第15章 エホバの証人を脱会した後の人生

 妻と共にエホバの証人を辞めてから数十年が経とうとしている。
 立派な人生だ。かつては若かったが、老人と呼ばれるまでになった。私に残された寿命はあと十年ほどだ。
 この本を書いている今、ディアンナと私が結婚してから40年が過ぎた。3人の子どもと9人のかわいい孫がいる。家族にはほかに3人の養子がいる! 本当に祝福されている。
 3人の子どもたちはイエスを「主」として、「救い主」として受け入れた。その夫たちも「主」との出会いがあった。
 子どもたちにはとても満足している。子どもたちはどんな形であれ、見事に教会に導かれている。そうして、私を祝福している。私の人生を価値のあるものにしている。
 この本を書いている今、9人の孫はいずれも8才以下だが、その内の年長のトレボルとナーリもキリストを受け入れた。何という祝福だ!!ほかの立派な7人の孫たちも自分に力で後に続いてくれるよう祈っている。そうなると承知しているし、信頼している! 孫たちは私にとって玉のような遺産だ!! 孫の一人、オースチンは次世代のビリー・グラハムになるよう運命づけられていると信じている。
 ディアンナと私はカルフォルニアのリゾート地の共同住宅で快適に暮らしている。現在、コーナーストーンというところで、上席の牧師をしている。そのうち、引退して教会で書き方を教え、訓練をする指導者になるだろう。神学校では任命する特権を持たされている。
 何年間も苦しみの連続だった証人の人生を止めたときにはほとんどすべての友人を失ったけれども、それに変わる数百人以上の友人と交わりができた。神は数え切れないほどの本当の友人たちを祝福された。貴重な宝物だ!! 「主」を誉め称えよ!! 私たちは同じ家族だし、全員が一緒に永遠に生きる。
 金銭的には世話になっているが、霊的には活発に生きている。
 一冊の本では書ききれないほどの体験をしてきた。「主」は私にもっと多くの本を書くように望まれている。
 まだ書いていなかったが、私の弟がクリスチャンになる恵みがあった。「主」の栄光と恵みに感謝!!
 私の実の父は私がクリスチャンになってから私を勘当し、死ぬまで証人だった。イエス・キリストを知らないで亡くなったらしいと伝えなければならない。なんと悲しい。
 私の実の母は現在、存命であり、いまだにエホバの証人である。手遅れにならない内に本当のイエスを知ってもらえるよう祈っている。
 脳梗塞を患った実の兄弟もいた。名前はジョンリーだった。数年前に亡くなった。しかし素晴らしいことがあった。ジョンリーは死ぬ前にイエス・キリストを「主」として、「救い主」として受け入れた。私は「主」に導く特権に恵まれた。
 もしも私の研究室に出られるならようだったら、イエスに至ったジョンリーの話をしよう。未だかつて聞いたことのないすごい経験だ。聞けば涙が止まらなくなる。すべての知人とイエスを共有するきっかけとなる。ジョンリーは他界したから本当にキリストを受け入れたか定かではない。しかし間違いなく、イエスはジョンリーに働きかけた。天国に行けばそこでジョンリーに会える――それは百l自信を持って言える。実母にはジョンリーの件は一度も話していない。実母が亡くなる前に伝えるつもりだ。 
 結婚してから40年の祝いの席で娘のハーザーから一通の手紙を受け取った。この本をその手紙で締めよう。特に最後の段落には感動させられた。
 私がエホバの証人を止めたときハーザーはまだ7歳だったが、昔の私の経験を了解している。それがハーザーを救い、その子どもの人生も救った。娘は私たちを手紙で祝福した。
 
愛する父と母へ
 何から書き始めようかしら。結婚してから40年にもなるんだから、二人とも霊的ね。私も見習いたいわ。時の経つのは速いもの。特に今となっては。全員、自分たちの子どもがいるんですもの。どんなに二人を愛していても、二人を褒めたくても、そんなに何度も会える機会はないんだから、こんな機会が与えられてうれしいわ。
 お母さん。とても愛しています。いろんなことを教えてくれたわ。たとえ食べ物の好みが違っていても、私は母さんと瓜二つね。世界一のお母さん。5才の子どもが書いたもののように感じるかもしれないけど、本当にそう思うわ。今になってそれが分かるの。自分の子どもを持つようになると今までとは違って見えてくるの。子どもを持つと母さんが私たち子どもに何をしてくれたかが分かってくるの。心から母さんに感謝します。すべてのことで――ささいなしぐさにも。そこにいるというだけでも。
 お父さん。とても愛してます。私が何かやろうとしたことをしようとするときは、いつも、信頼してくれもらえたわ。それが私は強くなれたわ。いつも幸せに浸れました。人として自分に満足しています。たいていの女性はそうした経験がなくてこの世で育てられているわ。本当にそう思うの。私だけはその恵みを子どもたちに与えられる望みがあるんだと思います。誇りに思える父さんと生きていられて、私はなんて幸せなんでしょう。忘れているでしょうけど、遠い昔、クリスマスのときに私に手紙を書いてくれたわね。今でも聖書の中にそれを挟んでいて、なんべんも読み返しているわ。さっき言ったことがすべて書き込まれているわ。お父さんは本当に偉いわ。愛してます!
 最後に特に一言。お二人にために。「主」を知らせてくれて感謝しています。今はイエスとの個人的関係を持ってますが、昔、お父さんがそうしなかったなら、今の私はなかったと思うの……。エホバの証人を止めてからは大変な苦労があったと思うわ。だけど今では「主」を知って育つ子どもや孫という遺産を残してくれています。幸せな結婚40周年を過ごせるよう願ってます。
 
 友人たちよ。そこにはすべてのことが書かれている――家族だ。神は神の家族の一員になるように望んでいて、それは神の子、イエスを介してなされる。もし、あなたがまだイエスを知らないのなら、イエスを信じてくれると私は信用している。
 最後まで読んでくれて感謝します。
 この本がエホバの証人や研究生、あるいはエホバの証人の宗教を調べ始めた人たちを助ける道具として用いられるように望んでいます。
 この本のコピーをしてその人たちに上げなさい。彼らのために祈りなさい。「主」を彼らの人生に中で働かせなさい。この本を読む、心ある正直な人たちはまもなく本当の真理を知ります。
 もしあなたが現役のエホバの証人であり、実際、エホバの証人を辞める助けを必要としているなら、あるいは疑問や意見があるなら、どうか下記のウェブサイトを訪れ、私にe-mailを送ってください。
 ウェブサイトはwww.Love4jws.comです。それを見れば、現在のe-mailアドレスが見つけられ、送信方法が分かります。お便りを待ってます。通信の秘密は守ります。
 教会内で手助けとなるトラクトも作りました。それはこの「エホバの証人には答えられない20の質問」です。ウェブサイトでも入手できます。
 数年前にはとても興味を持てるビデオを2巻、作りました。ウェブサイトから注文できます。一つ忘れてはいけないことがあります。私が若くてハンサムな時に作ったビデオなんです!! 年と共に少しばかり変わってます!!
 あなたにとって、この本が恵みとなるよう、祈っています。
 エホバの証人を辞めてからの人生があります。素晴らしい、満ち足りた人生です。私がその証人です!!
 神の栄光ある「子」、イエスと共に歩むとき、神があなたを豊かに祝福されますように。


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