63 今年も紫陽花(あじさい)などを頂いて…… (2011年06月4日  掲載)  

 最近の様子は、この欄ではなく、「ニュース」欄のほうで2件ほど載せました。西東京で反原発デモに参加したこと、老人ホームへ申し込んだことなどです。きょうは、この「感じること・雑感・駄弁」欄に載せます。自分でも、区分があまりよく分からなくなっています。
 東京は毎年よりも少し早く梅雨に入って
います。昨年、この頃きれいに咲いた多くの紫陽花(あじさい)の鉢は、ベランダで元気に大きくなっているのですが、なんと、花のつぼみが一つも出てこないのです! 昨年、鉢に手を入れたとき、花の芽の出るところを慎重に残して切ったつもりだったのですが、どうも失敗して、花芽のところまで全部切り取ってしまったのでしょう。今年は花に会えないかと、ガッカリきていました。その上、40年以上も長いあいだ付き合って、身の背よりも高さになっていた大きな太い幹のゴムの鉢が、なんと、今年の冬が寒すぎたせいで、枯れさせてしまったのです。これまでは冬でもベランダに出しておいて大丈夫だったのですが、夏は暑すぎ、冬や寒すぎて、ダメでした。可哀そうでした。
 今年の梅雨はベランダも寂しくなるな、と思っていたところ、昨日、ドーンときれいな大きなあじさいの鉢が二つ、切花とともに届けられたのでした(左の写真)。昨年も贈ってくれた若いベ平連以来の友人からでした。左が紫色とピンク色のあじさい、中央の花は「八重かしわばあじさい」という種の裏葉柳色と白緑色の混じるきれいな色の花です。花芽を切ってしまった昨年からのあじさいや、枯れたゴムの鉢で落ち込んでいましたし、それに、ここ数日の国会での内閣不信任決議をめぐる話しにならない呆れた騒ぎ、そして、大阪府議会での「君が代」起立強制条令の強行議決などで、イライラしていた気持を、かなり切り替えることが出来たのでした。
 また、同じ日に、訪ねてきた友人からは、別の友人から預かってきた贈り物をもってきたと、北海道の伊達のおいしいキムチの包みを届けにきてくれたのでした。これもベ平連時代若い活動だった女性からでした。彼女は今日、少し難しい切除手術で入院するはずなのですが、そんなときに、私に贈り物とは、申しわけません。ありがとうございました。
 あじさいを贈ってくれた友人からは、いっしょに、「今年は七回忌でしょうか……」というメールも送られていました。それには、「……庄司さんの店『韃靼』を出て、新宿御苑と新宿高校の塀沿いに新宿駅まで歩くたびに、むせ返るような新緑の青さに追い立てられていた頃を思い出します。『ああ、この生臭い匂いの季節だ。また一年が経ってしまった。どれだけ前に来れたんだろうか』……」とも書いてありました。(「韃靼」とは、佐渡での自衛隊で反安保活動をした小西裁判の支援委員会の事務局長だった故庄司洸さんが、のち、新宿で開いていた赤提灯の店でしたが、ベ平連やその他の反戦の仲間たちがよく集まるところでした。)
 私は無宗教で、連れ合いの葬儀もお坊さんなしでやっており、いわゆる「七回忌」で特別のことはしないのですが、とにかく、このあじさいのときの6月7日が、連れ合いの祐子の6年目の命日です。仏教では
没後6年目の祥月命日を「七回忌」というのですね。友人たちが、私の連れ合いの命日を覚えていて下さることを、本当に有難いと思っています。このあと、花は祐子の写真の周りに飾ることにいたしますし、私もときどきメールで注文をしている、うまい伊達のキムチで食事をいただくことにします。 
(伊達のキムチは、本当にうまいと思っています。ご興味のある方は、以下のサイトをご覧下さい。http://www.iburi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/num/santyokumap/odattekimuti.htm メールで注文も出来ます。)