第6回原発はいらない西東京集会アピール

55日、北海道電力泊原発が定期検査に入り、日本の全ての原発の運転が止まった。
それでも私たちは差し障りなく暮らしている。
この原発依存ゼロ生活を束の間の平穏とさせてはいけない。

福島第一原発事故の4基は廃炉が決まり、原発は50基に減った。福島第一原発事故を教訓とするならば、私たちの未来の選択は、この50基の再稼働を封じる道しか残されていない。しかし、政府はいまだに放射性物質の放出が続く福島第一原発事故の深刻さを尻目に、事故検証作業も終わらぬうちに、大飯原発の再稼働へ向けて遮二無二突き進んでいる。安全な原発などないことを知った私たちは、再稼働決定の撤回を求める。

東京電力が引き起こした放射能汚染、それによる汚染ガレキ処理の問題がある。国は乏しい知見の中で、焼却を前提にした広域処理を決め、全国の地方自治体に受入れを要請したが、ヒ素やアスベストその他諸々の有害物質がこびりつき、その上放射能に汚染されているガレキの焼却で、有害物質や放射能の拡散が懸念される。

東電は、これまでの事故情報隠しや国策独占企業の傲慢な経営体質に反省の色もなく料金値上げを申請した。私たちはこの値上げに反対する。

福島では積算線量が高い地域で人々が生活を続けている。原発推進の国策破綻で人々は犠牲になっている。国は被爆への責任をとれ。

生命のサイクルが短い動植物に、放射能汚染による異変が顕著になっている。それは、放射能汚染に晒されながら暮らしている私たちの今と同時進行している現実であり、私たち人間の未来の姿の暗示でもあるのだ。私たちは、放射能による「禍根」を、幾世代も継がせたくない。海も、空も、大地も、地球をこれ以上汚してはならない。

だから、「原発はいらない」と私たちは言い続ける。福島で、日本中で、世界中で「原発NO!」の意思表示を続ける運動と連帯し、行動する。

2012年5月20日  原発はいらない西東京集会参加者一同