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名護市民の頭越し・公約違反の沿岸案合意に抗議し、合意撤回を求める決議


 額賀防衛庁長官と島袋名護市長は去る4月7日、普天間基地のキャンプ.シュワブ沿岸部への移設案を巡る協議の結果、V字型の2本の滑走路を設置する修正を持って合意した。

 しかし、島袋市長が合意した「沿岸案」は自らの選挙公約である「沿岸案反対」を無視し、明白な公約違反である。政府との合意内容を強引に市民に押し付ける行為は、県民の頭越しで行った日米政府の「中間報告」と同伴の手法である。この手法は東海岸に居住する市民を無視し、名護市議会での説明をも逸脱する議会軽視など民主主義を否定する暴挙であり、独断専横のファシズム的手法である。沖縄県民の総意が沿岸案反対にもかかわらず、県民の声を足蹴にする行為は絶対に許すことができない。

 島袋市長は選挙公約にもなかった「海上案のバリエーションにおおむね含まれる」として、公約違反に当たらないと主張し、市議会与党議員、旧久志村地域の地元区長、行政委員長だけに事後承認を求め、「一応の理解はいただいている」などと強調しているが、国の圧力に屈した島袋市長の言い訳に過ぎず、市民を愚弄するペテン的詭弁である。

 「沿岸案」合意の実態は滑走路を増やすことで飛行場の面積や機能が大幅に拡大された最悪の内容である。ヘリ機が市内を縦横無尽に飛び交い、爆音を撒き散らし、墜落の危険性がある普天基地の移設であること。滑走路の距離が1500メートルから1800メートルに延長することにより、戦闘機の離陸が可能になること。2012年には欠陥機MV−22オスプレイが配備されること。しかも、大浦湾が軍港になることは藻場やサンゴ礁の破壊が深刻化し、世界の天然記念物ジュゴンを絶滅に追いやり、豊かな漁場が破壊されるなど大浦湾一帯が死の海となることは言うまでもない。

 小泉首相は自ら沖縄県民に約束した「過重なる負担軽減の緩和」を「平和の代価」でもって頭越しで押し付けた前代未聞の詐欺師的首相である。しかも「1メートルも動かさない」と島袋市長に執拗に恐喝し続けた行為は歴代首相に内在する沖縄差別なのである。

 島袋市長と政府との最悪な今回の合意は私達が求めていた市民説明会や市長面談を意図的に拒否し、意識的に政府にすり寄り、市民に背を向ける市民不在の行政行為が必然的にもたらした結果である。

 私達は今回の合意によって、基地の整理縮小を大義名分にした米軍基地などの再編強化・固定化をもたらすため、断じて容認できない。また、名護市民や県民を騒音、墜落、米兵による犯罪などにさらされることになり、絶対に許せない。

 私達は政府.名護市による沿岸案合意の暴挙に抗議し、新たな基地建設は断固として拒否することを通告する。

島袋名護市長の公約違反糾弾!沿岸案の合意撤回を求める緊急抗議集会 

額賀防衛庁長官 島袋名護市長 殿

 出典:[keystone 12467] 阻止行動日誌 722 日目。富田晋。合意を撤回しろ!!ふざけるな!!名護市緊急集会誌