糾弾!

新基地建設を押しつける小泉首相の来県に抗議する

5・25緊急県民大会宣言


 日米両政府は去る5月1日、米軍基地の整理縮小・撤去を願う県民意思を踏みにじり、新たな基地建設と基地の機能強化を強要する米軍再編日米協議に最終合意しました。

 戦後61年、耐え難い米軍基地の重圧を強要され、ついて04年8月13日に普天間基地所属の大型ヘリコプターが市街地に墜落炎上する大惨事を目の当たりにした県民の怒りが、普天間基地の即時閉鎖・撤去要求、辺野古海上新基地建設反対へ“怒濤の島ぐるみ運動”となって燃えさかったことは日米政府周知のことです。そうであれば米軍再編とは、当然に、普天間基地の即時閉鎖をはじめ広大な米軍基地の整理縮小へと向かわなければならなかったはずであり、事実両政府は「県民の負担軽減」を再三にわたり喧伝してきたところです。

 にもかかわらず両政府は断念したはずの辺野古新基地建設を、今度は沿岸部から伸びる1800メートルV字型滑走路を持つ巨大基地として復活させ、他方『危険極まりない』と米国防総省自身が認める普天間基地の継続使用を決定。また当然に無条件返還されるはずの中南部の基地を一括して北部に集中移転させ、併せて自衛隊との共同使用に踏み切る“北部要塞化”策として合意するに至っています。

 基地の重圧に呻吟してきた県民を鞭打ち、さらなる犠牲を強要する許しがたい暴挙といわねばならず、日米両政府は激しく糾弾されなければなりません。また政府が駆使し得るあらゆる圧力と懐柔策を用いて島袋名護市長、稲嶺県知事を屈服・懐柔させ「沖縄県民の了解」と、欺瞞に満ちた「沖縄県民の負担軽減」を名目に、全国に米軍再編の受け入れを迫る小泉内閣を私たちは決して許しません。

 今、政府は、日米最終合意具体化のための実施案とも言うべき閣議決定を行おうと躍起になっています。5月26日から27日の日程で沖縄で開催される太平洋・島サミット開催の前後いずれの決定とすべきかで、政府と稲嶺県政の間で意見の相違があると報道されていますが、早晩強引な決定がされることは必至の情勢です。そして明日、小泉首相が来県します。稲嶺知事との会談に臨み最後の形式を整え、閣議決定と相まって米軍再編の総仕上げを図る計略であることは明白です。

 それ故に私たちは、本県民大会の名において、県民意思を踏みにじり進められようとする米軍再編と、そして合意形成の正統性を装う欺瞞的閣議決定画策を満身の怒りで糾弾すると共に、小泉首相来県に強く反対し断固たる抗議の意思を明らかにするものです。

 そして同時に稲嶺県政に対し、あらためて県民意思に立ち返り決然と米軍再編による新たな基地建設と基地の機能強化に反対するよう要求します。

 これらの抗議と要求が無視され、強引に基地の強化拡大が押し進められるのであれば、県民はついに総決起し政府と県政の前に毅然と立ちはだかるであろうことを宣言し決意を表明します。以上宣言する。

 2006年5月25日
 
 県民意思を踏みにじる米軍再編日米最終合意糾弾!
 新基地建設を押しつける小泉首相の来県に抗議する5・25緊急県民大会