85  9日の明治公園での反原発デモにも参加しました。(2013年3月11日  掲載) (3月12日に一部訂正、一部追加) 

◆今日は東京でも黄砂ですかね: つい先日までは寒くて、暖房を止めることが出来なかったのですが、この3日前から、突然20℃以上の毎日。コートもなくても、歩くのが暑いほどの気候になっています。そして、今日はものすごい黄砂のようです。窓から外を見ると、まるで霧のように、少し遠くは見えないほどです(右の写真)。つい最近、京都の鶴見俊輔さんから頂いたはがきでは、毎日、霙(みぞれ)がちらつき、寒くて辛いとありましたが、京都でもかなり暖かい日々ではないでしょうか。
(一部訂正)
 翌12日の新聞によれば、この空気は「黄砂」ではなく、空気の中に煙を吹き上げていた「煙霧」というものだそうです。

◆9日、明治公園での脱原発デモにも参加しました:
 一昨日、9日(土)には、東京・明治公園にあった「つながろうフクシマ!さようなら原発大行動」という集会 とデモに参加しました(左の写真、後ろは坂元良江さん。大木晴子さん撮影)。主催者によれば、1万5千人が参加とのことです。集会では、 大江健三郎さん、 落合恵子さん、 澤地久枝さん、鎌田慧さん、 斎藤夕香さん(福島県からの避難者)らの発言がありました。会場では、芦屋市から上京された海老坂武さんとも一緒になりました(右の写真、右から高橋武智さん、海老坂さん)。昨年の3月11日の国会デモの時もご一緒でしたね。  

 
(3月12日に一部追加)また弁護士の内田雅敏さんも一緒に歩いていたのですが、途中、携帯電話で、参加者の逮捕が出たという連絡で、すぐ現場に飛んで行かれました。逮捕された方は、年配で、歩行の途中、よろめいて警官にぶつかったのを、警官に攻撃したと言われて逮捕されたそうです。その人は、今日12日が誕生日の67歳で、槌田さんとエントロピーの本を共著で書いたり、宇井純さんと一緒に環境問題に取り組まれ、東京や沖縄の大学で教鞭をとっていたこともある方そうです。現在湾岸署に拘留されており、本日解放されるか、さらに拘留されるか決まるようです。

  市民の意見30の会・東京の仲間たちもかなりの数の参加で、私たちは
渋谷コースのデモ出歩きました。神宮通公園まで、約5キロだったそうです。 先週の西東京市でのデモと同じく、かなり疲れましたが、やはり、全コースを歩き通すことがどうやら出来ました。 集会が終わってからデモが歩き出すまでは、かなり時間がかかり、立って待っているのがえらく疲れ、みんなが立っている中で、私一人で腰を下ろしていました。会の仲間の一人から、小さなパイプの折りたたみの椅子を貸してくださいました。普段だとまったく見たことなどなかった周りじゅうの人びとのズボンや靴の様子をしばらく眺めていました。あらためて、参加した多数の人たちの年齢や職業などがいかに様々だということを、あらためて、それで感じていました(左の写真)。翌日曜日10日にも、3・11の満2年で、日比谷公園や国会周辺に大デモがあったのですが、さすが、連日はちょっと無理で、残念ながら参加出来ませんでした。

◆大沢真一郎さんの逝去: 
集会で、高橋武智さんから、京都の大沢真一郎さんが亡くなられたと新聞に短い訃報が出ていた、とのことでした。私はそれに気がつかなかったようです。驚きました。さっそくインターネット上で見て、2月26日に肺炎のため死去、76歳、葬儀は26日に京都で行なわれる、と出ていました。深い弔意を表します。
 大沢真一郎さんは京都精華大名誉教授(社会学専攻)で、1972〜74年には、雑誌「思想の科学」(96年休刊)の編集長を務めました。この関連では、「思想の科学」関係の方が多く書かれることと思います。私は、大沢さんが、市民運動との関連で、60〜70年代に重要な活動をされていたということを強調しておきたいと思います。
 1968年4月、
阿部知二、小田実、古在由重、新村猛、日高六郎さんの5人から、「ベトナム反戦6月行動」についてのよびかけが発表され、6月15日には、日比谷野外音楽堂で「アメリカにベトナム戦争の即時全面中止を要求する6・15集会」が行なわれ、1万2千名の参加者が東京駅までデモをし、途中、数寄屋橋交差点で20分坐りこみも行ないました。これを機会に以下数年間、6・15など、大規模の市民運動の共同行動が続くのでした。この最初の「ベトナム反戦6月行動」の事務局は、飯田橋にあった「国民文化会議」〈日高六郎さんが代表者)の事務局の中に置かれました。そして、その事務局長にあった大沢真一郎さんが、大変な努力を続けたのでした。この状況は、大沢さんの「新しい〈民〉のエネルギー――『六月行動月間』の提起したもの――」(『週刊読書人』1968年7月15日号、後に大沢真一郎『後方の思想』261ページ)に具体的に報告されています。以下をクリックしてぜひご覧ください大沢真一郎「新しい〈民〉のエネルギー」
 大沢さんの著書としては、
◯『後方の思想―あるいは長征への出発』(社会評論社、1971年11月刊) 廃刊ですが、amazonでは中古書で249円とか556円というのもあって、ぜひお求
めされたらいいと思います。
遊撃の思想―長征の途上にて』(行路社、2000年5月刊) 2,730円
◯『総括安保報道―戦後史の流れの中で』 (現代ジャーナリズム出版会、1970年) 小和田次郎との共著。これも、amazonで中古書で1,390円があります。
 翻訳では、H.マルクーゼ 『純粋寛容批判』 (1968年)  。古書でamazonで150円、300円などであります。

◆左の鼓膜の切開をされました: 
すでにお伝えしましたが、とくに左の耳が悪くなり、ほとんど聞こえなくなっています。それで、先週、病院で診断の上、鼓膜を切開して、中の水を取り出す手術を受けました。子どものころ、中耳炎で鼓膜を切られた時、えらく痛かった記憶があったのですが、今回の手術は 、 鎮痛剤も大いに進んでいるのでしょう、まったく痛みはなく、あっという間に終わってしまいました。あと2週間ほどに結果を検査し、難聴が良くなるかどうか検討されます。場合には、あまり回復がしない可能性もあるそうで、まだどうなるか判りません。何とか少しでも良くなり、補聴器の能力が出せられるようにしたいと思っているのですが。