ワシントンで５０万人、サンフランシスコで２０万人がデモ行進。イラク戦争に反対するデモとしては最大のものだ。

　主催したのは、数千の団体に支持されたthe International A.N.S.W.E.R. (Act Now to Stop War & End Racism / 戦争を止め、人種主義を終わらせるために今行動しよう)連合。同様のデモは、少なくとも３０カ国で行われた。

　「今日のデモは、アメリカは戦争への同意を取り付けたという神話を粉々にした」、A.N.S.W.E.R.の加盟団体の一つである市民的正義のためのパートナーシップ（ the Partnership for Civil Justice）のマラ・バーヘイデン・ヒリャード（Mara Verheyden-Hilliard）は言った。「世界中いたるところで行われた今日のデモは、人々の力を見せつけた。それは準備が進行中の戦争を止めずには置かないだろう」。

　１月１８日は、アメリカを根拠地として日本、アイルランド、エジプト、スペイン、アルゼンチン、南アフリカ、ヨルダン、ベルギー、シリア、香港、ロシア、ドイツそしてイギリスなど、世界３０カ国以上で行われた、文字通り地球規模の抵抗運動の日となった。

　１月１８日のデモの組織者たちは、２月１３日から２１日を反戦抵抗運動の週とし、マルコムＸ暗殺にちなんだ「学生と若者の行動の日」（２月２１日）をクライマックスにすることを発表した。また２月１５日を世界規模の反戦運動の次のステップにしようというヨーロッパの運動の呼びかけに同調した。

　デモの朝、ワシントンD.C.の地下鉄を含む駅という駅はごった返した。大規模デモのために集まった何百というバスが到着したのだ。1199/SEIU健康医療労働組合から２０台、ワシントン・スラム・サウスカロライナから２０台、ロッチェスターから８台、シカゴ教員組合から６台・・・

　集会には、前米司法長官Ramsey Clark、公民権運動の活動家Mahdi Bray、俳優Jessica Lange、同じく俳優Tyne Daly、下院議員John Conyers、Jesse Jackson牧師、前女性下院議員Cynthia McKinney、Al Sharpton牧師、作家でベトナム戦争に従軍したRon Kovic、歌手のPatti Smith、Herbert Daughtry牧師、Elizabeth McAllisterなど著名人が参加した。

　集会中に行われた音楽パフォーマンスの口火を切ったのはニューイングランドのアメリカン・インディアンのMoonanum Jamesで、イギリスのポップグループ、Chumbawumbaや、歌手Patti Smith、アカペラデュエットのPam ParkerやLucy Murphyなどが参加した。

　演説者としては、A.N.S.W.E.R.の指導者の一人で自由パレスチナ連合のElias Rashmawi、A.N.S.W.E.R.の学生青年部統括のPeta Lindsay、国際行動センターのLarry HolmesとBrian Becker、市民的正義のためのパートナーシップのMara Verheyden-Hilliard, IFCOと「平和を求める牧師」のJennifer Wager、BAYAN のMarie Hilao Enriquez、メキシコ連帯ネットワークのMacrina Cardenas、ニカラグア連帯ネットワークのChuck Kaufman、韓国真実委員のYoomi Jeong 、ケンジストン生存権連合のCheri Honkala、全国ムスリム学生協会のIsmail Kamalである。Lucius Walker牧師は下院議員Charles Rangelの反戦声明を読み上げた。

　集会では各グループの代表の演説も行われた。参加したのはニューヨーク市反戦労働者、メリーランドおよびワシントンD.C.のアメリカ労働総同盟・産別会議（AFL-CIO）、亡命コロンビア職業労働組合、平和と正義を求める同性愛者、平和と正義のための連合、「われわれの名前ではなく」（Not In Our Name）て、Viequesの救援と発展のための委員会。演説者たちは戦争と人種主義に対する戦いは、政治犯であるMumia Abu Jama、Leonard Peltier、Jamil Al Aminそしてthe Cuban Five（キューバ５人組）の釈放を求める運動とも連動することを語った。