6. 活発な意見交換の行われた「守ろう平和憲法・西東京の会」の懇談会(2004/12/13掲載)

 No.5でご案内した「守ろう平和憲法・西東京の会」の懇談会は、11日の午後、市役所保谷庁舎2階の食堂で開かれました。31名が出席しました。いずれ、その報告は、会のほうから正式に行われるでしょうから、以下は、私の個人的報告です。
 懇談会では、同会の事務局の出原隆さんから、『東興通信』への意見広告運動や田無駅前などでの街頭宣伝活動など、これまでの経過報告が行なわれ、代表世話人の都丸哲也さんからは、多摩地方の中で日野市や町田市と並んで、西東京市での憲法改悪阻止の運動は活発ではないか、との挨拶のあと、出原さんと柳沢の柳田由紀子さんを司会者として意見交換がされました。
 参加者からは意見広告運動での経験など、次々と活発な意見や提案が出されました。
 しかし、職場の中では、ますますひどくなっている権利への侵害の中で、リストラの脅威に直面する労働者が憲法問題などに容易に意見を表明できなくなっている状況、とりわけ、住友重機や石川島播磨など、軍需生産の職場での深刻な基本的人権侵害の模様も具体的に報告され、なこうした障碍をのりこえて運動を広げるのはどうしたらよいか、という意見も交換されました。そして、憲法を守るという場合、そのもっとも中心的な課題が第9条であることは当然だとしても、しかし、改悪の対象とされているのは、第3章の諸権利規定の多くに及んでおり、その全体にわたる反撃が必要であるという意見が何人もの参加者から述べられました。
 これからどう運動を展開、拡大するかについてもいろいろな提案や計画が出されました。1月18日には「西東京高齢者9条の会」が発足を予定されているほか、都丸さんは、1月から杉原泰雄『憲法読本』(岩波ジュニア選書)の読書会を開始するとの案内もありました。また、この会のホームページをぜひつくりたいという提案(これは私の発言)、『ニュースみらい』を充実させて定期発行してゆこう、市内駅頭での街頭宣伝活動を定期化しよう、などの意見も出されました。
 今後の具体的な活動の案内は、会のほうから『みらい』紙上などで正式に発表されるでしょうが、当面の行動計画としては、毎月1の日に田無駅で、15の日に柳沢の駅頭で、街頭行動をやること、市内の各町ごとに賛同者のネットつくり、学習会開催などに努力することが申し合わされました。
 この会で、上記、ホームページをつくろうという意見のほかに、私が発言したことは、要旨以下のようなことです。
 「九条を守るためには大同団結が必要だ」とか、「小異を残して大同につく」とかということが言われる、私も大同団結には賛成だが、問題は、「小異」が何かはあまり明らかでなく、それによって議論が抑えられるようなことがあってはならないだろう、第1条の天皇制の問題を含め、9条は自衛権を容認しているのか否か、自衛隊は合憲なのかどうかなど、九条擁護論者の中でも意見は割れていると思う。大きな統一を成功させるためには、そういう問題についての討論を封じてしまうのではなく、いまは大いに議論、学習が必要と思う、ということでした。