17 高齢者運転講習を受けてきました。 (2006年03月08日 午前2時 掲載)

 来週、誕生日が来て、運転免許の期限が切れます。更新手続きに行かねばならないのですが、道路交通法の規定が変わったため、70歳以上のものは「高齢者講習」なるものを受けないと免許の更新手続きが出来ないことになっています。それで、今日(7日)、近くの自動車講習所へ出かけてそれを受講してきました。
 1時間ほど、高齢者交通事故についてのビデオを見せられ、つぎにゲームセンターにあるような大きなシミュレーションの運転席に座り、正面の動く画像とにらめっこをし、アクセルを踏み続けるが、飛び出してくる歩行者が見えたらすぐブレーキを踏み、先を行く車が見えたらすぐアクセルから脚を離し、しかし対抗路線を向こうから二輪車が近づいてきたら、何もしてはいけない、などのことをやらされます。必ず何度かは歩行者が飛び出すことがあらかじめ分かっているだけに、いつ出てくるか、いつ出てくるかと待ちながらアクセルを踏み続けるのですから、実際に道路を運転するよりもずっと緊張します。肩が凝りましたし、たぶん血圧も上がっただろうと思います。視力検査の後、つぎは教習所のコースを助手席に座った指導員の言うとおりに、直進したり、右折、左折したり、急ブレーキをふんだりするなどの実技講習です。最後に「運転適正診断票」だの、実技についての「運転行動診断票」などの成績表をもらいます。全部で3時間ほどの受講で、講習手数料は6,150円です。
 私の成績は、シミュレーションのほうの「運転適正診断」では、各項目とも5段階評価の5、なんと、30〜59歳の年代との比較でも5でした。「総合判定」には「あなたは30〜59歳代と比較しても、反応・判断の速さ、正確さなど運転に必要な機能にやや優れており、良い運転ができるといえます。しかし慢心してはいけません……」などとありました。また、実技による「運転行動診断」でも、20項目中9項目は「長所」にチェック、「短所」は1項目「針路変更の合図が遅い」だけにチェックがついていました。その「講評」には「速度とバランス(確認)がしっかりと出来て良かったと思います……」と書いてありました。
 一緒に受講した人たちは、私より若いようでしたが、成績はどうも、私がトップのようでした。こんなこと、自慢するようなものでもないのでしょうが、悪い気持ちはしませんでした。それで、というわけでもないのですが、帰りに、田無の名店街で1400円ものひれカツ定食をおごってしまい、食品売り場では、国産牛肉など買い込んでしまいました。
 でも、受講者の一人は、「あの診断票はお御籤みたいなもんで、凶は決して出ないで、中吉か小吉が出るようにしてあるんですよ」などと言っていましたが、はたしてどうでしょう。それより、むしろ、防衛施設庁の談合や天下り問題などと考え合わせると、こんな講習が義務化されて6,150円もの支出が増え、その講習を受ける教習所も都公安委員会から指定されたところだ、となると、最近の少子化現象によって受講者が減ってきている教習所への援助策(教習所の指導員は多くが退職警官の天下り)ではなかろうか、などと勘ぐりたくもなりました。